平成532日目

平成2年6月23日(土)

1990/06/23

【海部俊樹首相】沖縄・全戦没者追悼式に出席

一般住民を含む20万人もの死者を出した激しい地上戦から45年。沖縄は23日、戦闘終結の日とされる「慰霊の日」を迎えた。

沖縄戦の末期、追い詰められた多くの人々が集団自決など悲劇の最期を遂げた本島南端、糸満市摩文仁の平和祈念公園で、沖縄県主催の「沖縄全戦没者追悼式」が開かれ、現職首相として初めて海部首相が出席。県内の遺族、招待者ら約6000人の参列者を前に、犠牲者に哀悼の意を表し「県民の労苦を思うとき、申し訳ありませんという反省とともに痛恨の情を禁じ得ない」と述べた。

この日の沖縄は県内各地ではさまざまな慰霊や平和行事が催され、県民は平和への誓いを新たにした。

追悼式は、復帰前の1961年に慰霊の日が制定されてから今年で30回目。正午の時報とともに、式典会場だけでなく、県内各地で一分間の黙とうがささげられた。

海部首相は献花の後「尊い犠牲となられた県民および日米両国の将兵二十万余柱の御霊(みたま)に対し謹んで哀悼の意を表します」とあいさつ。

戦後27年間、米軍の占領下におかれた沖縄の特異な歴史について「ご遺族、全県民のご心情とご労苦を拝察するとき、痛恨の情を禁じ得ず、万感胸に迫るものがあります」と述べた。また今後の沖縄の発展に「断固たる意志を持ってまい進していきたい」と決意を明らかにした。




【社会党・土井たか子委員長】消費税廃止の旗降ろさない

社会党の土井委員長は23日午前、静岡県熱海市内で開かれている自治労の党員協議会全国学習会で講演し、消費税の取り扱いについて「総選挙では自民党に敗れたが、廃止と言った以上、やれるだけやるしかない。廃止の旗を降ろすわけにはいかない」と述べ、近く発足する与野党協議機関でも消費税廃止の立場で臨む考えを強調した。

また、総選挙を機に凍結状態となっている野党間の連合政権協議について「中身について国民に本気でやる気だと思ってもらえるところまで達していなかった」と政権協議の失敗を認めた。その上で、今後も消費税廃止、政治改革、社会福祉、軍縮の四項目を中心に野党の結束を呼び掛ける考えを示す一方、「政権を取りたい。政権を担う力量を持ちたい。私の目の黒いうちにやり遂げたい」と強調した。《共同通信》

【日米大学野球1日目】亜大・小池秀郎投手、11奪三振で完封勝ち

第19回日米大学野球選手権大会23日、神宮球場で開幕。皇太子殿下をお迎えしての開会式に続き第1戦が行われ、日本が1−0で先勝した。日本は先発の小池(亜大)が好投、米国打線を6安打、11奪三振で9回を投げ切り、一回一死三塁に矢野(東北福祉大)の左犠打で挙げた1点を守った。《共同通信》

【イラン大地震】死者4万人以上に

大地震発生から三日目の23日、イランでは、被害の激しい北西部のギラン、ザンジャン両州で道路、通信回線の復旧が進まず、建物の下敷きになった人々の捜索、救助作業が難航している。イラン国営テヘラン放送は同日、大地震に関する大統領声明を伝え、死者は4万人以上に上ると述べた。死傷者の数は捜索、救助活動が進むにつれてさらに増える恐れがある。

諸外国からの支援の申し出も相次ぎ、22日にはフランス、オランダの医療チーム、救援物資がテヘランに到着、23日中には日本の医師、レスキュー隊員ら22人がイラン入り。

ギラン州では同日未明(日本時間同日午前)に2回の大きな余震が発生し、多くの住民が路上に飛び出した。余震の影響もあってマンジール、ルードバールなど被害が最も激しかった町とテヘランや同州の州都ラシトを結ぶ道路、通信回線の復旧は遅れている。

政府は、軍のヘリコプターを動員、物資輸送に努めているが、ブルドーザーなどの機材、医師、医薬品の不足で行方不明者の捜索や負傷者の治療が進んでおらず、復旧作業は全く手付かずの状態だ。

ラフサンジャニ大統領は22日の被災地視察後、国交のない米国、英国を含め、世界各国の援助を受け入れる、と表明しており、23日から世界各国からの医療チームと援助物資到着が本格化するとみられる。

日本からの援助隊は、警察官、消防士12人からなるレスキュー部隊と医師ら10人からなる医療チームで、約8000万円分の医療品を携行している。《共同通信》

【能越自動車道】着工

北陸自動車道と東海北陸自動車道が交差する小矢部市と輪島市とを結ぶ能越自動車道の富山県側・小矢部ー高岡北間の起工式は23日午前、小矢部市五社で綿貫建設相、中沖富山県知事、七尾市から市橋章助役、輪島市から柿谷貞夫収入役ら関係者約620人が出席して行われ、21世紀初頭の全線完成に向け建設工事がスタートした。

着工は全線を通じて初めてで、今回着工された区間は六十三年七月のルート発表から2年のスピード着工となった。能登および富山県西部を高速道路網と直結させる同道路は、21世紀の北陸の基幹道路として期待を集めている。

能越自動車道は、北陸自動車道小矢部JCT(ジャンクション)から高岡市、七尾市付近を通過して輪島市へ至る総延長100キロの自動車専用道路で、昭和62年に建設省が策定した全国1万4000キロの高規格幹線道路網計画に盛り込れており、完成すれば東海北陸自動車道と直結されることによって能登と中京圏が最短距離で結ばれる。

今回着工したのは富山県側の小矢部JCTー高岡北IC(仮称)間の18キロ区間であり、平成9年度中の完成が見込まれる。石川県側の能登有料道路・徳田大津IC付近から田鶴浜市街地付近に至る全長6キロの田鶴浜道路は事業化されており、今年度から用地買収に入る。《北國新聞》




6月23日のできごと