1990 平成2年11月19日(月)のできごと(何の日)

平成681日目

平成2年11月19日(月)

1990/11/19

【CSCE首脳会議】開幕

ソ連、東欧の激変とドイツ統一を受けて東西冷戦終結後の欧州新秩序の枠組みづくりを協議する全欧安保協力会議(CSCE)首脳会議が19日午前(日本時間同日夕)、三日間の日程でパリのクレベール国際会議場で開幕した。

会議にはアルバニアを除く全欧州32カ国と米国、カナダの計34カ国首脳が出席、21日には欧州の分断終結をうたうとともに、新秩序構築のための常設機関設置などを決めた「新欧州のためのパリ憲章」に調印する。

主催国フランスのミッテラン大統領は開幕演説で「冷戦から目覚めたばかりで、民主主義はまだひ弱だ。一体化した欧州実現にはまだ長い道のりがある」と述べた。

全欧州の首脳が一堂に集うのは、1975年のヘルシンキ首脳会議以来15年ぶりだが、ヤルタ体制の固定化と東西欧州の交流促進を目指した前回とは異なり、今回の会議は第二次世界大戦後45年間にわたった東西欧州の軍事的対立の終幕と新時代の到来を画する歴史的会議である。

パリ意章は、東欧の変革により、西側が徳げてきた民主主義、人権、法の支配、市場経済などの基本原理を全欧州が受け入れたことを明確にするとともに、憲章を具体化するため首脳、外相会議の定期開催と常設事務局設置など「機構化」の方向を打ち出している。

午後の第二回全体会議では、ブッシュ米大統領が演説した。この後ゴルバチョフ・ソ連大統領らも演説した。

今回の首脳会議では、正式議題にはなっていないが、湾岸情勢が大きな影を落としており、ミッテラン大統領の後演説したデクエヤル国連事務総長は「欧州から遠くない地域で危険な事態が発生している。CSCE参加国が紛争防止の地域センターの役割を果たしていること評価する」と述べた。《共同通信》




【横綱千代の富士】幕内通算800勝

大相撲九州場所9日目(19日・福岡国際センター)横綱千代の富士が土つかずの9連勝で幕内通算800勝を達成、北の湖の持つ史上1位記録に「あと4」と迫った。千代の富士は平幕恵那桜を、左前まわしを引いての寄りの速攻で一方的に退けた。

横綱北勝海が大関霧島に寄り切られて1敗力士がいなくなり、後続グループとの間に“2差”がついた。

横綱旭富士は関脇寺尾を押し出して7勝2敗。大乃国も苦手の平幕板井を押し出して6勝目を挙げた。

大関小錦は最近3連敗していた安芸ノ島を寄り倒して7勝2敗とした。全勝の千代の富士を追う2敗力士は北勝海、旭富士ら5人。十両は2敗を守った新十両の浪ノ花が単独首位になった。《共同通信》

【福岡県大牟田市】21歳保母が誘拐を自作自演

福岡県大牟田市で18日夜、保母(21)が誘拐され現金5000万円を要求するメモが自宅郵便受けから見つかった、と保母の家族から110番通報があった。

福岡県警は身代金目的の誘拐事件とみて捜査本部を設置。極秘で捜査中、19日午後6時すぎ、福岡市内の喫茶店で保母を発見、保護した。

保母は「誘拐は狂言。両親を困らせてやろうと思った」と話した。捜査本部は、大牟田市に住む建設業の男友達に任意同行を求め事情聴取したところ、脅迫メモを作り保母の自宅の郵便受けに投げ込んだと認めたため、恐喝未遂容疑で逮捕状を請求した。男友達は「(保母から)両親のしつけが厳しいという話を聞き犯行を計画した」と述べている。

調べによると、保母は18日午前11時ごろ、「買い物に行く」と言って乗用車を運転、一人で出掛けた。同日午後10時半ごろ、自宅に若い男の声で電話があり、応対した母親に「郵便受けを見ろ」と指示、すぐ切れた。郵便受けには「娘を預かっている。明日中に5000万円用意しろ」などと書かれたメモが入っていた。

保母が帰宅しないため父親が午後11時ごろ110番。福岡県警は19日午前、身代金目的誘拐事件とみて捜査本部を設置した。

捜査本部は19日夕、保母から男友達の自宅へかかってきた「今、福岡市南区の喫茶店にいる」という内容の電話をきっかけに喫茶店で保母を保護。同時に男友達から事情聴取した。

保母は捜査本部の聴取に対し当初、「買い物へ行く途中、男に声を掛けられた」などと自分が被害者であることを強調したが、捜査本部で追及したところ「誘拐は狂言」と話した。《共同通信》

【海部俊樹首相】党三役と意見交換

海部首相は19日昼の政府与党首脳会議の後、首相官邸で自民党の小沢幹事長、西岡総務会長、加藤政調会長らと来年1月初旬までの政治日程を中心に意見を交換した。この結果、来年1月7日の昭和天皇例祭(ご命日)前の自民党役員人事・内閣改造は見送られる公算が大きくなった。

首相としては、昭和天皇例祭後に韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)国歴訪の意向を固めているが、帰国後の通常国会再開前に人心を一新し、政権に浮揚力をつけるための内閣改造に着手する可能性も残されており、当面、党内各派の動向を慎重に見極める方針だ。

首相と自民党三役らとの協議は「いろいろ雑談をした」(坂本官房長官)と、内容は明らかにされていないが、12月10日の通常国会召集と補正予算審議日程、年末の平成3年度予算編成を軸に、今後の政治日程について話めの協議が行われたもようだ。

この中で、今後の日程として、12月3日-7日の新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)閣僚会議、通常国会、予算編成、さらに自民党内での政治改革論議の取りまとめなどが極めて重要として、政府与党が全力を挙げて対応することになった。

こうした政治状況から、年内の内閣改造は日程的に極めて困難との認識で一致したとみられる。

加えて首相の側には、年明けの昭和天皇例祭前に内閣改造に着手して、ロッキード、リクルート両事件の関係議員の入閣問題をめぐって自民党内に波風を立てることを避けたいとの判断もあるようだ。《共同通信》

【政界メモ】美女に囲まれご満悦

◯…海部首相は19日、首相官邸を表敬訪問したミス・ユニバース日本代表の山本亜津子さん(20)ら3人の美女を見上げながら開口一番「大きいなぁ」と感嘆。「166センチ」と山本さんが答えると「それならおれと一緒じゃない。おれは167センチ。公称だけど」と首をかしげたが、足元に気付いて「あっ、ハイヒールをはいているからな」と一人で納得。

残る2人の準ミスにも身長を尋ね「もっと寄って」とのカメラマンの注文に「台を持ってくるか、ハイヒールを脱がさなきゃ…」と切り返すこだわりよう。それでも「ベルリンの壁」ならぬ“美女の壁”に終始ご満悦だった。

◯…この日、都内で自民党の小沢幹事長、社会党の田辺副委員長らが参加して討論会が開かれた。席上、田辺氏は小沢氏を見やりながら「自民党に言いたいことはいっぱいある。消費税でもそうだが、いつもソワソワしながらやっている。もう少し腰を落ち着けねば」ときつい注文。

さらに“剛腕”で鳴らす小沢氏の政治手法について「私は球のスピードが遅いので、変化球を使う。剛球だけでいつまでも続くわけではない。変化球を混ぜれば速球も生きてくる」とズバリ直言。これには小沢氏も返事に窮し、苦笑しながらただ聞くばかり。《共同通信》

【インドネシア・スハルト大統領】初の訪越

インドネシアのスハルト大統領が19日午後、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳として初めてベトナムを公式訪問するためハノイに到着した。大統領は中国訪問の帰路ベトナム入りした。インドネシア首脳のベトナム訪問は1959年6月のスカルノ大統領以来31年ぶり。

ベトナムは、カンボジア和平達成後をにらんでインドネシア、タイなどと経済、軍事代表団を相互派遣しASEANに急接近しており、スハルト大統領の訪問は二国間関係のみならず、ベトナムとASEANの関係改善を促進する大きな転機となろう。

また、カンボジア問題パリ国際会議の共同議長国であるインドネシア首脳が中国訪問の直後にベトナム入りしたことから、和平の兆しが見えたカンボジア問題が進展へ向かうことも期待される。

スハルト大統領がハノイ滞在中、20日にグエン・バン・リン書記長、ボー・チ・コン国家評議会議長、ド・ムオイ首相らベトナム首脳と相次いで会談するほか、アラタス外相がタク外相と、プラウィロ調整相(経済・財政・産業開発担当)がチャン・ドク・ルオン副首相とそれぞれ会談する。

首脳会談では両国の協力関係をはじめ、ベトナムとASEANの関係改善やカンボジア問題などで幅広く意見を交換するものとみられる。スハルト大統領はリン書記長にベトナムのASEAN加盟を提議するとの観測もある。《共同通信》

【米ソ首脳会談】武力行使決議で一致せず

パリで開かれている全欧安保協力会議(CSCE)首脳会議に出席しているブッシュ米大統領とゴルバチョフ・ソ連大統領は19日午後8時(日本時間20日午前4時)すぎから約2時間にわたり、パリの米大使公邸で首脳会談を行い、ペルシャ湾岸危機への今後の対応について話し合った。

焦点となっていた軍事力行使を認める国連安全保障理事会決議案提出の問題について、ブッシュ米大統領はソ連側の支持を取り付けるには至らなかったが、フィッツウォーター大統領報道官は軍事的選択肢を排除しないという考え方では一致していると強調した。

米大統領報道官とイグナチェンコ・ソ連大統領報道官はともに、両首脳が国連安保理の場で湾岸危機対応策について一層の協議を続けることでは合意したと述べた。

米ソ両報道官によると、両首脳は①クウェートの正統政権の復権②イラクに侵略行為で得をさせない—ことで一致、これらの点で妥協を排するとの両首脳の姿勢に揺るぎないことを改めて世界に印象付けた。

イラクがクウェートへの25万の兵力増派を発表したことについて、ソ連大統領報道官は「状況は危険になっている」と警告、米大統領報道官もイラクが平和的解決に関心がないことを示すものだと非難した。《共同通信》




11月19日のできごと

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