平成794日目

1991/03/12

この日のできごと(何の日)

【秋篠宮妃紀子殿下】ご懐妊

宮内庁は12日、秋篠宮妃紀子さまのご懐妊を発表した。出産は10月下旬の予定。経過は順調という。

12日午後、宮内庁病院で坂元正一東大名誉教授が診察、妊娠2カ月と診断した。紀子さまがご懐妊を報告したところ、秋篠宮さまはにっこり笑ってうなずかれたという。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【大相撲春場所】3日目

大相撲春場所3日目(12日・大阪府立体育会館)大関霧島が敗れる波乱があった。霧島は最近3連敗していた安芸ノ島を左四つ十分に組み止めながら渡し込みに敗れ、手痛い2敗目を喫して場所後の横綱昇進は厳しくなった。

ほかの上位陣は安泰。横綱北勝海は花ノ国をはたき込みで下し初日から3連勝。旭富士も恵那桜を一方的に突き出した。大乃国は新小結曙の突進をうまくさばいて寄り切り、かど番大関小錦もうるさい寺尾を危なげなく押し出して白星を先行させた。

幕内の土つかずは北勝海、関脇栃乃和歌と平幕の貴花田ら計6人に減った。《共同通信》

【アントニオ猪木氏】都知事選出馬を断念

東京都知事選への立候補を表明していたスポーツ平和党の猪木寛至(アントニオ猪木)参院議員(48)は告示まで一週間を切った12日午後記者会見し、知事選の出馬を断念すると表明した。

会見で猪木議員は「私の進む道は湾岸戦争の戦後処理と平和の構築だ。外交問題に専念したい」と述べ、自民党からの圧力を否定、「名誉ある撤退」を強調した。《共同通信》

【海部俊樹首相】都知事選「一本化に向け努力」

海部首相は12日、保守分裂選挙に陥っている都知事選について記者団に「一本化のため全力を挙げます」と強調。しかしそのための具体的方策を聞かれると「いや、誠意をもってぎりぎりまで調整するということさ。あと(告示まで)一週間あるんだから。最後の5分まで努力します」と意欲をのぞかせただけだった。《共同通信》

【米韓軍事演習】本格化

米韓合同軍事演習「チームスピリット91」は12日午前から、韓国南部の慶尚北道浦項市付近の海岸で上陸演習を行い、本格化した。

ことしの演習は湾岸戦争の影響や朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への配慮などから例年参加している米空母の参加もなく、参加人員も前年に比べ約20%減り、本格的演習期間も昨年の2週間を10日間に短縮するなど大幅縮小となった。

しかし、北朝鮮は演習実施を「朝鮮半島の情勢を戦争瀬戸際へ導いている」と激しく非難、先月末に平壌で予定されていた第四回南北首相会談を延期し、先月26日には朝鮮人民軍最高司令官(金日成主席)名で全軍に戦闘動員態勢突入を命令するなど激しく反発している。

演習は1月25日の兵力移動から実質的に始まり、韓国国防省は参加総人員を十数万人と発表した。東日報によると、ことしの参加総人員は昨年の20%減の14万人。特に湾岸戦争の影響で海外からの米軍参加規模は昨年の3万5000人から1万8000人とほぼ半減と推定されている。76年から実施されたこの演習は毎年規模を拡大してきたが、昨年初めて縮小された。

この日の浦項上陸演習は仮想敵国が韓国に侵攻してきたとの想定で、艦砲射撃と戦闘機の支援を受け上陸作戦を敢行、敵の戦線と兵たん線を遮断するという実戦さながらの形で実施された。《共同通信》

【女子高生コンクリート詰め殺人事件】控訴審初公判

東京都足立区で起きた「女子高生リンチ殺人事件」で殺人、死体遺棄などの罪に問われ、一審で実刑判決を受けた無職A被告(20)=犯行時少年=ら4人の控訴審初公判が12日、東京高裁(柳瀬隆次裁判長)で開かれた。

起訴事実を認めながら量刑が求刑をかなり下回った一審判決について、検察側が「少年法にウエートを置き過ぎた判断で、軽過ぎる」などと判決破棄と厳罰を求めたのに対し、弁護側は「罪の意識はさらに深まっている」などと主張、少年の凶悪事件をめぐる量刑論争がスタートした。

一審東京地裁は昨年7月、「未必の殺意」を認めた上で「犯行の残虐性は、年齢相応の人間的成長を遂げないまま未成熟の人格像を形成したことも一因」「人間性に目覚めた成長が頭著」などと情状を考慮。主犯格のA被告を懲役17年(求刑無期懲役)としたほか、B被告(19)同10ー15年、C被告(18)同6−4年、D被告(19)同4−3年の不定期刑を言い渡した。

この日の公判で検察側は控訴趣意書を陳述。まず一審判決について「一連の犯行の規模や被害感情よりも、少年らの生育環境、少年特有の心理・行動、改善可能性などを重視、個別の特殊事情を過大評価した」と批判。判決後「量刑が軽過ぎる」との投書や電話が検察庁、裁判所に殺到したことに触れながら「少年法の理念である保護育成の要請を尊重すべきなのは当然だが、まれに見る凶悪事件で、罪状や犯行態様の悪質さ、非行性の根深さなどを考慮すると、厳罰で臨むべきだ」と主張した。

これに対し、少年4人のうち控訴したB、C両被告の弁護団が「未必の殺意を認定した一審判決は誤り」「従属的な犯行で、事件後の反省も深い」などとする控訴趣意書を朗読、減刑や、保護処分のための家裁移送を求めた。

さらに「少年の健全育成という少年法の理念は、刑事処分でも最大限に尊重されなければならず、結果の重大性や社会的影響の大小によって選択すべきでない」と主張。「一部マスコミのセンセーショナルな報道による恐怖心や報復感情に左右されてはならない」と指摘した。《共同通信》

【政界メモ】首相の本音は党任せ?

○…海部首相は12日、保守分裂選挙に陥っている都知事選について、記者団に「一本化のため全力を挙げます」と強調。しかし、そのための具体的方策を聞かれると「いや、誠意をもってぎりぎりまで調整するということ。あと(告示まで)1週間もあるんだから。最後の5分まで努力します」と、意欲をのぞかせただけ。

9日の新都庁舎落成式には、鈴木知事との“接近遭遇”を避けるように出席を見送った首相、選挙結果が政権に響きかねないという声もあるだけに、一本化へ向けて努力姿勢を見せたものの、本は党任せ?

○…公明党の神崎国対委員長は、この日の記者会見で「14日夜に(平成三年度)本予算の本会議、15日は日切れ法案の処理になるだろう」と明言。その一方で、自民党に対する社公民の共同7項目要求をてこに、予算採決を一日引き延ばそうという社会党の動きには、「要求と国会戦術は絡めないで対処する」ときっぱり“拒否”。さらに消費税緊急是正の社会党の対応がはっきりしないことを挙げ「社会党の真意が分かりませんね」。このところすっかり定着した自公民路線の“中核”公明党。

大出社会党国対委員長が共同要求で社公民をしきりに強調したのに比べ、「社公民はお付き合い」といった感ありあり。《共同通信》



3月12日 その日のできごと(何の日)