平成607日目

平成2年9月6日(木)

1990/09/06

【海部俊樹首相】ソ連・シュワルナゼ外相と会談

ソ連のシュワルナゼ外相は6日午後、首相官邸に海部首相を表敬訪問し、約1時間会談した。この席でシュワルナゼ外相は、ゴルバチョフ大統領のメッセージとして、来年四月中旬に訪日したいとの意向を伝えた。これによりソ連最高首脳の初来日が正式に決定した。

首相はこれを歓迎するとともに「大統領訪日時に四島返還による平和条約締結の端緒が現れるようにしたい」と、北方領土問題での政治決断を求めた。

シュワルナゼ外相は「ソ日双方にとって一番重要な問題が未解決だ」と領土問題の重要性を認めた上で「大統領訪日は成功させなければならないが、そのためには双方の意思、努力が必要だ」と述べ、日ソ双方の歩み寄りが必要だと強調した。

メッセージの中でゴルバチョフ大統領は「世界的な変化を背景にすれば、ソ関係はいまだ十分な発展をみていない」とし、自らの訪日を「大きな機会」と位置付けて関係改善に強い意欲を示した。

首相は「北方領土問題という難しい問題をわきに置かずに関係改善を進めていかなければいけない。日本政府はペレストロイカ(改革)への技術的支援などを拡大均衡の中でやっていきたい」との考えを説明した。《共同通信》




【横綱大乃国関】4場所連続休場が決定

大相撲の横綱大乃国(27)=放駒部屋、北海道出身=の秋場所休場が6日、決まった。1月の初場所に右足首を骨折した大乃国は春場所から4場所連続の全休で、これは横綱として史上初になる。《共同通信》

【北朝鮮・延亨黙首相】韓国・盧泰愚大統領を表敬訪問

南北首相会談のためソウル滞在中の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の延亨黙首相一行は6日午後、青瓦台(大統領官邸)を訪問、盧泰愚大統領と約20分間にわたって会談した。

聯合通信によると、盧大統領は金日成主席との南北首脳会談早期開催などの意向を金主席に伝達してくれるよう延首相に要請、延首相は「金日成主席がよろしく伝えてほしいと言っていました」と答えた。

北朝鮮の首相が韓国の大統領と会談するのは分断後の歴史の中で初めてのことで、盧大統領が延首相に語った内容が、金主席に伝えられることは、この日実質討議を終了した南北首相会談で双方が対話姿勢を確認したことと併せ、南北関係の改善に向けて大きな意義を持つとみられる。《共同通信》

【政界メモ】「ご進講」は猟官運動?

◯…森山前官房長官が6日午前、首相官邸に海部首相を訪ね、中東貢献策について“ご進講”に及んだ。「総理もご苦労されているようだし、自分の知っていることを教えて激励しようと思って…」と官房長官時代に戻ったかのよう。日米構造依議など政治課題の“ヤマ場”の際には必ず官邸に足を運んで何やら意見を具申しており、この日も「中東貢献策にはあれもあります、これもあります」とアイデアを披露してきたとか。

もっとも自民党内の気の早い向きには秋にも予想される内閣改造に向けて、猟官運動ではないのかとの見方も出ている。

◯…この日午後、社会党の関山総務局長(衆院新潟一区)が国会内で記者会見。11月の6、7日に新潟市で「環日本海社会党フォーラム」を開くための実行委員会メンバーが決まったと発表。同フォーラムは日本海を挟むソ連、韓国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、中国各国代表と日本海側の道府県代表が、軍縮と平和を築くため意見交換する政策フォーラム。

関山氏は「飛鳥田さんも委員長時代に日本海を平和と友情の海にしたい、という談話を発表したことがある」と紹介した上で「自民党の安倍元幹事長も環日本海と言い始めた」と自民党まで巻き込む勢い。最後に「何とか成功を図りたい」とおひざ元のイベントだけに意気込むことしきり。《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】新専用機を初利用

ブッシュ米大統領は6日、ボーイング747ジャンボ機を改造した新大統領専用機「エアフォース・ワン」を初めて利用して、ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地から遊説のためカンザス州トピカに飛んだ。新専用機は7日夜、米ソ首脳会談に臨むブッシュ大統領一行をフィンランドのヘルシンキへ運ぶ。

機内の執務室でブッシュ大|統領は「最新技術を備え、すべてが素晴らしく快適だ」と満足そう。全世界との各種通信が可能な最先端の通信機器を装備しているはずだが、同行記者団が機中から電話で原稿を送ろうとすると、三度も切れるトラブルが起きた。

ボーイング707を改造した旧専用機より一回り大きく、定員も60人から乗客70人、乗員23人の計93人と大幅増。米政府は総額4億1000万ドル(約580億円)で専用機2機を発注しており、2番機は来年6月に米ボーイング社から引き渡しの予定だ。《共同通信》




9月6日のできごと