平成793日目

1991/03/11

この日のできごと(何の日)

【福田赳夫元首相】「猪木氏は都知事選出馬断念を」

福田元首相は11日午後、都内の事務所で東京都知事選に出馬を表明している猪木寛至(アントニオ猪木)参院議員に会い、出馬を思いとどまるよう説得した。

同席した自民党・安倍派幹部によれば猪木氏は「一石を投じる気持ちで出馬表明したが、カネにまつわる悪いうわさが広まっており、かえって後に引けなくなった」と説明したという。

これに対し福田氏は「国会議員に立候補した時の原点に戻れ。今後も国会議員として活躍すべきだ」と説得した。会談後、猪木氏は「今晩よく考えてみる」と出馬を再考する態度を安倍派幹部に示したという。《共同通信》

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【大相撲春場所】2日目

大相撲春場所2日目(11日・大阪府立体育会館)2横綱、2大関に早くも土がつく大波乱の土俵となった。

横綱大乃国は小結寺尾の右けたぐりに土俵に転がり、旭富士は攻め込みながら安芸ノ島の引き落としを食った。平幕安芸ノ島は高見山(現東関親方)に並ぶ史上最多タイの12個目の金星獲得。

ツナとり場所の大関霧島は巨漢の新小結曙の右四つからの寄り屈し、小錦は平幕貴闘力の動きにほんろうされて送り出された。だが横綱北勝海は危なげない相撲で恵那桜を下して2連勝。大関を狙う関脇琴錦は速攻で久島海を破り初白星を挙げた。《共同通信》

【関電美浜原発事故】原因は「施工ミス」

関西電力美浜原発2号機の蒸気発生器細管破断事故で、通産省・資源エネルギー庁は11日、破断は細管最上部の逆U字部にある振動抑制の振れ止め金具(AVB)が設計通りの位置まで入っていなかったため、高サイクル振動による金属疲労が原因で破断した可能性が極めて高いと発表した。

美浜2号機事故と同じ破断事故を起こした米国ノースアナ1号機でもAVBが取り付けられていなかった。AVBは定期検査の対象外であり、制作当時のずさんな施工とともに、検査体制の抜本的な見直しが迫られる。《共同通信》

【自民党・加藤六月政調会長】平和維持軍参加も検討

自民党の加藤政調会長は11日午前、党政経文化パーティーのため訪れた名古屋市内で記者会見し、国連平和維持活動(PKO)への参加問題について、「自衛隊とは別個の組織を作ることが三党合意の原点」であることを強調、「(昨年11月の)自公民の三党合意を素直に読めば平和維持軍への参加が大きなポイントとなってくる」と指摘した。

これは自民党としては武力行使を伴う場合であっても平和維持軍への参加は可能との線で、今週末の三党幹事長・書記長会談に臨む方針を示唆したものだ。

また、海外派兵などに絡むこれまでの国会決議、政府の答弁とPKO問題の関係について「これまでの政府の答弁は自衛隊を前提としていた。(PKOは)自衛隊とは別個の組織であり、日本国憲法が果たして平和維持軍を想定していたかどうかとの問題も浮かび上がってくる」と述べ、新組織については従来の自衛隊の海外派兵に関する憲法解釈にとらわれる必要はないとの姿勢をにじませた。

また、自民党内に「自衛隊を使ったらどうかとの考えが幅広くある」と指摘したほか、予備自衛官について加藤氏は「名前は予備自衛官は純粋なシビリアン(文民)だと私は思っている」と強調、予備自衛官を含め何らかの形で自衛隊を活用することに含みを持たせた。

平和維持軍への参加問題について、加藤氏は「これまで国連が行った平和維持軍の中で武力行使した例が一件だけある。それ以外は「武力行使を前提としない平和維持軍が圧倒的に多い」と指摘し「その辺も含んで三党合意を素直に読むと平和維持軍への参加が大きなポイントとなる」としており、三党合意を原点に幹事長・書記長会談を行った場合、どういったレベルでの平和維持軍への参加が可能となるかとの線引きが焦点となるとの見方を示した。

停戦監視団についても「停戦監視団といえども武装するとかいろんな問題がある」と述べており、日本の参加がどこまで可能か線引きすることが幹事長・書記長会談の焦点との見解を繰り返し強調した。《共同通信》

【日朝国交正常化交渉】日本側、交戦国賠償を拒否

日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の国交正常化交渉第二回会談は11日午後、午前に引き続き東京・外務省で行われた。 北朝鮮側が第一回会談(平壌)で、戦争中の“抗日パルチザン”活動を根拠に日本側に交戦国賠償を求めたことに関連して、中平首席代表は「国際法上、主権国家相互間の武力紛争はなかった」との判断を示し、交戦国賠償の受け入れを明確に拒否。「戦後45年の償い」についても応じない方針を改めて伝えた。同時に、過去の植民地時代の財産請求権については未解決との認識を表明、経済的解決を図る意思を強調した。

これに対し北朝鮮の田仁徹首席代表は「過去を清算し謝罪するなら物質的補償が必要だ」と反発、核査察問題も含め協議はほぼ平行線に終わった。 12日は日本人妻問題などが議題。次回の第三回会談は5月、舞台を北京に移して行われる。

会談は午前の「基本問題」に続いて、午後は「経済的諸問題」「国際問題」で協議。北朝鮮側が国際原子力機関(IAEA)の保障措置協定(核査索)締結を拒否していることについて日本側が「核拡散防止条約上の義務」として早期締結を求めた。北朝鮮側は「この問題を国交正常化実現の前提条件にしないでほしい」と述べ、具体的な進展は見られなかった。 中平首席代表は、“抗日パルチザン”について「主として中国で活動、独立した組織ではなく、中国の東北人民革命軍の一部だった」との認識を表明。戦後の日朝関係の空白については「東西対立の国際環境や北朝鮮の政策でもたらされた結果だ」と述べた。

田首席代表は戦後45年の償いについて「(自民、社会、朝鮮労働の)三党共同宣言に盛り込まれて一おり、日本政府として何も知らないでは通らない。(朝鮮人民に)損失を与えたことは否定できないはずだ」と、植民地時代の償いと併せて要求していく方針を明らかにした。 延期されたままの南北首相会談の再開を強く求めた日本側に対し、北朝鮮側は「北朝鮮だけに中断の責任があるというなら、反論の余地がある」と述べ、米韓合同軍事演習「チームスピリット」の強行を非難した。

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)政府代表団の田仁徹首席代表は11日夜、日朝国交正常化交渉第二回会談の初日の日程を終えた後、記者会見し「今日の日本側との会談で双方の立場の相互理解が進んだ。これを受けて第三回会談以降、合意を得るための土台を築いたという点で双方の見解が接近したと言えよう」との感想を述べた。《共同通信》

【政界メモ】週末に気力回復し上機嫌

◯…海部首相は11日、週末を私邸で過ごしたこともあって「肉体的には非常に気分いい。お天気の方は雨で寒そうだけど…」と気力十分の表情をみせた。首相は2週続けて計4回皇居一周の散歩に汗を流しており、記者団が「近づく統一地方選への足腰の鍛錬では」と意地悪質問しても「いや、そんなことじゃなくて時間を有効に使おうと思って歩いたんですよ」とかわした。

このところ記者団とのやりとりでいらだつ場面もしばしばだったが、「90億ドル補正」も片付き、この日ばかりは「国会に呼ばれとらんからゆっくり仕事ができます」と上機嫌だった。

◯…自民党の山口敏夫党経済調整特別調査会長はこの日、小沢幹事長ら中東調査団の派遣中止で釈明の記者会見。「限られた中で最用大限の日程調整ができたと思うんですがね」と未練をのぞかせながら「アラブでは中国と同じように事前に会談日程が分かったのは珍しいケース」と言い訳に終始。さらに「湾岸戦争は回避できるという分析がある中、戦争の危険性を察知し、準備していたのは、小沢さんだ」と持ち上げ、批判の矛先が幹事長に向かわないよう大変な気配り。

山口氏は同日午後、事情説明のため現地入りするが、党内からは「東京に居づらくなったので中東へ逃げたのか」との“逃避行”説も。《共同通信》



3月11日 その日のできごと(何の日)