平成700日目

平成2年12月8日(土)

1990/12/08

【巨人・原辰徳外野手】大台ならず

巨人の原辰徳外野手(34)は8日、東京・内神田の球団事務所で契約更改交渉に臨み、8000万円から1400万円増の年俸9400万円で更改した。これで同選手は王貞治選手の年俸8170万円(1979、80年)を抜いて、日本人選手では球団史上最高給プレーヤーとなった。

球団提示額は「下交渉で聞いたあった」そうで、約40分の話し合いのうちサインまでに要したのは10分たらずだったという。交渉を終えた原は「サインはしたけど大台には乗らなかった」とややさえない顔で記者会見に姿を見せた。

今季は打率こそ3割3厘をマークしたものの、左わき腹の肉離れで戦列を1カ月離れたのが響いて20本塁打、68打点といまひとつの成績。それでもシーズン終了時には、1億円突破の可能性が膨らんでいた。

ところが4連敗を喫した西武との日本シリーズで、四番打者としての責任を果たせず、原自身も「シリーズに負けて、大台(1億円)には届かないのではないかと思った」と振り返った。

他球団では続々と1億円プレーヤーが誕生しつつある。巨人では原が大台突破役を担っているわけだが、そんな期待に「巨人の四番として、ひと言やふた言では語れない重みを感じている」と口元を引き締めていた。(金額は推定)《共同通信》




【福岡国際女子柔道】佐々木光選手が復活V

第8回福岡国際女子柔道選手権は8日、福岡国際センターに28の国と地域から149人が参加して開幕。第一日は61キロ級から72キロ超級までの4階級が行われ、66キロ級は佐々木光(ミキハウス)が二年ぶり二度目、72キロ級は田辺陽子(ミキハウス)が三年連続四度目の優勝をした。

ことしの北京アジア大会出場を逃した佐々木は決勝でア大会代表の藤本涼子(筑波大大学院)と対戦。1分10秒すぎ払い巻き込みからの有効が効いて振り切った。アジア大会金メダルの田辺は曹鉉淑(韓国)を横四方固めの一本勝ちで下し、日本人初の三連覇を達成した。

61キロ級は金香蘭(中国)が、山田紀美子(日体大)に優勢勝ち。72キロ超級は張願(中国)が勝った。欧州勢は一人も決勝に進めなかった。《共同通信》

【神戸市兵庫区】ニセ爆弾騒動は警官の自作自演

神戸市兵庫区の兵庫署熊野派出所の事務室で7日午前、爆発物に似せた不審物が見つかり、同署は悪質ないたずらとみて捜査していたが、兵庫県警監査官室は、上司から勤務態度について注意されたのを恨んだ同派出所勤務の巡査長の犯行と8日、発表した。

同県警は軽犯罪法違反の疑いでこの巡査部長から事情聴取している。来春にも懲戒委員会を開いて処分を決めるが、即位の礼などの厳戒警備を終えた直後の過激派をまねたような身内の悪質ないたずらに衝撃を受けている。

いたずらしたのは同市西区狩場台、兵庫署警ら第三係A巡査部長(43)。

調べによると、A巡査部長は勤務中の6日午後4時半ごろから同7時ごろにかけて派出所の休憩室で、拾ってきた高さ約16センチ、直径10センチのコーヒー缶2個を縦に重ねて中に砂を入れ、上部には単1乾電池を入れた箱をテープで着け時限爆弾に似せた不審物を作製。包装紙にくるんで事務室入り口わきの木製食器棚の上に置いた疑い。

翌7日朝、A巡査部長が帰った後、勤務についた別の巡査部長が発見、兵庫署に届け出た。同署は京都府警の派出所が爆弾テロを受けた直後であったことから県警爆発物処理班を出動させ、付近を通行止めにし、住民を一時避難させるなど大騒ぎとなった。《共同通信》

【ボクシング】マイク・タイソン選手が1回TKO勝ち

ボクシングの元統一世界ヘビー級チャンピオン、マイク・タイソン(米国)が8日、米ニュージャージー州アトランティックシティーのコンベンションセンターで世界ボクシング協会(WBA)ヘビー級4位のアレックス・スチュワート(ジャマイカ)と10回戦を行い、タイソンが1回に三度のダウンを奪い2分27秒TKO勝ちした。タイソンは6月、ヘンリー・ティクルマン(米国)に1回TKO勝ちした再起第1戦に続いて今回も圧倒的な強さを見せつけた。

引き締まった体に仕上がりのよさをうかがわせるタインンは、開始のゴングと同時に猛然とラッシュ。右フックを相手の左側頭部にヒットさせ、まず最初のダウンを奪った。さらに同じ右フックで二度目のダウン。最後は強烈な左フックをたたきつけると、スチュワートはキャンバスに崩れ落ち、レフェリーがカウント8で試合を止めた。《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】楽観論にクギ

南米ベネズエラを訪問したプッシュ米大統領は8日、首都カラカスのベネズエラ大統領府で記者会見し、イラクが全外国人人質を解放しても「平和解決に近付いたとはいえない」と述べるとともに、人質がいなくなれば対イラク開戦が容易になり、イラクがクウェート撤退を拒否した場合は武力行使の可能性が十分あるとの見解を示した。

現地からの報道によると、ブッシュ大統領はペレス大統領とともに会見に臨み「ペルシャ湾岸危機の平和的解決が好ましい」との希望をまず表明した。

しかしフセイン大統領がクウェートをイラクの州とし、撤退しないと主張し続けていることを指摘、世界的に高まりつつある楽観論にくぎを刺した。

クウェートの米大使館に残っていた外交官引き揚げの決定については、フセイン大統領の人質解放発表への見返りではないとするとともに、この解放決定によって「今後(戦争という)強硬決断が容易になる」と逆に強気の姿勢を見せた。

また今月中旬にも予定されているイラクとの話し合いは交渉ではなく、クウェートからの撤退という国連決議実現に向けた補強策であることを強調した。《共同通信》




12月8日のできごと