平成713日目

平成2年12月21日(金)

1990/12/21

【元木大介内野手】晴れて巨人のユニホーム

巨人は21日、都内のホテルで元木大介内野手(上宮高出)らドラフト指名6選手とドラフト外、移籍各1選手の入団を発表した。発表には藤田監督が同席し「いい素材であるほど、監督、コーチとしても責任の重さを感じる。初心忘れず、の気持ちを大切にして、土台からしっかりやってほしい」と各選手を激励した。あこがれの巨人のユニホームに初めてそでを通した元木は、緊張の面持ちで「じっくり鍛えて、けがをしないようにして頑張りたい」と抱負を語った。《共同通信》


「似合うかどうか不安です」。初めて巨人のユニホームに身を包んだ元木は、記者会見で照れ臭そうに笑った。一年間の“浪人生活”の末にやっと夢がかなった。だが、いざ現実にユニホームを着てみると、すぐには実感がわいてこないらしい。報道陣に「みなさん、(自分のユニホーム-小姿を)どう思いますか」と恥ずかしそうに問いかけるなど、いつもの堂々とした態度とは違った一面を見せた。

もっとも、将来の目標を聞かれると、この時ばかりは「守備では川相さん。打つ方は吉村さんです」とキッパリ。その口調には、ドラフト1位としての自負がみなぎっていた。《共同通信》




【平岩外四氏】経団連第7代会長に就任

経団連は21日午後、東京・大手町の経団連会館で臨時総会と評議委員会を開き、斎藤英四郎会長の勇退に伴う7代目の新会長に平岩外四東京電力会長を正式に選任した。

また、12人の副会長のうち空席となる4人の副会長に中内功ダイエー会長兼社長、田淵節也野村證券会長、歌田勝弘味の素名誉会長、川勝堅二三和銀行会長を選任した。流通、証券、食品業界からの副会長の起用は初めて。《共同通信》

【受信料訴訟】NHKが勝訴

NHKの人気キャスターだった橋本大二郎さんが、今年2月の総選挙で兄の橋本龍太郎蔵相の応援演説をしたことなどを理由に、東京弁護士会所属の弁護士浜田正義さん(66)が「公共放送が堅持すべき中立義務を破った」と、NHKの受信料支払い義務の不存在確認を求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。

坂本慶一裁判長は「放送法上、受信料の支払いはNHKの倫理的義務の順守が前提条件となっているわけではない」として、浜田さんの請求を棄却した。《共同通信》

【中山太郎外相】日ソ関係「変わらない」

中山外相は21日の閣議後の記者会見で、シュワルナゼ・ソ連外相の辞意表明による日ソ関係への影響について「ソ連の従来の外交方針、対日政策が大きく変更される状況にはない。日本政府としては予定通り、来年4月のゴルバチョフ大統領来日を機会に、両国関係の質的転換に向けた協議が行われ、北方領土問題が解決されることを期待する」と述べ、当面はソ連国内政治の推移を見守っていく考えを示した。

ゴルバチョフ大統領来日について外相は「予定に変化がある可能性は今の状態ではないのではないか。これから1月にかけてのソ連国内政治の推移を見ていかなければならない」と述べた。

北方領土問題について「日本側にとって状況が厳しくなったのではないか」との質問に対し、外相は「状況は以前から厳しい。ソ連国内に東欧、旧東ドイツからの撤退について意見が出ていることは承知している」と述べ、ソ連の保守勢力が台頭してくれば領土問題の解決がより困難になる。との認識を示した。《共同通信》

【政界メモ】悩みは選挙資金集め?

○…海部首相は21日、「1月の内閣改造」を記者団から聞かれ「予算編成に向けて内外の諸問題を片付けるように言っている。人に命令してやってもらっているわけだから、それ以上のことは言えません」と迷惑そうな表情。

それでも同日午前には、森山真弓前官房長官ら自民党の女性参院議員4人が「改造内閣にはぜひ女性閣僚を」と“陳情”に訪れるなど、改造ムードは高まる一方。女性議員に対しては「国連の高等弁務官に緒方貞子さんを送り込んだじゃないかと言ってやったんだ」と得意げだった首相だが、早期改造を求める金丸元副総理らを切り返す“力量”には欠けるのが頭の痛いところ。

○…自民党の小沢幹事長は21日午後、経団連の評議員会であいさつし「タブーの問題にも果敢に挑戦しなければならない」と秋の臨時国会以来久々の“小沢節”。さらに「選挙制度改革も党議決定寸前まできている」とボルテージを上げて、政治改革の必要性を強調した。

返す刀で地方選挙にも触れて「党内でも同士が争っている状況ではないとの認識を浸透させたい」と、保守分裂の青森県知事選挙などへの厳しい姿勢も。しかし、最後は一転し「知事選、統一地方選への協力をお願いしたい」と資金援助要請とも受け取れる低姿勢の陳情。幹事長の悩みの種は選挙資金集めか。《共同通信》

【米英首脳】イラクの部分撤退を拒否

ブッシュ米大統領は21日、米メリーランド州キャンプデービッドの大統領別荘で、英国のメージャー首相と初めて会談した。フィッツウォーター米大統領報道官によると、両首脳は最大の議題である湾岸危機をめぐって、来年1月15日までにイラクに対してクウェート全面撤退を求める国連安全保障理事会の決議を履行させ「危機の部分解決を容認しない」ことで意見が一致した。

大統領報道官によると、両首脳は当初ヘリコプターでワシントンからキャンプデービッドに向かう予定だったが、悪天候のため、大統領専用車に変更した。報道官は「途中で大統領と首相は親しくなり、ファーストネームで呼び合うようになった」と述べ、サッチャー前首相以来の米英首脳による盟友関係の継続を強調した。

米英首脳は夕食を挟んで①シュワルナゼ外相の辞意表明を受けたソ連情勢②北大西洋条約機構(NATO)の役割③関税貿易一般協定(ガット)の新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)―などの重要問題を突っ込んで協議した。

メージャー首相は二22日朝(日本時間同日夜)、ブッシュ大統領と共同記者会見をし帰国の途に就く。

メージャー首相は大統領との会談に先立ち、ワシントンでクエール副大統領、ベーカー国務長官、フォーリー下院議長ら議会指導者と精力的に会談した。一連の会談の中で、首相は「湾岸危機の平和解決を望むが、必要なら武力行使もやむを得ない」と述べ、ブッシュ政権の湾岸政策への支持を表明した。《共同通信》

【米・チェイニー国防長官】サウジ駐留米軍を激励

チェイニー米国防長官は21日、サウジアラビア東部に駐留する米軍部隊を激励のために訪問し、米兵を前に「イラクとの戦争の可能性は高まっている。戦争となれば完全な勝利を収める」と述べた。

チェイニー長官は「フセイン・イラク大統領がわれわれのメッセージを受け止めていないようにみえる。イラク軍を追い出すため、武力を使わなければならなくなるだろう」との見方を示し「戦争になれば、唯一受け入れられる結論は完全かつ全面的な勝利だ」と語った。

また兵士から「国連決議が求めるイラクの撤退期限(来年1月15日)を過ぎた後、攻撃までどのくらい待つのか」と聞かれた長官は「特定の(攻撃開始の)日時は言えないが、そうなればできるかぎり速やかにやり遂げることを強く望んでいる」と答えた。

「バグダッドをたたくこともあるのか」との質問には長官は「第一級の戦闘行動には何の制限もない。われわれの手は縛られてはいない。敵が逃げたり、隠れたりできる聖域はない」と述べ、首都バグダッドの空爆作戦も除外していないことを明らかにした。《共同通信》




12月21日のできごと