平成495日目

1990/05/17

この日のできごと(何の日)

【徐勝さん】9年ぶり日本へ

韓国留学中にスパイ容疑で逮捕され、2月28日に釈放された京都府出身の元在日韓国人政治犯、徐勝さん(45)が17日午前11時10分、ソウル発大阪行きの大韓航空機で19年ぶりに日本に向かい大阪空港に到着した。

徐勝さんは生まれ育った京都に帰り、出獄という「朝を見ることなく」(母呉己順さんの追悼文集の題名)亡くなった両親の墓に参り、出獄を報告する。

徐勝さんは19年間の獄中生活の果て、非転向で出獄し、その後約2カ月半の間、留学していたソウル大学時代の友人や在野運動関係者の集いに出席したり、月刊誌に手記を寄稿するなど忙しい毎日を送ってきた。2カ月半の生活で、徐勝さんはますます祖国、韓国への愛着が深まっているといい、これからも韓国で生きていくつもりとの決意を示している。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【金沢全日空ホテル】オープン

金沢駅前に完成した再開発ビル「ヴィサージュ」のキーテナントである金沢全日空ホテルは17日、一般客を受け入れてオープンし、県都の玄関口の「顔」としての第一歩を記した。地上19階建てと金沢市内でも最高層となる真新しいホテルだけに、初日から255室ある客室はほぼ満室になり、全日空のグループ力を見せつける船出となった。

同日は午前7時からオープンし、ホテルマンらは長い準備期間を経て迎えた開業初日の喜びを胸に、それぞれの持ち場で緊張した表情に包まれた。自慢の施設の一つである一階アトリウムロビーの人工滝が落差8メートルの壮快な水の音を響かせる中、宿泊客らが続々と入った。

この日の結婚式と披露宴は、いす席で600人余という市内ホテルで初の大掛かりなものが一件あり、新郎が県議の子息ということで県内の政治、経済界の代表らも顔をそろえ、ホテルのデビューを飾った。同ホテルでは今後、全日空グループのネットワークを生かして金沢を全国に売り込み、誘客に努めたいとしており、金沢駅前の活性化に貢献していくものとみられる。《北國新聞》

【政界メモ】大所高所の話に拍子抜け

○…自民党の浜田幸一広報委員長は17日、党機関紙の企画で河本元国務相と1時間対談した。異色の顔合わせに河本氏は「ハマコーさんとちゃんと話をするのは初めて。話題は選挙制度改革のことだろう」と待ち構えていたが、浜田氏は「現下の最重要課題について話したい。内では社会の不公平感解消、外では変化する国際情勢への対応を聞きたい」と大所高所のテーマを持ち出した。

土地・住宅問題解決の必要性などの持論を展開した河本氏も「選挙制度改革について、かみ砕いて話をしようと思っていたのだが」と、暴れん坊ハマコーの片りんすらみせぬ予想外の対談にすっかり拍子抜け。

○…民社党の川端達夫青年局長はこの日、衆院本会議場で大学生や0Lに絶大な人気のあるトレンド誌「HANAKO」と「ポパイ」を大内委員長に手渡し「党再生には若い層に支持を広げなくては。これを読んで若者が何を考えているか勉強して下さい」と陳情。45歳、党内きってのダンディー議員川端氏は「こういうものを愛読書にするくらいでないと駄目です」。

さすがの「民社党のプリンス」大内氏もページをめくりながら「名前は知っていたが、見るのは初めて。百聞は一見にしかずだなあ」と感心することしきりだったが、この教材を党再生の決め手にできるかどうか。《共同通信》

【西武・石井丈裕投手】プロ初完封

ロッテ0−3西武◇17日◇西武

西武の石井が今季初勝利をプロ初完投の1安打完封で飾った。石井は速球とスライダーだけで七回終了まで1四球だけの無安打無得点に抑えた。は近い、山下に初安打を許しても後続を三者凡退。落ち着いて投げロッテ打線にスキを見せなかった。

西武は三回、笘篠と平野の安打などで一死一、三塁とし秋山の中犠飛で先制点。四回は先頭のデストラーデが左中間に8号本塁打、八回は再び秋山の中犠飛でソツなく得点した。

ロッテは一日で再び勝率五割を割った。《共同通信》

【大相撲夏場所5日目】横綱、大関陣が5連勝

大相撲夏場所5日目(17日・両国国技館)2横綱、4大関はこの日もそろって勝ち、全員が土つかずの5連勝をマーク。出場した2横綱、2大関が全員初日から5連勝した昭和34年九州場所の記録に並んだ。

2場所連続優勝を狙う横綱北勝海は小結両国の突き、押しに攻め込まれたものの、窮余の右突き落としで逆転勝ち。横綱千代の富士は右肩からの体当たりでうるさい逆鉾を押し出した。

大関陣は横綱昇進を目指す小錦が落ち着いた取り口で小結琴ケ梅を寄り切り、新大関霧島は元気な安芸ノ島を送り出した。北天佑は関脇寺尾をうっちゃり、旭富士は初顔合わせの平幕、小城ノ花を寄り倒した。安芸ノ島が敗れて平幕の全敗がなくなり、勝ちっ放しは横綱、大関の6人だけ。

新入幕の貴花田は孝乃富士に寄り切られて2勝3敗と黒星が先行した。十両は人気者の若花田、新十両の大翔山ら5人が1敗で並んでいる。《共同通信》

【米ソ外相会談】戦略核削減で対立

米ソ外相会談は17日、ソ連外務省迎賓館で全体会議を開いた後、軍備管理問題、地域問題、米ソ二国間問題の作業部会をそれぞれ設置して本格的に協議した。軍備管理問題の作業部会は、当初の予定になかったベーカー米国務長官とシェワルナゼ・ソ連外相の二回目の一対一の会談を挟んで終日続いたが、特に米ソ戦略兵器削減交渉(START)について対立点の解消には至らなかった。

このため、会談三日目の18日も精力的に交渉が続けられるが、17日夜記者団に背景説明した米政府高官は、18日午前にクレムリンで行われるゴルバチョフ・ソ連大統領とベーカー長官の会談で、双方が何らかの政治的決断に踏み切ることで、交渉打開の糸口となることを期待する、と述べた。ベーカー長官は交渉を詰めるため、場合によっては会談日程の延長も検討する用意があるという。

同高官によると、軍備管理問題作業部会は、約1時間続いた全体会議が終了した直後から協議を開始、START、欧州通常戦力交渉(CFE)、化学兵器規制問題、核実験禁止問題など幅広い分野で双方の主張を出し合った。今月末の米ソ首脳会談での基本合意を目指すSTARTでは、焦点となっている空中および海洋発射巡航ミサイル規制問題で双方の歩み寄りが見られなかったという。《共同通信》



5月17日 その日のできごと(何の日)