平成428日目

平成2年3月11日(日)

1990/03/11

【リトアニア】独立宣言を採択

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ソ連バルト地方のリトアニア共和国最高会議は11日夜、正式にソ連邦からの「独立宣言」を採択、これに伴って現行ソ連憲法と共和国憲法の効力停止を決定した。新憲法制定まで、独立時の1938年5月12日施行の憲法を一部手直ししたものを臨時憲法として布告する。

また国名を「リトアニア・ソビエト社会主義共和国」から「リトアニア共和国(略称リトワないしリトブイ)」とし、国章も変えることも決定した。さらに最高会議が国家権力の最高機関となり、共和国のすべての国家機関は最高会議に従属する、との法律も採択した。いずれもほとんど反対なしの圧倒的多数で決まった。

これにより、非共産党員で最高会議議長に選出された民族組織「サユジス」のランズベルギス議長がリトアニアの元首かつ最高指導者となった。憲法関係法については「採択の日から発効する」となっており、リトアニアは11日からソ連憲法に縛られない臨時憲法の下で活動することになったが、連邦側は、12日から始まる臨時人民代議員大会でこの問題を論議することになるとみられる。

しかし連邦側の結論が出るまでには相当時間がかかるだけでなく、ゴルバチョフ政権はソ連憲法第72条に定められた「連邦離脱権」の手続き法を提案中であり、一方的独立宣言によってソ連憲法がリトアニアに及ばなくなるわけではない。

別の問題としては、他の外国がリトアニア独立を承認した場合、国際政治問題になる可能性もある。《共同通信》




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【ソ連共産党・中央委総会】ゴルバチョフ書記長を大統領候補に

ソ連共産党は11日、中央委総会を開いた。12日からクレムリンで開かれる臨時人民代議員大会でのソ連初の大統領選出に向け、党の大統領候補としてゴルバチョフ最高会議議長兼書記長を指名する。国営タス通信によると、ゴルバチョフ書記長が党の基方針について演説をした後、討議に入った。

総会はこのほか、党の指導的役割を放棄するため、ソ連憲法第6条および関連する第7条の改正案と、これに伴う党規約の改正案を採択し、次回第28回党大会の日程、大会代議員の選出方法などを決める。これにより、人民代議員大会で、大統領制導入の憲法改正案が3分の2以上の多数で可決され、大統領選挙が実施されれば、ゴルバチョフ議長が任期5の初代大統領に就任することがほぼ確定する。

最大の関門は大統領制導入の法改正が可決できるかどうかである。これまでのところ、バルト諸国、グルジア、モルダビア、アルメニア各共和国が大統領制に反対を表明、第二の共和国ウクライナでも10日、民族組織「ルフ(運動)」主催の四万人集会が開かれ、臨時人民代議員大会に「大統領制反対」の決議文を送った。これにウクライナ選出代議員が影響を受けるとすれば、相当の反対・棄権票が出ると予される。《共同通信》

【チリ】軍事独裁政権に幕

南米チリで11日、16年半ぶりの民政移管が行われ、パトリシオ・エイルウィン大統領(71)の率いる民主政権が発足する。これにより、1973年9月11日アジェンデ社会主義政権を軍事クーデターで倒して登場したピノチェト軍事独裁政権は幕を閉じる。

エイルウィン大統領の就任式は、首都サンティアゴの西北西約100キロのパルパライソ市に建設された新議事堂で行われ、新閣僚、上下両院議員、故アジェンデ大統領の未亡人オルテンシア女史(75)のほか、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ三国大統領、クエール米副大統領、日本の遠藤要特使らが出席する。

ピノチェト将軍(74)は88年10月、97年までの長期政権継続の是非を問う国民投票で敗北。その結果、昨年12月に19年ぶりの大統領選が実現し、民主派17政党連合候補のエイルウィン氏が当選した。エイルウィン大統領の任期は、長期軍政から民政定着への過渡期の政権を担うため、例外的に4年。次期大統領から八年となる。

エイルウィン政権の最大の課題は、ピノチェト将軍と軍部に特別に有利な条項を多く含む80年制定の現行憲法の大幅改正。

この憲法はピノチェト将軍に対し、73年8月以来務めてきた陸軍司令官の地位に98年まで留任することと、司令官を辞めた後の終身上院議員資格を認めている。憲法はまた、軍政を支持していた保守・右派に有利な議会選挙方式や、任命上院議員制を定めている。《共同通信》

【プロ野球・オープン戦】近鉄・野茂投手、やっと本領

近鉄5−2大洋◇11日◇下関

注目のルーキー、野茂が二番手で登板、3イニングをノーヒット、3三振を奪い、無失点に抑えた。ボール、ストライクがはっきりし4四球と荒れたものの、ストレートに威力があり、カーブ、フォークボールの切れ味も良かった。最後の七回は3四球に3三振。三振はいずれもフォークボールで奪ったもので、野茂の特徴がよく出たピッチングだった。《共同通信》

【びわ湖毎日マラソン】宗猛選手が2位

北京アジア大会の最終選考回を兼ねたびわ湖毎日マラソンは11日、大津市の皇子山陸上競技場を発着点とする42.195キロのコースで76選手が参加して行われ、エディ・エルブイク(ベルギー)が2時間13分3秒で初優勝した。日本勢ではベテラン、宗猛(旭化成)が2時間13分58秒で2位に入った。《共同通信》

【大相撲春場所初日】千代ヒヤリ

大相撲春場所初日(11日・大阪府立体育会館)31度目の優勝を目指す横綱千代の富士は元気な小結寺尾の激しい突き、押しにひやりとさせられながら、左上手投げで逆転勝ち。前人未到の通算1000勝にあと5勝とした。

北勝海は横綱初挑戦の平幕旭道山を、落ち着いた相撲で押し倒した。もう一人の横綱大乃国は休場。

大関陣は小錦が巨砲、旭富士が太寿山をそれぞれ寄り切って無難なスタートを切ったが北天佑は小結水戸泉の豪快な相撲にいいところなく敗れた。

大関を狙う関脇霧島は花ノ国を力強く寄り切り、琴ケ梅も会心の相撲で陣岳を突き出した。《共同通信》

【竹下登元首相】米・ベーカー国務長官と会談

米国訪問中の竹下元首相は11日(日本時間12日)、ベーカー米国務長官とワシントン郊外のゴルフ場でプレーした後、昼食をともにしながら約1時間半にわたって会談した。その結果、最大の懸案となっている日米構造協議問題が「日米関係にとって非常に緊急、緊迫した課題になっている」との厳しい認識で一致した。これを踏まえてベーカー長官は、4月中旬に予定される日米構近協議中間報告の取り扱いにも言及し、日本側が中間報告の中でできるだけ多くの項目について具体的な改営の方向性を打ち出すよう強い期待感を表明した。

この日の会談は、12日午後(同13日未明)に行われるブッシュ米大統領と竹下氏との会談の事前折衝の性格が強く、大統領が構造協議問題の早急な解決を竹下氏に迫る可能性が濃厚となっている。

会談でベーカー長官は、1985年に竹下蔵相、ベーカー財務長官(いずれも当時)が中心となって政策協調による円高誘導を実現したプラザ合意合意を引く合いに出しながら「構造協議はプラザ合意と同じく重要な問題だが、なお一層の緊迫性、緊急性がある。日米関係がうまくいくよう、構造協議問題をめぐる作業が(米国の)期待できる方向に進むよう望んでいる」と指摘。竹下氏も、同様の厳しい認識に立って問題解決に取り組む意向を表明した。《共同通信》




3月11日のできごと