平成434日目

平成2年3月17日(土)

1990/03/17

【横綱千代の富士関】通算1000勝達成

大相撲春場所7日目(17日・大阪府立体育会館)横綱千代の富士が花ノ国を豪快な右すくい投げで下し、通算勝利を1000の大台に乗せた。昭和45年九州場所、番付で序の口にシコ名が載ってから117場所かけての快挙達成となった。

注目の結びの一番は千代の富士が右四つ十分の大勢から危なげなく投げ飛ばした。全勝の横綱北勝海と大関小錦がともに土がつく波乱。北勝海は平幕安芸ノ島のタイミングのいい右からの突き落としを食った。安芸ノ島は7個目の金星獲得。小錦は関脇霧島の食い下がっての左上手出し投げに完敗した。大関旭富士は3連敗を免れ、北天佑とともに5勝目。

全勝力士がなくなり、千代の富士、北勝海両横綱のほか、小錦、霧島、平幕の栃乃和歌、板井、久島海の七人が1敗で横一線に並ぶ混戦となった。十両は新十両の若花田が二日目から6連勝して大乃花と1敗でトップに並んだ。


「国民栄誉賞」横綱が大記録達成—。大相撲の東横綱千代の富士(34)=九重部屋、北海道出身=は17日、大阪市浪速区の大阪府立体育会館での春場所七日目の花ノ国戦に勝ち、史上初の通算1000勝をマークした。

千代の富士は昭和45年秋場所初土俵。翌九州場所四日目の序ノ口の対戦で佐田岬を破って初白星を挙げ、大記録への第一歩を踏み出した。56年名古屋場所後に横綱に昇進後、八年以上も第一人者の地位を保ち、着実に白星を重ねてきた。

戦後の大横綱大鵬(872勝)北の湖(951勝)の記録を塗り替え、昨年秋場所に大潮の最多勝記録(964勝)を更新し、場所後に大相撲界初の「国民栄誉賞」を受賞。63年にマークした38連勝(昭和以降2位)に次ぐ前人未到の1000勝到達は、足かけ二十年の土俵生活、序ノ口から117場所を要しての快挙だった。《共同通信》




【中牧昭二氏】巨人を逆告訴も

巨人・桑田真澄投手(21)の“黒い交際”を、著書「さらば桑田真澄、さらばプロ野球」で暴露して巨人から名誉棄損で訴えられることになったスポーツ用品メーカーの元社員、中牧昭二氏(34)と、著書を発行したリム出版(東京都千代田区)の宮崎満教編集長は17日午後、東京・飯田橋のホテルで記者会見し、巨人の挙げる訴え理由が理解できないとして、巨人への公開質問状を送付し、巨人を逆に訴える用意もあることを明らかにした。

前日(16日)の調査結果時と中牧氏を訴えるという巨人の発表への対応として①20日すぎにも巨人に対して公開一質問状を送る②著者、出版社側の調査結果を巨人に報告する③巨人から納得の行く回答を得られなければ、中牧氏が名誉実損で、リム出版が名誉棄損と営業妨害でそれぞれ巨人を訴える、の三点を明らかにした。《共同通信》

【セ・リーグ】延長15回に変更

セ・リーグの渋沢良一事務局長は17日夜、甲子園球場内で行われた甲子園周辺住民との話し合いの席上、同リーグが先に採用を決めていた延長18回制を変更し、15回制にすることを明らかにした。

同事務局長によると、既にセ・リーグの理事会では合意に達しており、23日の理事会で正式決定される。

この夜の会談で、渋沢事務局長は「18回制は深夜に及ぶケースが考えられ、プロ野球として球場周辺の環境は破壊できない」として、15回制に変更する対応策を示した。《共同通信》

【深谷隆司郵政相】リクルート事件発覚後も献金受領

リクルート裁判労働省ルートでリ社の政界工作の対象者として名前の出た深谷隆司郵政相の政治団体に、リ事件渦中の昭和63年12月までに少なくとも毎月2万円のリ社献金が定期的に振り込まれていたことが、共同通信社の調べで17日判明、献金などリ社との関係を否定してきた深谷氏の弁明が偽りだったことが分かった。

深谷氏は労働政務次官を務めたこともある“社労族”。牧野頴一秘書官は取材に対し深谷氏のコメントを拒み、いったん調査を約束したものの、その後「事務所ではそういうたぐいのものは見当たらなかった。銀行口座の調査やリ社への問い合わせをするつもりはない」としている。

63年夏以降の献金受領は自民党内の「けじめの基準」に照らしても問題で、政治改革を旗印とした海部内閣の現職閣僚としての責任が問われそうだ。《共同通信》

【リトアニア】国際認知を要請

ソ連バルト地方リトアニア共和国最高会議は17日「世界の民主主義諸国」に向けて「独立宣言」の承認を求めるアピールを発表した。民族組織サユジス筋によると、ランズベルギス共和国最高会議議長が署名したアピールは「3月11日にリトアニアが採択した諸法律とリトアニア新政府を承認してもらうことが、重要な政治的、道義的支援になるので、承認を要請する」と述べている。

このアピールは、ゴルバチョフ大統領が16日に出した「時人民代議員大会のリトアニア空無効決議に対する措置を三以内に回答せよ」という“最後通告”に対する直接の回答ではないが、「独立宣言」は撤回しないどころか、問題を国際化することでゴルバチョフ政権に対抗しようという意思表示である。大統領に対する返答については、ランズベルギス議長は「回答のおおまかな内容は出来上がっているが、まだ19日まで時間がある。いずれにせよ大統領が求める期限までに返答する」と述べた。

だが、これまでゴルバチョフ政権との直接交渉に的を絞っていたリトアニアが、この日、ブラザウスカス分離派共産党第一書記を新政府の第一首相に迎え入れ、サユジスと共産党主流派である分離派の大連立政権を実現したことで独立達成への自信を深め、問題を国際化したことは、ゴルバチョフ政権に新たな難題を持ち込んだことになる。《共同通信》




3月17日のできごと