平成4457日目
2001/03/22
この日のできごと(何の日)
【自民党】「ポスト森」で動き活発化
森喜朗首相が提案した自民党の「前倒し総裁選」をめぐって江藤・亀井派会長の江藤隆美元総務超長官は22日、独自候補擁立もあり得るとの考えを表明、「ポスト森」をにらんだ自民党各派の動きが活発化した。
森派総会では、出馬の決意を示している小泉純一郎元厚相が、総裁選の実施方法は森首相が決めるべきだ、との考えを強調。加藤派会長の加藤紘一元幹事長は、小泉氏が立候補した場合、支持する考えをにじませた。
一方、青木幹雄参院幹事長は古賀誠幹事長、野中広務前幹事長と相次いで会談するなど、総裁選の実施方法などの調整を続けた。
江藤氏は22日午後、記者団に「うちは戦闘力がおう盛な連中が多い。いつでも候補者を立てて戦う用意がある」と強調、江藤、亀井派で独自候補擁立もあり得るとの考えを示した。同派総会では若手議員らから亀井静香政調会長の出馬を促す声が相次いだ。
江藤・亀井派は、森首相を支える立場から政府与党の緊急経済対策を早急に策定するよう求めているが、政府側の対応が鈍い上、首相の足元の森派では小泉氏が出馬の決意を示していることから、首相や森派の動きをけん制する狙いがあるとみられる。
小泉氏は、森派総会で「党員全員の投票でも(小会議員と地方代表による)両院議員総会でもいい」と総裁選の投票方式にこだわらない考えを示した。
総裁候補に名前が挙がっている野中氏と橋本龍太郎行革担当相を抱える橋本派総会では、野中氏が「私を含め、なぶりものにされているが、党内で互いに傷つけ合ってはいけない」と加熱する後継選びに懸念を表明した。同派は週明けから、幹部が当選回数ごとに派閥所属議員から意見聴取する。《共同通信》
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【大相撲春場所】12日目
大相撲春場所12日目(22日・大阪府立体育会館)全勝の大関魁皇、1敗の横綱貴乃花がともに勝った。魁皇は元気な平幕の玉乃島を寄り切り、初日から12連勝で単独首位をキープした。玉乃島は3敗目。横綱貴乃花は大関雅山を危なげなく押し出した。大関武双山は隆乃若を押し出して10勝2敗。横綱武蔵丸は小結栃東に引き落とされた3敗目を喫した。栃東は7勝目。大関出島は時津海に寄り切られ、雅山とともに6敗目。若の里、栃乃洋の両関脇はともに星を五分に戻した。全勝の魁皇を1敗で貴乃花が追う展開は変わらず、2敗は武双山だけとなった。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・福田康夫官房長官は22日の記者会見で、自民党総裁選で話題になっている郵政民営化の是非について見解を問われ「私には難しすぎるので遠慮させていただく。(話すと)政局になってしまう」と逃げの言って。2年後の公社化という政府方針の一方で、総裁選出馬に意欲を示す同じ森派の小泉純一郎会長が民営化論者。あちら立てればこちら立たずの悩ましい問題に「君子危うきに近寄らず」を決め込んだが、「特定郵便局長には(選挙で)応援してもらっているけど、理論的にはそうじゃないこともあるし…」と記者団にぼやくことしきり。《共同通信》
【民主党】「郵政」で議論開始
民主党は22日、国会内でネクスト・キャビネット(次の内閣)の総務部門会議を開き、総務省の担当者から郵政3事業の現状について説明を受けるなど、郵政事業のありかたについての論議をはじめた。
郵政民営化を掲げる自民党の小泉純一郎・元厚相が同党総裁選出馬の意向を固めたことで、民主党内に「小泉氏が首相となれば、郵政事業に対する民主党の見解が問われる」との声が出ているからだ。
民主党内では、若手議員らの一部に郵政民営論がある一方、労組の支援を受ける議員らは民営化に強く反対している。《読売新聞》
【自民党総裁選】亀井氏、派内に擁立論
森首相退陣に伴う自民党総裁選に関し、22日の江藤・亀井派の総会で、亀井政調会長の出馬を促す意見が若手議員から相次いだ。橋本派が擁立する候補と森派会長の小泉純一郎・元厚相の一騎打ちの構図が高まる中、江藤・亀井派としても独自候補擁立の構えを見せることで存在感を高め、キャスティングボートを握る思惑があるとみられる。
22日の同派総会では、松宮勲衆院議員(当選1回)、中川義雄参院議員(同)らが、「わが派はなぜ候補を立てないのかと言われる。経済対策を急ぐためにも、亀井氏に指導力を発揮してほしい」などと、亀井氏の出馬を求めた。
同派会長の江藤隆美・元建設相は総会後、記者団に「候補者を立てて戦う用意がある」と言明した。
これについて亀井氏は総会終了後、記者団に「森首相が経済対策に全力を挙げると言っており、徹底的にバックアップする。(総裁選のことを)言う立場にない」とだけ語った。《読売新聞》
【森喜朗首相】民間国連ヤング大使が表敬訪問
3月22日、森首相は、民間国連ヤング大使の表敬を受けた。当大使は、国連決議による「6.26国際麻薬乱用撲滅デー」の普及や麻薬乱用防止に資するため「ダメ。ゼッタイ。」国連支援募金のキャンペーンに参加した全国のヤングボランティアのなかから、選ばれた民間国連大使。今回、6名の中高生の男女が、国連薬物統制計画に寄付金を贈呈するために、ウィーンに派遣されることになった。
首相は「皆さんは、民間国連ヤング大使として、募金運動の成果と薬物乱用防止の強い決意を国連に伝達するとともに、世界の薬物乱用防止の強い決意を国連に伝達するとともに、世界の薬物乱用状況について勉強し、さらにオーストリアの青少年たちとの友好親善を図るなど大変意義ある使命を担っています」と激励した。《首相官邸》
【この日の民主党】
不良債権処理めぐる政府内の混乱を批判~熊谷幹事長代理
民主党の熊谷弘幹事長代理は22日の定例記者会見で、金融機関が抱える不良債権の直接償却をめぐり、政府内に異なった意見が混在していることについて、「平沼経済産業相の発言は企業救済にむけて公的資金を使うとしている。一方、宮沢財務相や柳澤金融担当相は無税償却という立場をとり、銀行救済が明らかだ」と指摘。「混乱した政策の提示は森喜朗内閣の末期現象を呈しているといえばそれまでだが、事態の緊急性を考えればあまりにも無責任だ」と厳しく批判した。
さらに「言葉をよくよく伺ってみると、単に不良債権を放棄するという議論にとどまっているように見受けられる」と分析。「説得的議論が展開されなければ、問題の壮大な先送りにすぎない」と懸念を示した。 《民主党ニュース》