平成418日目

平成2年3月1日(木)

1990/03/01

【長崎市・本島等市長】42日ぶり登庁

「天皇に戦争責任はある」と発言、右翼に狙撃され重傷を負った本島等長崎市長(68)が1日、市の臨時部長会に出席するため事件から42日ぶりに登庁した。

同市長は午前8時40分すぎ公用車で市役所玄関前に到着。警備の警察官や秘書課職員に守られ、詰め掛けた約40人の報道陣に軽く会釈し、無言のまま玄関ホールのエレベーターに乗り込んで三階の市長室に向かった。

本島市長は1月18日午後、市役所玄関前で公用車に乗り込もうとした際、右翼団体幹部に背後から短銃で撃たれ、弾一発が左胸を貫通、1カ月の重傷を負った。

午前10時から始まった臨時部長会には助役や各部長など26人が出席。公務復帰を祝って全員が大きな拍手で市長を迎えた。市長はまず狙撃事件について「大きな衝撃を与え、大変ご迷惑をお掛けした。心からお礼を言いたい」とあいさつ。「白昼市役所前での出来事は平和都市長崎として遺憾に思う。市民や職員に被害がなかったことがせめてもの救いだ」とし、「(公舎で)静養していても暗い恐怖感が続いている。今朝も微熱があり、貧血気味だ」など体調も完全に回復していないことを説明した。

しかし「これ以上(市長室を)留守にしてはおけないので、新しい気持ちに切り替え市民サービスに努めたい」と職務復帰への意欲を見せた。《共同通信》




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3月1日のできごと(何の日)

【野球・元木大介選手】ハワイへ

ダイエーへの入団を拒否して、巨人入りを目指す元木大介内野手(18)=上宮高出=は1日夜、大阪空港発のノースウエスト航空機でトレーニングの場として選んだハワイへ向かった。

同選手には南海OBの杉浦正胤氏(54)と大場隆広氏(41)が同行、約1カ月にわたって下半身強化の練習を積み、4月以降に予定される米国の大学への“野球留学”に備えることになっている。

黒の皮ジャンパーというリーラックスした装いで空港に現れた元木は、短い会見に応じ「ハワイでは体力づくり、特に下半身を強化していきたい。練習の合間に少しは海岸で寝そべってみたい。海外へ行くのは四度目で、自分の性格からいうと寂しくなることはないと思う」と語り、父親の稔さん、上宮高の山上監督、同期でロッテ入りした小野寺ら友人や関係者に見送られて旅立った。《共同通信》

【社会党・田辺誠前書記長】消費税「廃止、見直し共に凍結」

社会党の田辺前書記長は1日昼前、都内で開かれた全逓中央委員会であいさつ、今後の政局について「政権党である自民党と土俵の上に立ち、論議しなければならない」と述べ、野党第一党の社会党が自民党と大胆に話し合うことが重要だとの認識を表明した。

その上で田辺氏は消費税について「公約である廃止法案を国会に出し、自民党も見直し案を出して堂々の論議を展開すべきだ。しかし一致しないからといって数で事を決する愚は繰り返してはならない。(両法案相打ち否決で)現行消費税が残るという最悪の事態は避けなければならない」と述べ、野党の廃止法案と自民党の見直し法案を一定期間凍結し、その間に与野党に論議の土俵を設定し、新たな税制確立に向けて自社両党が歩み寄るよう提唱した。《共同通信》

【政界メモ】首相の“揺れ”が心配

〇…海部首相が1日、また“揺れ”を見せた。「日米構造協議打開のため政府与党で対策会議設置」との一部報道について、記者団から真偽のほどを聞かれた首相、最初は「つくるかどうか、これから(政府与党の幹部に)話そうと思っている。(前向きの考えを)持っている」と、設置に積極的な姿勢を示した。

ところが、政府与党幹部との昼食後は一転して「そんなことを提案してない。つくる考えもない」と消極的な答え。先の組閣に際し、官房長官人事や女性閣僚の起用などをめぐって揺れた、とされる首相だけに、周辺からは「この先、難問を控え、大丈夫かな」と心配の声も。

◯…公明党の坂井国対委員長がこの日、記者会見で珍しくボヤいた。発端は、週刊誌の海部首相にまつわるリクルート献金隠しの報道。

話は発展して政治家とカネの問題に。坂井氏は「こういう問題で気にくわんのは、オレは知らなかった、などと(秘書ら)他人のせいにすること」「ぼくは電報打つのはやめた。小学校の入学式に“入学おめでとう。坊やたち一生懸命勉強してね。衆院議員坂井”なんて打って、何の意味がある。しかし、打たんとケチだと言われる」「それでも自民党議員はまだカネが足らんという」等々、ボヤくことしきり。ロッキード事件をはじめ疑惑追及の先頭に立ってきたと自負する坂井氏、政治家とカネの腐れ縁に最後は「悲しいこっちゃ」。《共同通信》

【英・サッチャー首相】「ドイツは暴君」

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サッチャー英首相は1日付英紙デーリー・メールの会見記事で、ドイツ統一問題について「過去に起きたことを無視するのは誤りだ。古今東西を通じて暴君には警告を送り続けなければならない」と述べ、直接の名指しこそ避けたものの「暴君」ドイツへの警戒心をむき出しにした。

首相はドイツ統一は実現するとの前提に立った上で「われわれおよびゴルバチョフ・ソ連最高会議議長の世代の最大の責務は、3度目の大戦が起きないように防備を固めることだ」と強調した。《共同通信》

【ポール・マッカートニーさん】来日

ビートルズ時代以来、24年ぶりの公演のため来日したポール・マッカートニーが1日夜、東京都江東区のエムザ有明で記者会見した。

10年前、成田空港に到着しながら麻薬所持で国外退去となり、日本公演がキャンセルされた出来事に触れ「あれは過去のこと。今は麻薬と手を切っている。いいステージにするから期待してほしい」と述べた。

ビートルズ再結成の話に質問が及ぶと真剣な表情に。「ジョンがいない以上、再結成は不可能だ。だけど、リンゴとジョージと僕の3人で映画を作ろうかという話はあるよ」と説明した。《共同通信》




3月1日のできごと