平成4462日目

2001/03/27

この日のできごと(何の日)

【営団地下鉄日比谷線脱線事故】営団職員5人書類送検

東京都目黒区の営団地下鉄日比谷線で昨年3月、電車が脱線・衝突して乗客5人が死亡、64人が負傷した事故で、警視庁捜査一課と目黒署の捜査本部は27日午後、レールの削り過ぎなどが事故の一因になったとして、保守管理を担当していた営団工務部の職員計5人を業務上過失致死傷と業務上過失往来危険の疑いで東京地検に書類送検した。

運輸省(現国土交通省)の鉄道事故調査検討会は昨年10月、事故をレール研削のほか、左右の車輪にかかる荷重のアンバランス(輪重差)など複合的要因によるものと結論づけているが、同本部では担当者の供述などから立証可能なレールの保守管理に絞って立件した。《読売新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【北陸鉄道浅野川線・金沢駅】地下駅完成記念式典

北陸鉄道浅野川線の移設・地下化工事の完成記念式典は27日、金沢市の北鉄金沢駅で行われ、関係者約200人が北陸初の地下駅の完成を祝うとともに、県都の玄関口の発展に期待を込めた。28日から営業を始める。

山出保金沢市長が「浅野川線に続き、駅東広場の整備に取り組み、日本海側の玄関口を立派にしたい」とあいさつ、北鉄の水野卓哉社長が「全社員一丸となり、サービス向上に努める」と述べた。

引き続き記念列車出発式が行われ、ミス百万石から北鉄金沢駅の駅長、運転士に花束が贈られ、テープカット、くす玉割りで発車を祝った。

地下化工事は金沢駅北土地区画整理事業の一環として1996(平成8)年に着工。2004(同16)年度完成のJR金沢駅東広場地下に北鉄金沢を移し、七ツ屋駅までの707メートルのうち279メートルを地下、288メートルを掘割区間とした。《北國新聞》

【第73回選抜高等学校野球大会】第3日

第73回選抜高等学校野球大会第3日は27日、甲子園球場で2回戦4試合を行い、尽誠学園(香川)関西創価(大阪)市川(山梨)高知(高知)が勝ち、3回戦に進んだ。尽誠学園は田中の2点本塁打を含む17長短打を放ち、14−1で鳥栖(佐賀)に大勝した。関西創価は八回、打者9人を送り5点を挙げて東北(宮城)を突き放し、8−1で逃げ切った。市川は1点差の八回に4点を奪って逆転し、神戸国際大付(兵庫)に5−2で勝った。高知は六回に5点、七回に2点を入れて、岡山学芸館(岡山)に7−1で逆転勝ちした。《共同通信》

【諫早湾水門】農水省検討委が開放を提言

九州・有明海の養殖ノリ不作の原因を究明する農水省の調査検討委員会(委員長=清水誠・東大名誉教授)は27日、東京都内で3回目の会合を開き、因果関係が指摘される長崎県の諫早湾干拓について、潮受け堤防の排水門を開けた調査が必要などとする提言をまとめ、谷津農相に提出した。農相は「提言を最大限尊重する」としたが、開放時期には触れず、数か月先になる公算が大きい。

水門開放を巡っては、ノリ被害が深刻な福岡、熊本、佐賀県の沿岸3県の漁業関係者らが「原因は堤防の水門を閉め切ったため」と訴え、早期開放を求めている。一方、地元の長崎県は「堤防は防災機能を果たしており、水門を開ければ人命に被害が出かねない」と反対してきた。《読売新聞》

【自民党総裁選】小泉氏、田中氏がタッグ?

自民党の田中真紀子・元科技庁長官(無派閥)と平沢勝栄衆院議員(同)は27日、衆院議員会館に森派会長の小泉純一郎・元厚相を訪ね、自民党総裁選に出馬するよう要請した。

田中氏は「このままだとぞっとするような出来レースの総裁選を橋本派にやられて、いつのまにか橋本(行政改革担当相)さんが首相に決まってしまう。出馬するなら応援する」と述べ、平沢氏も「田中真紀子人気も加われば、勝機が出る」と出馬を促した。

これに対し小泉氏は「人寄せパンダとしては(小泉・田中連合)はおもしろいかもしれないが、変人が2人そろってどうするんだ」と出馬要請をかわしながらも、「橋本派は野中(広務・前幹事長)を降ろして小泉も降ろしたいと思っている。小泉だけは絶対だめだと思っている」とも述べ、橋本派への対抗心をあらわにした。《読売新聞》

【森喜朗首相】訪ロ花道論に猛反発

森喜朗首相の訪米、訪ロ報告と質疑が27日午後の衆院本会議で行われ、野党側が口々に「花道」外交などと事実上退陣が決まった首相外交の成果に疑問を呈したのに対し、首相は激しく反論した。

社民党の横道克彦氏が「今回の訪ロが辞任する首相の花道や(首相の)お父さまの墓参りだけでなかったと願っている」などと、今後の日ロ交渉の見通しをただした場面。首相は「極めて失礼な話だ」と切り出して反論を開始。

「冷戦時代の40年前に石川、富山両県の皆さんが(イルクーツク州と)地道な民間交流を始めた。その一人に(石川県)根上町長がいた。(それが)たまたま私の父であっただけだ」と横光氏の方向をにらむようにしながら、父親の遺骨が同州に分骨された経緯を延々と説明した。《共同通信》

【森喜朗首相】ノルウェー国王の答礼宴を欠席

森首相は27日夜、来日中のハラルド5世ノルウェー国王夫妻主催の記念コンサートレセプション出席を急きょ取りやめ、東京・赤坂のすし店で、自民党森派の中川秀直・前官房長官と山本一太、世耕弘成両参院議員ら森政権を支える「勝手補佐官」と会食した。

レセプションは、26日の宮中夕食会に招かれた国王夫妻の答礼行事として午後7時から迎賓館で開催され、天皇、皇后両陛下や橋本元首相らが出席した。

外務省には、開始の約1時間前に首相側から欠席の連絡があった。「首相側からは当初から出席は時間的に難しいかも知れないということだった。欠席は失礼にはあたらない」(同省筋)という。

出席取りやめについて首相秘書官は「行かなくてもよい行事だった。ほかに予定が入ったので欠席することになった」としている。

一方、「勝手補佐官」の会食は、同日午後5時ごろ、山本氏らが首相に呼び掛けた。《読売新聞》

【この日の民主党】

笹野貞子参議院議員の離党届を受理

民主党は27日午前の常任幹事会で、笹野貞子参議院議員から提出されていた離党届を同日付けで受理することを決めた。

田中甲議員離党届は受理せず、除籍処分へ=倫理委員会で審査

民主党は27日夕、党所属の田中甲衆議院議員が同日午後3時から記者会見を行って離党を表明したことを受けて、緊急の常任幹事会を国会内で開いた。

その結果、千葉県知事選挙の投票日の直前に、党の幹部(常任幹事・党千葉県連副代表)である田中議員が、離党届を出して党の選挙を公然と批判した行為は、党倫理規則第2条の「選挙または議会において他政党を利する行為等、党の結束を乱す行為」にあたるとして、離党届は受理せず、除籍(除名)処分に相当するとして、一両日中に倫理委員会を招集し、その場で事実の確認、調査を行うよう求めることを決めた。倫理委員会では公正な判断を行うために、処分の対象となる田中議員の弁明を求めることになる。

これに先立つ午前中の常任幹事会では、22日に田中議員から鳩山代表が預かった離党届の扱いを協議し、(1)田中議員を政権奪取運動委員長から解任する(2)離党届の扱いは菅幹事長に一任する(3)田中議員が示した8項目の提起は、離党届とは切り離して重要な問題として扱い、常任幹事会で今後議論する—-ことを決めていた。

ところが、田中議員が午後の記者会見で「示した条件に対する回答が今日までにないので、離党届は受理されたと見なす」と一方的に宣言。これに対し、常任幹事会で鳩山代表は「今日までという期限の約束はしていない。大事な話として議論しようとしていた矢先の離党宣言で、たいへん心外だ」と厳しい表情で語った。常任幹事会では「離党の真意が全くわからない」「すみやかな厳しい処分を行うべき」「田中氏のこれまでの党への貢献を考え、自発的な離党を認めるべき」などのさまざまな意見が出されたが、最終的に菅幹事長が議論を集約し、常任幹事会としての対応を決めた。

民主党イメージソング採用作決まる~グランプリに東京の山下孝之さん「大空にさけぼう」

民主党が募集した党のイメージソングの採用作品が27日決まった。 採用作として(グランプリ)は東京都の山下孝之さんが作った「大空にさけぼう」が選ばれた。 また、最後まで山下さんの作品と競った埼玉県の貫輪(ぬきわ)久美子さんの作品「みんなが主役」が審査員特別賞に選ばれた。

今回の募集では2月15日から3月20日までに179作品が集まった。募集作品のレベルはさまざまで、はがきに歌詞だけを書いたものから、セミプロやプロの自作自演による本格的な録音も多数。選考では全ての作品を聴き、その中から若い世代からお年寄りまで耳に馴染むような曲でオリジナリティのあるものを選んだ。当初1曲のみの選考であったが、優秀な作品が多かったため2曲(1曲は審査員特別賞)が選ばれる形となった。

最終審査にあたった鳩山代表、羽田特別代表、菅幹事長や広報委員会のメンバーは、どの曲が良いか選ぶのに真剣かつ大変悩んでいた様子。 選ばれた2作品は4月17日の民主党パーティーで演奏発表される。

民主党のテレビCM放映を日本テレビが拒否~不当な内容修正要求

民主党は党の政策をわかりやすくアピールするために、「公共事業編」と「銀行編」の2タイプの15秒テレビCMの放映を26日からテレビ朝日で始めた。

この内容をめぐって、放映を予定していた日本テレビから「表現が適当でない」との理由で放映を拒否されたことから、民主党の鳩山由紀夫代表と参議院選対企画担当の安住淳衆議院議員が27日、党本部で記者会見した。

「公共事業編」は当初、ある家庭で「こんな時代に毎年40兆円の公共事業ですって」と語る妻に、夫が「向こうには減らせないわけがあるんだよ」と説明。そこへ鳩山代表が登場し、「公共事業費を3割削減。しがらみのない民主党は無駄をなくします」と語りかける内容だった。ところがテレビ朝日、日本テレビ両局でCM内容を審査する考査部は「向こうには…」の表現に対し、「政府・与党の批判と受け取られかねない」と修正を求めたため、党では「向こうには」を「要するに」と手直し。これを受けてテレビ朝日では26日からの放送を始めた。

ところが、日本テレビ側はさらに、(1)「減らせないわけがある」という表現は他党への誹謗ともとれる(2)「しがらみのない民主党」という表現は、他党にはしがらみがあると受け取れる表現ととれる(3)「3割削減」と断定的に言い切ることは、その政策が実現できなかった場合、放送局が視聴者に対し誤った印象を与えるCMを流したことになるので、「目指す」「実現へ」など目標であることを明記すべき–と修正を求めた。

もうひとつの「銀行編」で、銀行のATMの前で「自分の口座なのに手数料はおかしいわ」と話す女性に、男性が「欧米では引き出すのはタダが普通だよ」と答え、そこに鳩山代表が「これは日本の非常識。民主党は日本の金融サービスを世界の常識に近づけます」と語る内容。当初は「欧米ではタダが普通だよ」とのせりふだったが、放送局側からの「わかりにくい」との指摘を受け入れ、「引き出すのは」を付け加えた。

会見で鳩山代表は「誹謗や中傷の意図は全くない。公共の福祉をはみ出すつもりもない。党の基本的な政策の柱を曲げろというのは不当な介入だ」と述べ、日本テレビでのCM放映を断念したことを明らかにした。

交渉に当たった安住議員は「過去の政党CMを調べたが、社民党の『憲法9条は変えさせない』、公明党の『結果を出す政治』、自民党の旧新進党への『政策も政治もバラバラ』との批判CMはすべてOKだった。なぜ私たちのCMが問題なのか納得できない。社会の一般常識で使われる言葉でも政治家や政党が使うのはいけないというのは、民主主義に重大な影響を与える」と強調し、放送基準が恣意的に運用されているのではとの疑義を示した。

テレビ朝日のCMは4月28日までの放送。民主党ではこの後も参議院選挙へ向けて政策CMを他の局でも順次放送していく計画だ。《民主党ニュース》



3月27日 その日のできごと(何の日)