平成496日目

平成2年5月18日(金)

1990/05/18

【光州事件】10周年追悼式

死者だけで約200人(当局調べ)を出した1980年の光州事件から10周年を迎え、韓国南部の光州市で18日、追悼式が行われた。式には遺族のほか市民、学生ら1万人を超す人が参加、同一民族が血を流した事件が今なお韓国民に深い傷跡を残していることを浮き彫りにした。

光州市郊外の望月洞公園墓地にはこの日、雨の降る中、早朝から遺族らが参拝し、墓地一帯は遺族の悲痛などうこくに包まれた。

追悼式は午前10時から「5.18慰霊塔建立記念事業推進委員会」の主催で行われた。「5・18光州民衆抗争遺族会」の田桂良会長が最初にあいさつし「10年たてば山河も変わる、歳月は薬と言うが、遺族の苦しみは募るばかりだ。わずかな補償金支給ではなく、事件の真相解明がされねばならない」と訴えた。

その後、遺族が献花、この間、経過報告が行われ、野党、平民党の金大中総裁の追悼の辞(代読)などが紹介された。遺族らは最後に、光州問題をわずかな補償で終えようとする盧泰愚政権を糾弾し、光州虐殺事件の責任者処罰と真相究明のため最後まで闘うとの声明を発表した。《共同通信》



【サッカー・大迫勇也さん】誕生日

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【天皇皇后両陛下】平和公園でご供花

天皇皇后両陛下は第41回全国植樹祭出席などのため18日午前、長崎県入りされた。長崎市岡町の平和公園では小雨の中、原爆殉職者名奉安所にご供花、同茂里町の日赤原爆病院では被爆者を激励された。《共同通信》

【大相撲夏場所6日目】横綱、大関が6連勝

大相撲夏場所6日目(18日・両国国技館)好調の上位6力士が、そろって白星を重ねた。出場した横綱、大関が全員六日目まで勝ちっ放したのは、明治23年夏場所に「横綱」が番付に載ってから初めて。

2横綱、4大関はいずれも完勝した。千代の富士は左上手げで琴ケ梅を簡単に土俵にはわせ、北勝海は苦手の安芸ノ島を右からの突き落としで下した。大関陣もそれぞれ持ち味を発揮し、小錦は寺尾を、霧島は両国を、北天佑は逆鉾を、旭富士は琴富士を問題にしなかった。《共同通信》

【TBS】やらせの疑いも

TBS(本社東京)が犯行現場を取材、放映し問題になった暴力団組長らによる債権取り立てに絡む傷害事件で、警視庁暴力犯罪取締本部と高輪、牛込署は17日も、TBSから押収した29巻の未編集テープを分析し、約1分間にわたって、生々しい暴行場面が写っていることなどを確認した。

これまでの調べでは、収録部分に取材スタッフが指示をしているようなシーンはなかったが、被害者の自宅前に止めた車の中から、暴力団員A容疑者(26)=傷害容疑などで逮捕済み=が脅しの電話をかけているシーンで、車外から撮影しているにもかからず声が鮮明に録音されており、同本部はA容疑者がピンマイクを付けていたと断定した。

このほかにも、画面中の組員がカメラを意識した動きを見せるなど、取材スタッフにかなり協力しているフシがあり、同本部は今後、「やらせ」(演出)がなかったかについて、取材に当たった番組制作会社「ネオプレス」の社長(44)らから事情を聴く。《共同通信》

【戦略核削減交渉】米ソが基本合意

モスクワで開かれている米ソ外相会談は三日目の18日、ベーカー米国務長官がゴルバチョフ・ソ連大統領、シュワルナゼ外相と異例とも言える計5時間にわたる協議を続け、難航している米ソ戦略兵器削減交渉(START)の打開を図った。

会談後、ベーカー長官は「進展があった」とこれまでで最も楽観的見通しを表明。一方、ソ連大統領の軍事顧問のアフロメーエフ前参謀総長は共同通信に対し、空中発射巡航ミサイル(ALCM)射程問題などで合意し、STARTで米ソは基本合意に達したと言明した。これにより、STARTは米ソ双方が目指していた年内調印へ向け大きく前進することになった。

ゴルバチョフ・ソ連大統領の軍事顧問であるアフロメーエフ前参謀総長(元師)は18日、共同通信と会見し、ゴルバチョフ大統領とベーカー米国務長官との会談に関し「すべての(軍縮の)基本的問題は解決された。空中発射巡航ミサイル(ALCM)の射程問題や海洋発射巡航ミサイル(SLCM)の取り扱い、重爆撃機の問題でも合意ができた」と明言、最大の焦点だった戦略兵器削減交渉(START)で基本合意が成立したことを明らかにした。

元師は「これで今月末の米ソ首脳会談に向けてよい基礎ができた」と述べるとともに「年内にSTARTの調印はできる。残っているのは法律的問題と協定文書作成の問題だけである」と述べた。

アフロメーエフ元帥は、会談での協議に加わり、クレムリンに戻った直後に会見に応じたもので、STARTでの基本合意は、この日のゴルバチョフ大統領、シェワルナゼ外相とベーカー国務長官の会談で、大統領とベーカー長官の政治決断で実現したものとみられる。

今回の外相会談では、空中および海洋発射巡航ミサイルの規制問題が最大の争点で、これが難航すれば、米ソ首脳会談での基本合意達成も危ういとみられていた。元帥は「交渉は成功だった。きのうまで解決できていなかった大きい問題は、すべて解決できたと言える」と述べ、会談の成功を強調した。《共同通信》

【東西ドイツ】通貨条約に調印

東ドイツと西ドイツは18日、ボンの西ドイツ首相官邸シャウムブルク宮殿で、両国の「通貨・経済・社会同盟の創設に関する国家条約」に調印した。今年7月1日を期して東ドイツに西ドイツ通貨を流通させ、経済・社会生活面で東西ドイツの共同体構築をうたったもので、東ドイツが通貨・金融政策上の主権を放棄、戦後40年以上続いたドイツ分割の歴史を克服し、統一へ向けての具体的一歩を踏み出した。

東西ドイツの統一は、今後第二次大戦の戦勝国を含めた6カ国外相会議が対外問題を調整、早ければ年内にも実施される全ドイツ統一選挙を経て、完成する見通しだ。《共同通信》



5月18日のできごと