平成4461日目

2001/03/26

この日のできごと(何の日)

【東京地裁】元慰安婦らの補償請求棄却

太平洋戦争中、従軍慰安婦や軍人、軍属だった韓国人と遺族ら約40人が、日本政府に1人2000万円、総額8億円の補償を求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であった。

丸山昌一裁判長は、補償を日本国籍を持つ者に限っている日本の法律について、「立法政策の当否はともかく、国籍条項が直ちに法の下の平等を定めた憲法に違反しているとは言えない」などと述べ、原告側の請求を棄却した。

判決は、元慰安婦8人(2人は死亡)が戦地では常時、日本軍の管理下に置かれ、軍と行動させられ、慰安所で働かされた事実などは認めた。しかし、「日本政府には人道上の積みがある」との主張については、「人道に対する罪は、国家に対し、個人を国際裁判所の処罰に服させる義務を負わせるに過ぎず、国家の民事責任を基礎づけるものとは言えない」と退けた。《読売新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

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外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

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【第73回選抜高等学校野球大会】第2日

第73回選抜高等学校野球大会第2日は26日、甲子園球場で2回戦4試合を行い、東福岡(福岡)、関西(岡山)、日大三(東京)、常総学院(茨城)が勝ち、3回戦に進んだ。東福岡は8−4で広陵(広島)に快勝した。一回、2点スクイズを決めるなど一挙に5点を奪い、三、四回にも加点した。関西は3−2で前回四強の鳥羽(京都)に競り勝った。序盤に効率よく挙げた3点を守りきった。日大三は8−5で姫路工(兵庫)を振り切り、常総学院は7点差をひっくり返し、8−7で南部(和歌山)を下した。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】ノルウェー国王と会見

国賓として来日したノルウェー国王、ハラルド5世夫妻の歓迎行事が26日午前、東京・元赤坂の迎賓館で催された。

迎賓館の彩鸞の間で、天皇、皇后両陛下と国王夫妻が対面し、陛下が皇太子ご夫妻ら皇族方を紹介された。続いて両陛下と国王夫妻は羽衣の間へ移り、山口繁最高裁長官夫妻ら日本側の出席者が国王夫妻にあいさつした。

この後、両陛下と夫妻は車で皇居へ移り、宮殿の竹の間で歓談した。

宮内庁によると、両陛下と国王夫妻は何度も会ったことのある親しい関係で、なごやかに談笑。国王は「桜の季節の来日は初めてなのでうれしい」と話し、陛下は「(来日に合うように)早めに咲いてよかった」と答えた、と いう。

ハラルド5世は皇太子時代の1964年、ヨット競技の選手として東京五輪に出場した際に初来日。最近では89年の昭和天皇の大喪の礼、90年の即位の礼にそれぞれ出席しており、今回が6回目の来日。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】ノルウェー国王夫妻迎え晩さん会

国賓として来日しているノルウェー国王のハラルド5世を歓迎する宮中晩さん会が26日夜、皇居・宮殿の「豊明殿」で開かれた。

ノルウェー側からは国王夫妻をはじめ駐日大使や外相、日本側からは両陛下のほか皇太子ご夫妻や日本ノルウェー協会名誉会長を務める三笠宮寛仁ご夫妻ら皇族方、政財界関係者など約160人が出席。冒頭、陛下が同国王から授与されるノーベル平和賞などに触れ「貴国が世界の平和のためにさまざまな努力を重ねていることに対し、深い敬意を払うものです」と述べて乾杯した。

続いて国王も「二国間の交流は2005年に100周年を迎えます。来る100年は、歴史を振り返り、将来を見通す機会になることでしょう」よあいさつし、再び杯を交わした。

その後、宮内庁楽部の演奏による同国出身の作曲家グリークの「ガボット」などが流れる中、出席者はノルウェー産のサケなどを食材にしたフランス料理を食べながら歓談した。《共同通信》

【広島】震度5強

26日午前5時41分ごろ、中、四国を中心に強い地震があり、広島県で震度5弱、山口、愛媛両県で震度4を観測した。安芸灘地震の余震とみられ、余震としてはこれまでで最大。気象庁によると、震源地は安芸灘で、震源の深さは約50キロ、地震の規模はマグニチュード(M)5.2と推測される。

この影響で、山陽新幹線は新尾道−徳山間の上下線で始発から徐行運転、上下計43本が最大で約50分遅れた。中、四国のJR在来線は山陽線や予讃線の一部などで運転を見合わせたり、徐行運転した。

また、本震による被害は集計が進み、午後1時現在、死者2人、重軽傷者計210人。家屋損壊は、7県で全半壊62棟を含む計7823棟に達した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・社民党の土井たか子党首は26日午後、野党4党の選挙協力候補者発表会のあいさつで、鳩山由紀夫民主党代表ら居並ぶ各党代表を前に「政治をつくりかえるのは与党ではなく野党。やっとスタンバイになった」と、夏の参院選に向けて意気込んだ。「足して4ではなく、9や10になることが大切」とボルテージを上げ、与野党逆転で「地滑り的勝利」を宣言した1989年選挙の再現を狙うが、この日社民党から選挙協力候補者となったのはわずか1人。12年前と相変わらず威勢のいい「おたか節」だが、主役は交代?《共同通信》

【2001年度予算】成立

一般会計総額82兆6524億円の2001年度予算は26日の参院本会議で、自民、公明、保守の与党3党などの賛成多数で可決、成立した。これを受けて森喜朗首相(自民党総裁)は、予算関連法案の処理にめどがつく来週、古賀誠幹事長ら自民党五役と協議。9月から繰り上げ実施する総裁選の時期と方法を決めた上で、正式に退陣を表明する。自民党各派は総裁選態勢を敷き、後継候補をめぐる調整を急ぐ方針だ。

自民党執行部は、秋田県知事選後の4月20日ごろまでに新総裁を選出。与党3党の執行部は、5月連休前の真内閣発足を目指す方針で一致しており、今後の法案処理も考慮し、早ければ4月中に新首相による所信表明演説と各党代表質問を行い、参院選に向けた態勢を確率したい考えだ。《共同通信》

森喜朗首相は26日夕、2001年度予算編成を受けた首相官邸でのインタビューを途中で打ち切った。この日のインタビューでは、内閣記者会が事前に(1)予算成立の感想と政府、与党の緊急経済対策(2)自民党総裁選の時期と方法–の2問を通告。

しかし、首相は1問目に答えた後「以上です」と宣言。「もう一点なんですが」と質問しようとする記者を振り切り「終わりです。今日は」と言い残して公邸に消えた。

例年、首相は予算成立後に記者会見かインタビューを行うのが通例。節目のインタビューの途中放棄は異例だ。《共同通信》

【タリバン】大仏2体、完全破壊

アフガニスタンのタリバン政権は26日、同国中部バーミヤン石窟群の大仏立像2体が完全に破壊された現場を初めて約20人の外国人記者に公開した。

2体あった大仏立像はいずれも完全に破壊され、55メートルあった大きな方の立像の足元には、がれきが数メートルの高さに積み重なっていた。38メートルの小さい方はがれきもほとんど残っておらず、山肌の空洞だけが残り、周辺では迫撃砲などで武装した約100人のタリバン兵士が警戒に当たっていた。

大仏の破壊をめぐっては、まだ一部が残っているとの情報もあったが、今回、外国メディアに公開された現場は、それ以降も破壊が進んでいたことを示している《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】駐日大使にベーカー氏

ブッシュ米大統領は26日、次期駐日大使にレーガン共和党政権で大統領首席補佐官を務めたハワード・ベーカー元共和党上院院内総務(75)を指名した。上院の承認を得て正式に決定する。早ければ5月にも着任する見通し。

共和党の重鎮として知られるベーカー氏の指名は、同盟関係を最優先するブッシュ政権の姿勢を反映した人選。大統領は指名発表にあたり「ベーカー氏は熟練した経験豊かな真の政治家だ。今回の指名は私が日米関係を重視しているあかしだ」と指摘した。

米原潜と実習船えひめ丸の衝突事故や同時株安などで揺らぎつつある日米関係の立て直しが当面の課題となる。《共同通信》

【この日の民主党】

13選挙区で4党選挙協力を合意、記者発表=民主・自由・社民・無所属の会

今年夏の参議院選挙で民主党と自由党、社民党、無所属の会の4党が協議を続けてきた定数1の選挙区(1人区)での選挙協力協議がこのほどまとまり、26日午後、都内のホテルで4党の党首と候補予定者、連合の鷲尾会長が出席して、記者発表が行われた。

最初に民主党の菅直人幹事長が、約4ヶ月にわたった実務者協議を経て、今月22日に4党の幹事長・書記局長会談で確認、今日の発表に至った経過を報告。1人区での4党による選挙協力は13選挙区となった。

この日出席した10選挙区の候補予定者を紹介した後、4党党首が合意文書に署名。続いて鳩山由紀夫代表が挨拶に立ち、まず合意に向けての各党の協力と実務担当者の協力に謝辞を述べた。そして候補者予定者を「一党一派に偏せず、自公保打倒のためにそれぞれの思いをぶつけてほしい。国民の声を大事に頑張ってほしい」と激励した。続いて挨拶した各党の党首も今回の選挙協力合意について「憲政史上かつてない画期的なこと」(自由党小沢党首)「大変意義が大きい」(社民党土井党首)などと口々に評価し、参議院での与野党逆転を通じて政治を転換させようとそれぞれに力強く語った。

また連合の鷲尾会長は、「野党が結束した以上、私たちももう言い訳は許されない。全面的に応援していきたい」とエールを送った。

最後に出席した候補予定者と各党党首がいっしょに記念撮影を行い、参院選に向けての決意を新たにした。

中途半端な不良債権処理を追及~参院予算委締めくくり質疑で峰崎直樹議員

平成13年度政府予算案の審議は26日、参議院予算委員会で大詰めの締めくくり総括質疑を迎えた。

民主党・新緑風会の最後の質問者として峰崎直樹財務金融ネクスト大臣が立ち、日露首脳会談、ゴルフ会員権問題、経済問題などについて、政府を追及した。

本題に入る前に、広島県呉市生まれの峰崎議員は、24日に発生した安芸灘を震源とする地震(芸予地震)の被害と政府の危機管理体制について質問。続いて、日露首脳会談については、1956年の日ソ共同宣言を平和条約交渉の出発点として確認したとして、これを会談の成果だと強調する森首相に反論。むしろ、二島返還だけに焦点を当てて四島の問題を後景化させただけではないか、と追及し、56年宣言の第9項の検討作業が重要になると指摘した。

経済問題では、政府のこれまでの不良債権処理策のずさんさを追及。とくに平成11年3月の金融機関への公的資金注入の問題を取り上げ、「厳密な査定を行わず、中途半端な注入で済ませたから、今になって外国から早急な不良債権処理を求められるようなことになったのだ」と指摘し、政府担当者の責任を問うた。柳沢金融担当大臣は、「不良債権が大問題になっているというが、金融システムの安定性に問題があると言われているわけではない」などと弁明した。

平成13年度政府予算案が成立~機密費削減の野党修正案届かず

26日参議院予算委員会で質疑が終了し、政府予算案ならびに野党3会派提出の修正案について討論、採決が行われた。野党の修正案は23日から予算委員会で審議が行われていた。

討論では、民主党・新緑風会を代表して、内藤正光議員が登壇。財政赤字に拍車をかけ、公共事業にメスを振るわない政府案を批判し、修正案への賛成を呼びかけた。しかし採決では、与党3党の反対多数で修正案は否決、政府案が可決された。

続いて、参議院本会議でも、政府案と修正案について討論、採決が行われた。修正案の趣旨説明に立った民主党・新緑風会の千葉景子議員は、官房、外交両機密費の大幅削減と赤字国債発行額の縮減を盛り込んだ修正案を、「国民の要求に応える必要最低限の修正」として受け入れを迫った。

また、民主党の和田洋子議員が修正案への賛成討論に立って、多額の公共事業等予備費の計上、報償費の見直し回避など、政府案の欠陥を一つ一つ批判し、修正案への賛同を呼びかけた。

記名投票による採決では、修正案は賛成=104、反対=135(有効投票総数239)で否決。再度の記名採決で政府案が可決され、平成13年度予算案が成立した。

菅幹事長は予算成立を受けて談話を発表し、「予算審議中に与党3党が緊急経済対策を発表したことは政府予算自体が欠陥予算であることを如実に証明している」と厳しく批判。

また鳩山代表も同日夕記者団に、「花見の季節なのに花の咲かない花道予算だ」と語り、日米・日露首脳会談や予算成立などを首相退陣の「花道」としようとする与党の姿勢を皮肉った。《民主党ニュース》



3月26日 その日のできごと(何の日)