平成801日目

1991/03/19

この日のできごと(何の日)

【成田空港高速鉄道】開業

都心と成田空港を結ぶ成田空港高速鉄道が19日開業、JR東日本の「成田エクスプレス」と京成電鉄の「ニュースカイライナー」が空港ターミナルビル地下に完成した成田空港駅に乗り入れを始めた。

世界で最も交通事情が悪く不便と言われた同空港が都心と約1時間以内で結ばれ便利になった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【大相撲春場所】10日目

大相撲春場所10日目(19日・大阪府立体育会館)快進撃を続ける18歳の貴花田は新小結曙を右四つから、左上手投げで下して10戦全勝とした。平幕力士の初日からの10連勝は昭和41年初場所の海乃山以来、25年ぶり。

貴花田を1差で追う両横綱の北勝海と大乃国もそれぞれ琴錦、巨砲に快勝。優勝争いの展開に変化はなく、横綱旭富士は2敗を堅持した。

小錦ー霧島の大関同士の対戦は、かど番小錦が簡単に寄り切って6勝目、霧島は7日目から4連敗で4勝6敗。貴花田に敗れた曙は7敗目を数え、序ノ口からの8場所連続勝ち越しが厳しくなった。

十両は舞の海が2敗を守って新十両勝ち越しを決め、依然単独トップ。《共同通信》

【経団連・平岩外四会長】四島返還は二段階対応

経団連の平岩外四会長は、19日の記者会見で、ゴルバチョフ・ソ連大統領訪日時の最大の焦点である北方領土問題について、日ソ間で四島返還の原則合意ができれば①まず歯舞、色丹の二島を返還してもらい、その後国後、択捉の返還を実現させる二段階論で対応する②四島即時一括返還でなくても資金協力を含め経済協力することは可能―との柔軟な考えを示した。

北方領土問題と対ソ経済協力で財界がこうした考えを表明したのは初めてで、今後の日ソ交渉に少なからぬ影響を与えそうだ。

平岩会長は「四島一括返還という政府方針の中には、四島返還を確認した上で二島をまず返す、という形も入っていると思う。四島返還といっても応用動作が入ることは仕方がない。二島をまず返還、残る二島の返還には時間のズレがあってもいい」と述べた。

また、対ソ経済協力については「領土問題にめどがつけば、恐らく資金協力ではないか。民間がどう出来るかの前に政府同士がどう出来るかの方が先決」と述べ、領土問題決着後の対ソ経済協力は、政府資金の供与が先行すべきだ、との考えを示した。《共同通信》

【海部俊樹首相】ソ連大統領の決断期待

参院予算委員会は19日午後、社会党の安恒良一、自民党の坂野重信、倉田寛之の三氏が質問に立ち平成三年度予算案の総括質疑を行った。

海部首相はソ連情勢について「ソ連の最近の動きは憂慮すべきものもあるが、連邦制維持の国民投票では過半数(の支持)は得た」と述べ、ゴルバチョフ大統領の立場が一応安定しているとの見方を示し、4月16日からの大統領来日について「日ソ関係の抜本的解決の突破口としたい。大統領の英断を期待する」と述べ、北方領土問題での政治決断に対する期待を表明した。

これに関連し兵藤外務省欧亜局長は、シベリア抑留問題について「大統領来日の際誠意ある対応が示されると期待する」と述べ、大統領による公式の陳謝表明があることを示唆した。

中山外相は海部首相の訪米時期について、「私が米国に行き日米外相会談で決定するが、4月のできるだけ早くということで事務当局間で調整している」と述べた。新特別協定による在日米軍駐留経費の日本側負担増については「日本側も打ち出の小づちのように負担を増やせるものではない。原則を話し合い、対等の立場で運用できるようにしたい」と述べた。

後半国会の焦点の地価税法案について橋本蔵相は「(税率の見直しについて)現在うんぬんするべきではない。ただ地価高騰がうかがえる時なら機動的、弾力的に見直し、(法律に)期待された目標を全うすることが必要」と述べ、見直しに含みを残した。《共同通信》

【政界メモ】首相、神経ピリピリ

○…海部首相は19日、統一地方選の天王山、東京都知事選が保守分裂選挙になったことについての責任問題を記者団に聞かれ、「責任、責任と君らはいつも言う。首相、どう(責任を)とれと言われても、いま一生懸命やっているところなんだから」と、ぶ然とした表情。

それでも言い足りなかったのか「こちらは負けるつもりでやっているんじゃない」「仮定の質問には答えられない」と逆襲。さらにこの後、18日の宮澤元蔵相と渡辺元政調会長の会談の話を記者団が持ち出すと「そういう報道がなされたことは記憶にとどめてピリピリおきます」ー。神経はピリピリ。

○…一方、宮澤元蔵相と会談した渡辺元政調会長はこの日、帰京のための福岡空港の待合室で、会談を伝えた新聞に目を通しながら「宮沢さんの掃海艇派遣問題の考えは河野洋平君の影響を受けているようだな」と独り言。そして、傍らにいた河野氏と同じ宮澤派の加藤紘一元防衛庁長官に、「河野君は派内で人気はあるのか」と質問。加藤氏は河野氏と派内でライバル関係にあるだけに、困り果てた表情で「ええ、まあ」と苦笑い。

これには居合わせた側近が「そんなダイレクトな質問をしちゃ駄目ですよ」と忠告したものの、当の渡辺氏は得意のせりふ「アッケラカンのカー」といった様子。《共同通信》



3月19日 その日のできごと(何の日)