平成574日目

平成2年8月4日(土)

1990/08/04

【海部俊樹首相】米・ブッシュ大統領と電話会談

海部首相は4日午前9時すぎから約20分間、米国のブッシュ大統領と電話会談し、イラクのクウェート侵攻について意見を交換した。

この結果、双方は①イラクの侵攻は遺憾であり、即時・無条件で撤退すべきだ②国際社会が協調してできるだけ早くしかるべき措置をとるべきだ–との認識で一致した。

大統領は国連安全保障理事会での対イラク制裁決定に向けて日本側の支援と、石油入禁止など日本の対イラク経済制裁の実施を強く要請した。これに対し首相は、国連安保理で対イラク経済制裁措置が決まれば「日本としても誠実に実行する用意がある」と述べ、国連安保理の動向を見極めた上で、米国と同一歩調をとる考えを伝えた。

電話は4日朝、米側から急きょ連絡があり、ホワイトハウスのシチュエーションルーム(緊急会議室)にいる大統領から公邸の首相にかけられた。この中で大統領は英国のサッチャー首相と面談、フランスのミッテラン大統領、西ドイツのコール首相ともそれぞれ電話で会談したことを伝え、「主要国が協調行動で対処することが大事だ」と強調した。

その上で米国が既に独自の対イラク制裁措置をとったことを挙げ、国連安保理決議採択のため日本も支援するよう要請。「日本が湾岸諸国の石油に依存していることは知っている」と日本の事情に配慮を示しながらも、日本が対イラク経済制裁に踏み切るよう、促した。

また、大統領は日本が対イラク債権を抱えていることから「日本の行動が制約されないよう考えてほしい」と指摘、経済的利害にとらわれぬようクギを制した。《共同通信》




【EC】対イラク政策を決定

欧州共同体(EC)加盟の12カ国代表は4日、イタリア外務省で対イラク制裁に関する緊急会議を開き、イラク軍のクウェートからの即時無条件撤退を実現するため、イラク産とクウェート産原油の全面輸入禁止、イラクへの武器輸出禁止などの制裁措置を決めた。

イタリア外務省スポークスマンは「原油禁輸以外の制裁措置も間もなく発表される」と述べた。

EC加盟国のうち、イタリアは既にイラク向けの武器輸出を停止し、国内のクウェート資産をイラク側が引き出せないよう凍結を決めた国も多い。またフランス外務省は4日のEC緊急会議でイラク原油の全面禁輸を提案することを明らかにしていた。

イラクとクウェートからの原油輸入は昨年、EC全体の輸入量の10%強に当たり、中でもデンマークは両国から約55%の原油を輸入している。

【プロ野球・大洋】5時間51分の熱闘制す

中日5−6大洋◇4日◇横浜

4日夜、横浜球場で行われたプロ野球セ・リーグの大洋ー中日1回戦は、試合終了時刻が5日午前0時11分となり、試合が二日間にわたるプロ野球史上二度目の珍事となった。また試合時間は5時間51分のプロ野球最長試合時間だった。

二日間にわたって試合が行われたのは過去に一度。1961年9月7日の巨人ー国鉄(現ヤクルト)戦で、このときは1時間52分の中断があって、試合はくしくも同じ午前0時11分に終了した。

また、これまでのプロ野球最長試合は今年5月2日、セ・リーグが今年から実施に踏み切った「延長十五回制、引き分け再試合」の新方式が初めて適用された広島―大洋5回戦(広島)の5時間24分。

5時間51分に及んだプロ野球史上最長試合は6−5で大洋が延長十五回サヨナラ勝ち、5日ぶりに勝率を5割に戻し、中日と2位で並んだ。サヨナラの場面は十五回一死満塁。六、七回に2打席連続本塁打を放っているパチョレックが山内の初球を狙い、三遊間をゴロで破った。大洋の得点はすべてパチョレックがたたき出した。《共同通信》




8月4日のできごと