平成701日目

平成2年12月9日(日)

1990/12/09

【福岡国際女子柔道48キロ級】田村亮子選手(15歳)優勝

第8回福岡国際女子柔道選手権最終日は9日、福岡国際センターで48キロ級から56キロ級までと無差別級の4階級を行い、大会最年少の15歳で今大会が国際大会初挑戦の田村亮子(福岡・城香中)が48キロ級で初優勝した。52キロ級は溝口紀子(埼玉大)が勝ち、前日の66キロ級、72キロ級と合わせて日本勢は史上最多の4階級を制した。

田村は準決勝で世界選手権4度優勝のカレン・ブリックス(英国)を合わせ技の一本勝ちで破り、決勝でも前回優勝の李愛月(中国)に内また透かしで一本勝ちした。《共同通信》




【NHK大河ドラマ・翔ぶが如く】最終回

【サッカー・トヨタ杯】ACミランが2年連続2度目の優勝

サッカーのクラブチーム世界一決定戦、第11回トヨタカップは9日、時折小雨の交じる曇り空の下、東京・国立競技場に満員の6万人を集めて行われ、欧州代表のACミラン(イタリア)が南米代表のオリンピア(パラグアイ)に3−0で快勝、2年連続2度目の優勝を果たした。トヨタカップで2連覇したのはミランが初めて。前身の世界クラブ選手権を含めると、サントス(ブラジル)、インターミラノ(イタリア)に次いで3チーム目となる。

ACミランは前半の半ばから完全に試合の主導権を握り、43分に左からのフリットのクロスをライカールトが頭で決めて先制。後半はさらに一方的に攻め立て、16分にストロッパ、20分にライカールトが、いずれもファンバステーンのシュートのはね返りを押し込んだ。オリンピアは前線の二人とMFモンソンにサボートがなく、攻め手がなかった。

最優秀選手には、2得点したミランのライカールトが選ばれた。《共同通信》

【第8回全日本実業団対抗女子駅伝】ワコールV2

第8回全日本実業団対抗女子駅伝は9日、岐阜県庁前を発着点とする5区間30キロのコースに、地区予選を勝ち抜いた27チームが参加して行われ、優勝候補筆頭のワコールが、1時間34分8秒の大会新で二年連続二度目の優勝を飾った。

ワコールは、2区の藤原恵が独走態勢を築く予定通りの展開で、大会記録を1分51秒縮めて快勝した。2位にはリクルートが1時間34分44秒で入り、3位はエース松野明美が最長の4区(10キロ)で31分11秒の区間最高(区間新)をマークしたニコニコドー。《共同通信》

【東京国際女子マラソン】謝麗華選手が初優勝

90年東京国際女子マラソンは九日、神宮外苑をスタート、平和島口を折り返し神宮球場をゴールとする42.195キロのコースに外国招待12カ国15人を含む103選手が参加して行われ、25歳の伏兵、謝麗華が2時間33分4秒で、中国勢では初めての優勝を挙げた。日本勢の最高は谷川真理(資生堂)の3位で2時間34分10秒だった。

スタート時が気温11.3度、小雨という好条件。レースは昨年優勝のリュボフ・クロチコ(ソ連)を中心にまずまずのペースで進み、14キロ手前で四人の争いに絞られた。その後、クロチコらが脱落し、謝とマリア・フェレイラ(ポルトガル)の一騎打ちとなったが、謝が36キロすぎにスパートし44秒差をつけ逃げ切った。

前半、第2集団にいた谷川は25キロから追い上げ、日本選手では五年ぶりの3位に食い込む健闘をみせた。クロチコは9位に終わり、今回が十度目出場の松田千枝(資生堂)が2時間39分56秒で日本勢では2番目の12位に入った。《共同通信》

【ゴルフ・杉原輝雄選手】通算54勝目

大京オープン・ゴルフ最終日(9日・大京CC=6273ヤード、パー72)53歳の杉原輝雄が69で回り、通算15アンダーの273で優勝、賞金1800万円を獲得した。杉原は今季3勝目でシニアツアーを除き国内54勝目。

杉原は5番までで、追う奥田靖己に2打差をつけたが、16、17番の奥田の連続バーディーで並ばれた。だが、最終ホールでこの日四つ目のバーディーパットを沈め、奥田を振り切った。

12アンダーの3位には謝敏男(台湾)と前田新作が入り、中村天ら四人が7アンダーの5位。

◯…杉原は「あらためて優勝の難しさを痛感した」と言った。16番で2メートルのバーディーパットを外し、17番(パー5)は10メートルに2オンしながら3パット。18番のバーディーでどうにか奥田を振り切ったからいいものの、50回以上も勝った百戦錬磨のベテランらしくない詰めの甘さに本人も「本当に情けなかった」とむしろ恥じ入った。

とはいえ四日間トップを走り続けての完全優勝、自然と顔がほころんでくる。この大会は長男敏一との親子出場でも話題を集めた。いわば見事に父親の威厳を示したVでもあるのだ。「息子にとっても僕にとっても一生忘れられない日になるでしょう」と実感をこめて言った。《共同通信》

【イラク人質事件】第一陣39人が帰国

イラク政府の人質全員解放決定後、日本人を含む外国人人質が軟禁先から続々バクダットに移送される中で、既に出国を認められていた日本人人質、在留邦人計39人と家族、解放交渉に当たった猪木寛至(アントニオ猪木)参院議員らの一行は9日夕、成田空港着の日航特別機で帰国。出迎えの肉親らと喜びの再会をした。

帰国を認められた39人と家族らの一行約100人を乗せた日本政府チャーターの日航特別機は同日午後5時半すぎ、成田空港に到着した。空港には待ちかねていた子供たちや企業関係者ら約150人が出迎え、再会を喜びあった。ウルグアイ・ラウンドの閣僚会議から帰国したばかりの中山外相も出迎えの列に加わった。

イラクから人質、在留邦人がまとまって帰国するのは11月8日、74人が中曽根元首相と帰国して以来。《共同通信》

【タイ】チャチャイ内閣総辞職

タイのチャチャイ首相は8日夜、プミポン国王に対し辞意を表明、同内閣の総辞職を伝えた。チャチャイ首相は1988年8月、プレム前首相の後任として就任して以来、2年4ヶ月に渡り政権を担当してきたが、最近、閣僚人事をめぐり国軍幹部と対立を深め、さらに同政権の金権体質に対しても野党側から突き上げを受けるなど、政権運営に行き詰まりをみせていた。《共同通信》

【米・ベーカー国務長官】イラクに柔軟姿勢

ベーカー米国務長官は9日、米ABCテレビとのインタビューで、湾岸危機の平和解決に関連して「イラク軍がクウェートから全面撤退したあと、両国は双方の対立点を協議できる。これは米国ではなく両国の問題である」と述べた。

これはイラク側が要求しているペルシャ湾のクウェート領二島と両国国境に広がる油田の領有権など、二国間交渉には介入しない柔軟な姿勢を明確に示したものである。

ベーカー長官はまた、自らのバグダッド訪問日程について、今月20日から1月3日までの10日間に設定するようイラク側に要求する意向を表明し「4日以降の訪問は原則として受け入れられない」と強調した。

ベーカー長官による領土協議への不介入発言は、侵略には一切の報酬を与えないとする米国の公式的な立場を守りながら、イラク軍のクウェート撤退を実現するためのぎりぎりの姿勢を示したものとみられる。

ベーカー長官によると、イラク側がアジズ外相を今月17日に訪米させたいと提案してきたのに対し、米国はベーカー長官のバグダッド訪問期日として、今月20、21、22日と1月3日を提示して往復外交日程の同時決着を主張した。

これに対し、イラク側はベーカー長官のバグダッド訪問について、国連安全保障理事会決議がイラク軍のクウェート撤退期限に設定した1月15日のわずか三日前の12日を逆提案した。

ベーカー長官はイラク提案は撤退期限を回避する動きであると非難し、外交努力を尽くす意味でも早期バグダッド訪問は譲れないと述べた。《共同通信》《共同通信》




12月9日のできごと