平成679日目

平成2年11月17日(土)

1990/11/17

【米・ブッシュ大統領】プラハで演説

ブッシュ米大統領は8日間に及ぶ欧州・中東歴訪の最初の訪問地であるプラハのチェコスロバキア連邦議会で17日演説し、パリでの全欧安保協力会議(CSCE)首脳会議を経て新しく生まれる自由な欧州は「欧州の境界を越えて」共通の価値観を広げていく必要があると強調、冷戦終結後初の地域紛争である湾岸危機がもたらした機会をとらえて「自由の共同体」を作り、新しい世界秩序を築こうと訴えた。

大統領は丸一日のチェコ訪問中にハベル同国大統領、ドプチェク連邦議会議長ら指導者と会談、米、チェコ間の新貿易協定に関する批准覚書を交換した。これにより相互の最恵国待遇付与が正式に決まった。

大統領はこの演説の中で、「チェコ経済支援のため6000万ドルの「チェコスロバキア米国企業基金」設立構想を発表、また米議会が承認した3億7000万ドルの東欧経済支援予算の速やかな拠出を約束した。

大統領は、湾岸危機で経済的打撃を受けている東欧諸国を支援するため、国際通貨基金に対し1991年に50億ドルの資増額を要請すると述べ、世界銀行に対しても今後3年間で90億ドルの東欧向け出資の増額をするよう求めた。これらの構想は先にハンガリーのアンタル首相が訪米した際示されていた。《共同通信》




【雲仙普賢岳】198年ぶりに噴火

17日未明、長崎県・島原半島の雲仙岳の最高峰、普賢岳(1359メートル)の山頂付近2ヶ所で噴火、高さ200ー300メートルに噴煙が上がり、山頂に亀裂が走った。雲仙岳の噴火は1792年(寛政4年)に死者1万5000人を出し、日本最大の噴火災害となったとき以来約200年ぶり。《共同通信》

【日朝予備会談】本交渉1月開始で調整

日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の国交正常化交渉の第2会予備会談は17日午前、北京の日本大使館、午後に北朝鮮大使館で開かれ、本交渉開始に向け、協議した。

会談は「いくつかの問題で前進、合意があった」(日本側代表団筋)とされ、①議題などの一括決着を目指す②12月中旬に北京で第3回予備会談を開いて再調整する—ことで合意した。日本の植民地支配に対する「償い」とともに戦後の45年も償いの対象にするかどうかをめぐり双方の意見は平行線をたどった。

北朝鮮側は会談後の記者会見で本交渉について日本側提案で了解するとの柔軟姿勢を表明した。一方、日本側は旅券の北朝鮮除外事項の削除の方針を伝えた。双方の歩み寄り機運から早ければ来年1月の本交渉開始の可能性も出てきており、第3回会談でさらに詰められることになろう。

午前の日本大使館での協議で本交渉の①時期②場所③政府代表レベル④議題—の4点を中心に双方の考えが再度、表明されたのを受けた午後の協議では、4点について具体的な検討が進められた。この結果交渉場所などについてはほぼ合意に達したとみられる。

北朝鮮側は記者会見で第1回本交渉は平壌で、第2回は東京で、第3回以降は北京など三国で開くとの見方を明らかにした。《共同通信》

【韓国・盧泰愚大統領】年内に訪ソ

韓国の盧泰愚大統領が年内にソ連を初訪問し、ゴルバチョフ大統領と会談することが17日、公式に決まった。

韓ソ・セミナー参加のため韓国訪問中のメドベージェフ・ソ連大統領会議メンバーが同日、青瓦台(大統領官邸)で盧大統領に会い、盧大統領の年内訪ソを公式招請したゴルバチョフ大統領の親書を手渡し、盧大統領はこれを受諾した。

青瓦台スポークスマンは「具体的な日程は外交ルートを通して決める」と述べたが、韓国夕刊紙はそろって「来月18日ごろから4泊5日の日程」と伝えている。

スポークスマンは「ソ連と確固した関係を結ぶことが中国との国交正常化を早め、南北関係にも重要だ」と述べた。韓ソの親密化が強調されることで、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)や中国にも微妙な影響を及ぼしそうだ。《共同通信》

【大相撲九州場所7日目】北勝海に土

大相撲九州場所7日目(17日・福岡国際センター)全勝3人のうち横綱北勝海と新関脇琴錦に土がつき、関脇寺尾を寄り切ってただ1人全勝を守った横綱千代の富士が優勝争いのトップに立った。北勝海は平幕安芸ノ島の左突き落としに土俵にはって秋場所2日目からの連勝が「20」でストップ。安芸ノ島は現役最多(史上2位)の11個目の金星獲得。

琴錦は横綱大乃国に挑んだが、突き落とされて惜しい星を落とした。大乃国は5勝目。横綱旭富士は初顔合わせの平幕貴闘力を肩透かしで退け、花ノ国を寄り切った大関小錦とともに5勝2敗。大関霧島は平幕の人気者若花田を左小手投げで仕留めて4勝3敗と白星が先行した。全勝の千代の富士を追う1敗力士は北勝海と琴錦、安芸ノ島の3人。《共同通信》

【セ・リーグ東西対抗】西軍快勝

セ・リーグの東西対抗は17日、千葉マリンスタジアムに2万人の観衆を集めて行われ、西軍(広島、中日、阪神)が8-4で東軍(巨人、大洋、ヤクルト)を下した。通算成積は西軍の5勝6敗。

3点を先行された西軍は四回に反撃。3本塁打を含む6長短打を東軍の二番手・西村(ヤクルト)に浴びせ、6-3と逆転した。西軍はさらに六回にも正田(広島)の適時二塁打で2点を加え、中盤で一方的な展開に持ち込んだ。

最優秀選手には、四回に代打で勝ち越しの2点本塁打を放った落合(中日)が選ばれ、賞金100万円を獲得した。《共同通信》




11月17日のできごと