平成778日目

平成3年2月24日(日)

1991/02/24

【湾岸戦争】地上戦突入

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湾岸戦争は現地時間24日午前4時(日本時間同10時)、ついに多国籍軍によるクウェート奪回のための地上戦に突入した。1月17日の開戦以来、39日目に完全な軍事決着に踏み出した多国籍軍は主力の米軍を中心に陸、海、空からイラク軍への大規模な攻撃を開始した。

多国籍軍の地上部隊は、現地時間24日未明(日本時間同日午前)クウェート・サウジアラビア国境の南部戦線、イラク・サウジ国境の西部戦線にわかれて、少なくとも3方面からイラク軍地上部隊に対して空陸一体の攻撃作戦を展開した。

同時に、米海兵隊約9万人を含めた米軍上陸部隊はクウェート沖に集結、米戦艦ウィスコンシンとミズーーリによる地上砲撃の終了を待って朝鮮戦争の仁川上陸作戦を上回る大規模上陸作戦を開始する態勢についている。

アラブ筋は米海兵隊が既にクウェート本土に上陸したとしているが、米軍筋はこれを確認していない。

多国籍軍の厳しい報道管制のため全体状況は明確ではないが、現地などからの報道によると、クウェート国内で激しい戦闘が続いており、南部戦線から突入した英、米、フランス三カ国軍は地上戦開始の約2時間後に国境からクウェート国内約50キロの地点に進撃した。

米軍事筋によると、クウェート国内にはクウェート市内の国際空港のほか同市西部と同市南部各一カ所に飛行場があり、米陸軍第七軍団機甲師団や第二海兵師団など南方戦線から突入する部隊はクウェート市南方一の飛行場の確保を目指す。実際に飛行場を確保できたかどうかは確認されていない。《共同通信》

湾岸戦争は24日午前4時、ついに多国籍軍によるクウェート奪回のための地上戦に突入した。

1月17日の開戦以来、39日目に完全な軍事決着に踏み出した多国籍軍は主力の米軍を中心に陸、海、空からイラク軍への大規模な攻撃を開始、サウジ国内からクウェート領内50キロの地点まで進撃した。

ブッシュ米大統領は23日午後10時、地上戦開始の声明を発表し「迅速かつ決定的に使命を果たす」と述べ、短期決戦による勝利に自信を示した。フセイン・イラク大統領は「地上戦に耐えよ」と前線兵士に向け演説した。

地上戦闘でイラク軍が化学兵器使用に踏み切る可能性もあり、双方に多数の死者が出るとの懸念が強まっている。《共同通信》



【イラク・フセイン大統領】徹底抗戦を呼びかけ

フセイン・イラク大統領は24日午前10時半(日本時間同午後4時半)から国営イラク放送を通じイラク国民に演説、多国籍軍による大規模地上戦の開始を国民に告げるとともに、イラク軍兵士に「全力を挙げて戦おう。勝利はわれわれにある」と総力戦」と徹底抗戦を呼び掛けた。

イラクは湾岸戦争の「政治解決」を図る和平交渉の最終局面で「イラクの和平提案が受け入れられなければ、反撃は容赦ないものとなる」と徹底抗戦を予告していた。

フセイン大統領演説の演説後、イラク軍はサウジアラビアの多国籍軍基地ハフルアルバーティンに向けスカッド地対地ミサイル一発を発射。いずれも空中で迎撃されたものの、イラク側の徹底抗戦の姿勢を改めて見せつけた。

演説は10分足らずのものだったが、クウェートからの撤退期限を設定してイラクに全面譲歩を迫ったブッシュ米大統領らについて「国連安保理がイラクの支持するソ連提案を審議する前に、見下げ果てたブッシュとその手先らは裏切りの罪を犯した」と非難した。《共同通信》

【皇太子さま】立太子祝う「饗宴の儀」

皇太子さまの立太子の礼を祝う「宮中饗宴の儀」が24日正午から皇居の宮殿、豊明殿で開かれた。海部首相や各閣僚、首相経験者など国会議員とその配偶者を中心に約350人が出席した。

藤森宮内庁長官らの先導で天皇、皇后両陛下と皇太子さまがご入場。天皇陛下の「立太子宣明の儀が終わり、ここに饗宴を催して喜びを分かつことを誠にうれしく思います」というお言葉の後、海部首相が代表してお祝いを述べ、乾杯し、歓談に。

饗宴の儀は25日昼にも、国の儀式(国事行為)として行われる。《共同通信》

【王貞治さん】巨人キャンプへ

前巨人監督の王貞治氏が24日、巨人の宮崎キャンプを退団後初めて訪れた。

1988年秋に監督の座を去ると同時にユニホームを脱いだ王氏はこの日、選手よりも一足早く宮崎市営球場に到着した。この後、藤田監督と一塁側で話し込んだり、フリー打撃をケージのすぐ後ろで見守ったり。NHKの取材を兼ねての訪問で、浪人して三年目。古巣巨人の練習を熱心に視察した。

気温8.3度と寒かったが「モスクワに比べれば大したことはない」と、最近二年間は各国を飛び回っている「世界の王」らしい感想。巨人の今季を「原辰はタイトルのチャンスだ。彼が先頭に立って引っ張れば、投手はそろっているし、いいシーズンになる」と期待を込めて占った。

その原辰には、本塁打王宣言をさせた。「プロで10年が終わり、このままでは終われないと思った」ときっばり言う四番の後継者に「バットがスムーズに出てる。少し上からたたくように打ってるんだろ」と話し掛け、本塁打のタイトルを「狙うよな」と激励。「ハイ、狙います」と言わせてしまった。さらに「六年目だし、そろそろ20勝してもいい。それには23とか25ぐらい勝つつもりでやらなくては」と桑田も励ました。

紅白戦が終わると「西武と練習はほぼ同じ。あとは選手の気持ち次第だ。みんな元気なので頼もしく思った」と巨人の後輩たちを温かく評した。《共同通信》



2月24日のできごと