平成419日目

平成2年3月2日(金)

1990/03/02

【海部俊樹首相】米・ブッシュ大統領と会談

海部首相とブッシュ米大統領による日米首脳会談の第1回会談は2日午後4時(日本時間3日午前9時)すぎから、米カリフォルニア州パームスプリングズのゴルフ場モーニングサイド・カントリークラブのクラブハウスで約1時間にわたって行われた。

この中でアッシュ大統領は日米構造協議と米包括貿易法スーパー301条(不公正貿易国と行為の特定・制裁)をめぐり、日米間の交渉品目になっている人工衛星、木材、スーパーコンピューターの三分野に具体的に言及、これらの問題が日米関係全体に大きな悪影響を与えかねない、との強い懸念を表明した。

首相はこれに対し「真剣に取り組む」と述べ、両首脳は構造問題解決に努力することを確認した。しかし、3日午前(日本時間4日未明)の第2回会談では米側はさらに厳しくこの問題を取り上げてくるとみられ、首相は厳しい対応を迫られることになろう。

会談で海部首相は(1)中南米支援に積極的に取り組む(2)在日米軍経費負担増に今後も努力する―など「グローバル・パートナーシップ(世界的規模の協力関係)」強化に積極的に取り組む考えを強調した。

会談は初めの40分間、両首脳だけが話し合い、引き続中山外相、ベーカー国務長官らを加えた全体会議が開かれた。

首脳同士の会談で首相、大統領は「日米関係が今日ほど基本的で重要であったことは今までにない」としながらも「日米関係の難しい問題は特に経済の分野で出てきている。日米間のマネジメント(運営)が重要」との点で一致。特に大統領は経済問題を解決して日米関係を安定させるため、日米間に新しい包括的枠組みをつくることを提案した。その上で両首脳は「難しい問題の処理と並行して協力関係を構築していくことが重要」との点で一致。

具体的には(1)地域問題解決への協力(2)日米間の教育・文化交流の発展、強化(3)東欧支援と高齢化社会への対応―などで合意した。《共同通信》




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3月2日のできごと(何の日)

【社会党委員長公選】告示

社会党の委員長公選が2日告示された。同日午前10時半、東京・永田町の党本部で選挙実施中央本部(重盛寿治本部長)が設置され、職員が有権者名簿(党員、協力党員など約10万人)の点検や各県本部との連絡に当たるなど作業を開始した。

立候補の届け出は9日午前10時から午後5時まで。現在、党内には土井委員長に対抗して出馬の動きはないため、9日の時点で土井氏が無投票で三選されるのは確実な情勢。

委員長公選制度は飛鳥田委員長が導入、1978年(昭和53年)第1回選挙が告示され、飛鳥田氏の信任投票が行われた。過去7回の選挙が告示されたが、実際に投票が実施されたのは飛鳥田氏と武藤山治、下平正一両氏が争った81年と、土井氏と上田哲氏が争った86年の2回だけ。あとは一本化調整により無投票で行われた。《共同通信》

【自民党・渡辺美智雄元政調会長】リ社献金報道で首相を批判

自民党渡辺派会長の渡辺元政調会長は2日午前、民放番組録画撮りの中で、週刊文春最新号で海部首相へのリクルート社政治献金が公表分より多額であると報道された問題について「はっきりしてもらわないと自民党全体が迷惑する話になる」と語り、首相の明確な釈明を求める考えを明らかにした。

渡辺氏はまた、リクルートコスモス株譲渡に関与したとして今回の政務次官人事で首相に内定を取り消された自派の伊吹文明氏について「伊吹君は被害者だ。枝葉末節にこだわって根本問題をお忘れだと国民は大変だ」と首相の対応を厳しく批判した。渡辺氏の首相への釈明要求は、リクルート事件のけじめ問題にこだわりを見せる首相に対する不満をぶつけたものとみられる。

首相のリクルート献金問題の釈明を求めた中では「(週刊誌報道のようなことが)あったらどうする。(首相は)うそつきとなる」と述べ、首相がけじめ問題にこだわるなら、まず自らの問題にけりをつけるべきだとの考えを示した。

週刊文春最近号は、海部首相がリクルート社からの政治献金総額を1440万円と公表しているのに対し、同誌が入手したリクルート社の献金リストによると総額2630万円に上っていると報道している。《共同通信》

【海部俊樹首相】消費税「国民的合意目指す」

海部首相は2日午後1時すぎから衆院本会議で首相就任以来初の施政方針演説を行い、第2次海部内閣の内政、外交に対する基本姿勢を明らかにした。

特別国会で最大の争点となる「消費税」について「改正法案の成立を期し、定着に全力を尽くす」と述べ、見直し法案の成立に強い意欲を表明、その一方で「総選挙結果を謙虚に受け止め、国民的合意を目指す」と今国会に臨む決意を強調、「消費税」についても与野党の対話を通じ合意形成を目指す意向をにじませた。《共同通信》

【海部俊樹首相】渡米

海部首相は2日午後9時前、ブッシュ大統領との日米首脳会談に臨むため、羽田発の日航特別機で出発した。首相には中山外相らが同行。羽田では首相臨時代理の橋本蔵相、坂本官房長官、小沢幹事長ら自民党三役が見送った。

首相はロサンゼルス経由で2日午後(日本時間3日午前)、米カリフォルニア州パームスプリングズ入りし、歓迎行事に出席した後、直ちに第1回の日米首脳会談に臨む。3日午前(日本時間4日未明)には第2回会談が行われ、これを受けて両首脳は会談の成果を盛り込んだプレスリマークス(共同新聞発表)をそれぞれ発表して終わる。

第1回会談と並行して中山外相とベーカー国務長官による日米外相会談も開かれる。首脳会談はパームスプリングズのゴルフ場、モーニングサイド・カントリークラブのクラブハウスで第1回が1時間、第2回が2時間行われるほか、両首脳による昼食会も予定されている。《共同通信》




3月2日のできごと