平成446日目

平成2年3月29日(木)

1990/03/29

【原子力実験船むつ】16年ぶりに臨界到達

1974年9月に放射能漏れ事故を起こした日本初の原子力実験船「むつ」の原子炉(加圧水型軽水炉、熱出力3万6000キロワット)の出力上昇試験が、29日午前7時すぎから、母港の青森県むつ市関根浜港で始まった。

「むつ」の原子炉は、同日午前10時55分、事故以来16年ぶりに、核分裂反応が連続して起きる”臨界”に達した。出力ゼロのまま原子炉の基本性能を確認し、午後6時37分、試験を終えて原子炉の停止作業に入った。

出力上昇試験は、5月初めまでは「むつ」を岸壁に係留したまま20%以下の低出力で実施。その後、洋上でのフル出力の実験を経て、今秋から約1年の実験航海をした後、「むつ」は廃船となる。《共同通信》



【橋本龍太郎蔵相】NTT分割先送りに懸念

橋本蔵相は29日の参院大蔵委員会で、日本電信電話(NTT)の分割問題に関して「大蔵、郵政両省で折衝を続けており、まだその内容が固まる段階ではない」とした上で「結論を3年後に先送りするとの報道を読んだが、私の方にはまだそういう報告が届いていない。仮に結論を3年先送りにすると株主や株式市場に対して一層混乱を大きくするばかりだ」と強い懸念を表明した。《共同通信》

【政界メモ】連休構想で色彩論争

○…懸案の日米構造協議問題の政府内調整も大詰めを迎え、海部首相は記者団に「一切話しません」と神経をピリピリ。29日の橋本蔵相との公共投資問題での協議の後も「途中のことなので、勘弁してよ。まとまれば話しますから。日ならずしてまとめますから…」と逃げ腰。

記者団が「日ならずしてですか」と確認を求めると、「取り消します。もう少しでまとまります」とあっさり修正。「そういう風に一言一言を詰めて質問されると、自由な話ができないから…」と、食い下がる記者団にうんざりした様子で、いつもの多弁ぶりもどこへやら。

○…民社党の中野政審会長はこの日午後、国会内で坂本官房長官に会い「5月1日のメーデーを祝日にしてほしい」と申し入れた。これは連合がかねてから要求していたもので、実現すれば4月29日から5月5日までを「太陽と緑の週」として連休をとれるようにしようとの構想。会談では「労組が太陽と赤でなく緑、というところがいい」(坂本氏)、「太陽は赤ですよ」(中野氏)、「いや赤でも日の丸の赤だからいい」(坂本氏)と珍問答。

中野氏は記者会見で「労組を赤という認識自体、時代錯誤だ」と色彩論争に殊更こだわったが、どうやら本題の祝日化要求を「首相に伝えておきます」と軽く一蹴(いっしゅう)されたことから目をそらしたいためのよう。《共同通信》



3月29日のできごと