平成452日目
1990/04/04
この日のできごと(何の日)
【海部俊樹首相】郵政相罷免せず
参院予算委員会は4日、平成2年度暫定予算案の審議を行い、野党側は深谷郵政相に対するリクルート社からの資金提供問題について政府側をただした。
坂本官房長官は、総額1236万円の資金提供の内訳やリ社からの派遣秘書の問題について調査結果を公表した上で「正しく処理されており(けじめに関する)自民党の見解に照らして問題はない」との立場を明らかにした。
これに対して野党側の質問者は「納得できない」として海部首相に郵政相の罷免を要求したが、首相は「調査に徹底を欠いたことは遺憾だ。自ら戒めて対処するよう厳重に注意した」と述べただけで罷免要求には応じない姿勢を示した。《共同通信》
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【B.B.クイーンズ】シングル「おどるポンポコリン」発売
【第62回選抜高校野球大会】
第62回選抜高校野球大会の決勝、近大付(大阪)ー新田(愛媛)は4日、甲子園球場で行われ、3年連続6度出場の近大付が5−2で初出場の新田を下し、初の栄冠に輝いた。《共同通信》
【社会党】社民主義は憲法理念
社会党大会は4日、東京・一ツ橋の日本教育会館で二日目の審議を続行、三つの小委員会に分かれて1990年度運動方針案、規約改正案などを討議した。
運動方針小委では、規約前文改正案で「社会主義革命」の言葉を削除して目指す社会民主主義の概念について、山口書記長は「平和主義、議会主義、基本的人権の尊重をうたった日本国憲法を具現化したものである」と規定した上で「公平と平等、自由と連帯などを求める新宣言、日本国憲法を着実に実現するプロセスが社会民主主義であり、世界のどの国をモデルにしているというわけではない」と憲法の理念追求に最大の比重を置いている考えを強調した。
同小委では代議員から「社会民主主義は一体何を意味するのか分からない」「社会党の目指した社会主義の理念はどうなったのか」との反対意見や、注文が相次いだが、拍手による採決で承認された。
政策小委では、岩手県の代議員が「日の丸・君が代」の卒業式、入学式での定着を指摘した上で「反対運動を続けるだけでなく党は新しい国歌制定のための運動をやる気があるのか」とただした。神奈川代表は東京都中野区で行われている教育委員の準公選制」を全国に広げる運動を起こすよう求めた。
これに対し粕谷照美教育文化局長は、多くの学校で日の丸が掲げられ、君が代が歌われている事実を認めながらも、「新しい国歌をつくれということについては、いまだに党内の意見は一致していない」と答弁。串原義直同小委委員長が「今後、執行部で方針を提起していくよう要請する」とまとめた。また、教育委員公選制について粕谷氏は「参院から公選制の法案を出したい」と述べた。《共同通信》
【社会党・山口書記長】君が代は主権在民に不適
社会党の山口書記長は4日午前の社会党大会分科会での答弁で「日の丸・君が代」への社会党の対応について、1985年自治研決議に基づいて①日の丸は徳川時代から船舶などで使われてきた経過を尊重して対応する②君が代は主権在民の時代にふさわしいものとは認められない―との見解を明らかにした。《共同通信》
【自民党・金丸信元副総理】自公民連携を呼び掛け
自民党竹下派会長の金丸元副総理は4日午後、横浜市長選応援のため訪れた横浜市内で演説し「中間政党たる公明、民社両党と手を握り合いながら横浜市政はもちろん、日本の政治の推進もこの(自公民3党の)力で推移していくところに国民の幸せがある」と述べた。
横浜市長選には自公民3党の推薦候補が出馬しているが、金丸氏の発言は消費税問題で激しい攻防が予想される平成二年度予算案審議を前に、公民両党に対し、“衆参ねじれ現象”下にある国会での連携強化を呼び掛けたものとみられる。
金丸氏はこれまで、社会党との大連立を前提とした「挙国一致内閣」構想を打ち出していたが、補正予算問題などで社会党の姿勢に変化がなかったことから、社会党との連携を断念し、自公民路線に軌道修正したとの受け止め方も出ている。
金丸氏は3月下旬の同派総会でも「市長選では公民を先頭にして混然一体として戦う。今後も補正予算(審議)に協力してくれた公民と自民でやってもらいたい」と、自公民路線確立の必要性を訴えていた。
この日の演説で金丸氏は「今のような混迷した政治状態では世界から信用を失墜するのはもちろん、生活不安定にもつながる」と衆参ねじれ現象の早期克服の必要性を強調した。
金丸氏は日米構造協議の第四回会合が大規模小売店舗法(大店法)問題などをめぐって難航していることを念頭に「今後も日米が手を握らないと日本の将来はない。米国おっての日本だ」と述べ、大幅な譲歩もやむを得ないとの考えを重ねて表明した。《共同通信》
【巨人・桑田真澄投手】誓約書を提出
球界トップにまで処分が及んだ“桑田問題”に関連して、巨人・桑田真澄投手は4日、東京・銀座のセ・リーグ事務所で川島セ会長に会い、同リーグから提出を求められていた誓約書を同会長に手渡した。謝罪に続いて提出した誓約書は200字詰め原稿用紙5枚からなり、同会長によると内容は「個人としてこれまでの人生の中でこれほどの屈辱感を覚えたことはなく、また、これほど自己嫌悪に襲われたこともない。厳しく自分を戒めている。自分をムチ打って、立派な選手を目指したいという趣旨」となっている。
桑田は川島会長から「人生論」(武者小路実篤著)「自分をもっと深く掘れ!」(新渡戸稲造著)の2冊の本をプレゼントされ、約5分後には無員で事務所を出た。記者会見した川島会長は「桑田君は深く反省しているようだ。誓約書もしっかりと書かれていた」と印象を語った。《共同通信》