平成814日目

1991/04/01

この日のできごと(何の日)

【東京都】新庁舎開庁

日本一のノッポビル、東京・西新宿の東京新都庁が1日、正式にオープン、約1万3000人の職員が一斉に業務を開始した。この日の午前9時から、第一本庁舎前で開庁式が行われ、鈴木俊一知事ら都関係者や都民代表ら約400人が出席した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【NHK連続テレビ小説・君の名は】放送開始

【第63回選抜高校野球大会】第6日

「春夏連覇」を目指す天理(奈良)が敗退した。第63回選抜高校野球大会は1日から後半に入り、曇り空から午後には薄日が差す甲子園球場で第6日の2回戦4試合が行われ、国士館(東京)大阪桐蔭(大阪)松商学園(長野)桐生一(群馬)が準々決勝に進んだ。

優勝候補最右翼の天理は、エース谷口が一回に足を絡めた攻めに揺さぶられ2失点。打線が松商学園の上田から4安打しかできず完封を喫した。松商学園は32年ぶりのベスト8入り。松商学園以外の3校はいずれも甲子園初出場。国士館は菊池の2試合連続完封で瀬戸内(広島)1ー0と下し、大阪桐蔭は箕島(和歌山)に6ー4で逆転勝ちした。第4試合は両チームとも投手の制球難と守りのミスから乱戦となり、桐生一が九回二死一、二塁から大川の3点本塁打で逆転、8ー7で帝京(東京)を破った。《共同通信》

【自民党・小沢一郎幹事長】対ソ経済協力「米企業含む官民共同で」

自民党の小沢幹事長は1日の四役会議で、ソ連、米国訪問について報告した中で「今後、ソ連との経済協力問題が起きてくる時は、米国の民間企業も含めた、“第三セクター”のようなものも考えた方がいい」と述べ、領土問題の解決を前提として対ソ経済協力の推進に当たっては米国企業の参入も認めた官民合同の第三セクターの設置を検討すべきだとの考えを表明した。

小沢氏はこの方針を米国政府にも既に伝えてあることも明らかにした。これは将来、サハリン(樺太)の油田開発などが、「日ソ経済協力の課題として浮上してくることを見越して、石油掘削に強い米企業を参入させることで技術面での問題を克服するとともに、米国の一部にある日ソ接近への警戒感を解消する狙いがあるものとみられる。

また小沢氏は、ゴルバチョフ・ソ連大統領との会談の経緯について「二回目の会談では安全保障問題などを話し合ったが(領土問題で)具体的な話が出なかった。来い、来いということで行ったのに約束が違うということで(小沢氏が要請し)もう一度会談することになった」と説明した。

二度の会談を踏まえて「領土問題が未解決の問題としてあることを認めさせたのは大きな成果だ。海部首相とゴルバチョフ大統領との首脳会談に向けて領土問題での地ならしは相当進んだ。あとは首脳会談でやっていただければいい」と述べた。《共同通信》

【海部俊樹首相】構造協議「米側の改善点ただす」

参院予算委員会は1日午前、平成3年度予算案に対する総括質疑を続行し、自民党の合馬敬氏が3日からの海部首相の訪米などについてただした。

首相は、日米首脳会談のテーマについて(1)湾岸地域の恒久平和構築のための日本の協力の在り方(2)日米経済問題、特に構造協議の進展状況(3)日ソ首脳会談を控えた北方領土問題についての意見交換–の3点とする考えを示した。

また、首相は構造協議について「米国側にもしてもらうことがあるので、それについて聴く」と述べ、米側の改善課題の進展状況をただす意向を明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

〇…1日の政府与党首脳会議前、自民党の梶山国対委員長は「今日は何を言っても大丈夫。工ープリルフールなんだから、海部総理が“辞意表明”なんて言っても新聞には載らないよ」と出席者を笑わせた。大島官房副長官にも「君はしょっちゅう頭を下げているけど、今日は胸を張っていいんだ。よ」などと言いたい放題。

ところが海部首相の方は会議の後、「(梶山さんには)今日は3月32日、と言ったんだ」。参院予算委員会室の前では「一般的にはそう(エープリルフール)かもしれないけど、ここではまじめに発言します」と真顔。訪米間近で浮かれていられない?

◯…この日、地方選応援先の神戸で記者会見した民社党の大内委員長は「各種世論調査をみると、東京都知事選はなお厳しい情勢にある」と冷静に分析してみせたものの、口をついで出るのは「厳しいということは、懸命に努力することになるからいい情勢だ」「必勝の決意で取り組んでいるので、かりそめにも負けることはない」と威勢のいい言葉ばかり。取りざたされている政治責任論についても「負けを想定していないからその先のことは考えていない」とあくまで強気一点張り。《共同通信》

【中国・李鵬首相】ソ連外相と会談

中国初訪問中のべススメルトヌイフ・ソ連外相は1日、北京で、銭其珠外相との公式会談に続き季鵬首相と会談、双方は5月中旬の江沢民中国共産党総書記の訪ソを機に、両国関係を一段と発展させる意向を表明した。

北京放送によると、李首相は、江沢民総書記の訪ソは重大な意義を持っており、中国の党・政府はこれを極めて重視していると述べ、関係緊密化のステップになるとの認識を表明。これに対し、ベススメルトヌイフ外相は一層の関係発展を希望するとのゴルバチョフ大統領の中国指導部あて書簡を手渡した後、ソ連も総書記の訪ソを非常に重視していると述べた。

李首相はまた、ソ連の国内情勢が安定、経済が発展し、民族が団結するよう望むと述べた。さらに、最近中国がソ連に供与した商品借款は新中国成立直後のソ連の援助へのお返しであり、中国人民のソ連人民への伝統的友好の表れと強調、ソ連が当面の困難を克服するよう希望した。

これより先に行われた外相会談では、2年前のゴル一バチョフ現大統領訪中以来の両国関係の発展を双方が高く評価、ベススメルトヌイフ外相は「新しいタイプの関係」と呼んで、さらに強化発展させたいと述ベた。銭外相は両国指導部の対話を促進し、意見と情報を交換することが湾岸危機後とりわけ必要になったと強調、湾岸戦争に勝利した米国の一国支配が強まる中で、中ソ協力を強化したいとの意向を示した。

両外相も江総書記訪ソを関係緊密化のステップとの認識で一致したが、訪ソの日程や議題は発表されなかった。外相会談では国境交渉など二国間問題のほか、朝鮮半島、カンボジア問題など国際情勢についても意見交換したが、内容は明らかにされていない

【金賢姫元死刑囚】キリスト教の洗礼

大韓航空機爆破犯として死刑確定後、昨年4月の特赦で自由の身となった金賢姫元死刑囚(29)がイースター(復活祭)を前に先月29日、ソウル市・汝矣島にあるみ汝矣島バプチスト教会で洗礼を受け、1日その様子を撮った写真が公開された。

金元死刑囚は89年1月からキリスト教に入信し、同教会の韓基万牧師の指導で毎週一回ずつ聖書の勉強などをしている。昨年の特赦後は“自由人”として教会に通っている。洗礼に臨んで金元死刑囚は「新しく生まれ代わった人間として社会に奉仕し、生きていきたい」と語ったという。《共同通信》

【ロシア共和国】大統領制導入は先送り

ソ連ロシア共和国臨時人民代議員大会は1日、共和国大統領制の導入問題を今大会での議題とするよう急進派の民主ロシア派が再び求めたが、いずれも共産党派の反対で、わずかの差で否決され、今大会での導入決定はほぼ不可能となり、先送りされた。

一方、エリツィン共和国最高会議議長の退陣を求めていた共産党派も、議長不信任案の提出を見送る見通しで、急進派と共産党派の勢力が伯仲する中で、両派は、“痛み分け”の形で臨時大会を終わる公算が大きくなった。

しかし民主ロシア派は1日の記者会見で、今大会で大統領制導入問題が決まらなければ、人民代議員大会の解散と再選挙を求めることを明らかにし、あくまで最大の共和国であるロシアに、ゴルバチョフ大統領に対抗できる急進派大統領を誕生させる構えを示した。

また、民主ロシア派は、5月20日までに、共和国臨時人民代議員大会を再招集するのに必要な代議員の署名を既に集めており、再び大会が開かれる可能性もある。

大会の日程は2日が最終日だが、多くの議事を残しており、日程を延長するかどうか結論を出す。急進派が再度、大統領制問題を取り上げ、議事が紛糾することも考えられる。《共同通信》

【アルバニア総選挙】ラミズ・アリア第一書記が落選

東欧最後の共産主義国家アルバニアで31日行われた初の複数政党制総選挙は、首都ティラナ市を中心に開票が始まり、1日未明(日本時間)同日午前までの開票で、最大野党の民主党が大躍進、与党労働党(共産党)ラミズ・アリア第一書記の落選が確定した。

民主党選挙本部によると、即日開票のティラナ市(29区29人)では、民主党がほぼ全域でリードしており、ナノ首相、カプラニ外相ら有力閣僚もふるわない。

一方、労働党の地盤とされる地方農村部でも開票が進められているが、中央選管に情報が上がり、全国的な大勢が判明するのは1日夜(同2日朝)から2日にかけてとみられている。

ティラナ市の第218選挙区で立候補したアリア第一書記は、1日未明までの同戦よく公式集計の最終結果によると得票率36.25%で、対立候補で全く無名の民主党候補フランコ・クローチ氏(鉱山技師)の62.52%に大きく水をあけられ、落選が決定した。

ティラナ市内の民主党選挙本部には、深夜にもかかわらず知っみん数百人がつめかけ、首都での民主党大躍進に、歓声と拍手が上がり、夜空にシンボルマークのVサインを高々と掲げていた。《共同通信》



4月1日 その日のできごと(何の日)