平成806日目
1991/03/24
この日のできごと(何の日)
【大相撲春場所】千秋楽
大相撲春場所千秋楽(24日・大阪府立体育会館)横綱北勝海が13勝2敗で3場所ぶり8度目の優勝を飾った。北勝海は、前日の左足負傷で旭富士にあっさり押し出されて2敗となった。だが、その前に大乃国が霧島に敗れて3敗となり、優勝が決まっていた。北勝海の優勝で九重部屋勢の優勝は49回目を数え、出羽海部屋と並んで史上1位タイ。また北海道出身力士としては、現行の優勝制度ができてからちょうど120回目となる。
旭富士は11勝4敗。大関はかど番脱出の小錦が9勝6敗、霧島は5勝10敗。新小結曙は大翔山を寄り切って8勝目、序ノ口以来連続8場所勝ち越しを決めた。夏場所は5月12日から東京・両国国技館で行われる。《共同通信》
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【東京都知事選】支持訴え初サンデー
東京都知事選の告示後、初の日曜日の24日、各候補者は家族連れや若者らでにぎわう繁華街などで懸命に支持を訴えた。
新宿の歩行者天国。自公民三党が推す磯村尚徳候補(61)は午後、人ごみを歩き握手した後、約2000人の聴衆に「バラまき開発の今の都政を見直す」と政策中心に売り込んだ。
海部首相も駆け付け「三党との関係がおかしくなれば、東京では、どんな政策も議会を通らない」と演説。海部首相はこの後、磯村候補と一緒に池袋、上野を回った。
「私と同姓の皆さんに励ましてもらい感謝に堪えません」。自民、民社両党都連に推される鈴木俊一候補(80)は午前11時半からJR渋谷駅前で都内在住の鈴木姓の人たちを集めて何度も頭を下げた。
街宣車の前には「鈴木さん頑張れ」などと書いたプラカードを持つ「鈴木さん」がずらり。同じ80歳の世田谷区の自由業鈴木一郎さんは「人間は年より気迫」と意気盛んだった。
社会党推薦の大原光憲候補(64)は土井委員長と団地や商店街を巡回、知名度の浸透を図った。午前11時前、江東区の大島六丁目団地では、演説後、カーネーションなどの花を配りながら、聴衆の中へ。握手攻めに遭い「ようやく火が付き出した」と顔を紅潮させた。
共産党推薦の畑田重夫候補(67)陣営は午後0時半から、新宿の歩行者天国で街頭遊説。そこに磯村候補が到着。わずか20メートルの所を通過するというニアミスも。畑田候補はにこやかに家族連れらに握手を求め「12年ぶりに東京へ暖かい春を呼び込みたい」と革新都政の実現を訴えた。《共同通信》
【海部俊樹首相】防衛大卒業式で訓示
海部首相は24日午前、神奈川県横須賀市の防衛大学校(夏目晴雄校長)で開かれた第35期卒業式に出席し、訓示した。
首相は昨年8月以来の湾岸危機・戦争に触れ、日本が湾岸地域の安定と回復のため「でき得る限りの協力を行ってきた」と強調、戦後復興に向けても「力を尽くしたい」と述べた。
また世界の緊張緩和が進み、冷戦を超えた新しい時代が展望されているとしつつも、深刻な経済不振と民族問題を抱える「ソ連の不確実な動向」や「流動的な中東情勢」に特に言及し、「不安定要因を内包しつつ推移している」と懸念を示した。《共同通信》
【F1・ブラジルGP】決勝
自動車のフォーミュラワン(F1)シリーズ今季第2戦、ブラジル・グランプリ(GP)は24日、サンパウロのインテルラゴス・サーキット(1周4.325キロ)で71周の決勝を行い、マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナ(ブラジル)が1時間38分28秒128、平均時速187.110キロをマーク、地元ブラジルで悲願の初勝利を遂げた。
セナは開幕戦に続いて2連勝。F1通算28勝目でジャッキー・スチュワート(英国)を抜いて通算勝利数で歴代単独2位となった。
セナの悲願の地元優勝は、まさに紙一重で、達成された。ポールポジションから一度もトーップの座を譲ることは、なかったが、途中、ギアの故障に悩まされて、最後は6速だけで走り、わずか3秒差の逃げ切りだった。セナは精神的な焦りと「肩といわず、腕、首の筋肉がけいれんし、痛くてたまらなかった」という中、高速用の6速ギアのままで4.325キロのサーキットを完走した。
英雄の優勝にスタンドのファンはわきにわいた。表彰台のセナはにこやかにそれに応じたが、心中では、「神が助けてく勝れた」と感謝の言葉をつぶやいていた。《共同通信》