平成412日目

平成2年2月23日(金)

1990/02/23

【東京株式】3万5000円台割る

動揺が続く東京株式市場は23日、円相場の下落、金利の先高観などを嫌気して幅広い売り注文が出て、終値の平均株価(225種)は前日比935円87銭安の3万3890円97銭と急落、昨年10月中旬以来、約4カ月ぶりに3万5000円を割り込んだ。下落幅としては、史上5番目で、今週に入って一気に2569円も下げたことになる。

この日の東京市場は、株だけでなく債券、円相場も大幅に下落するトリプル安となり、相場の先行きや海外市場への連鎖安反応への懸念が強まっている。前場は、円が1ドル=146円台まで下落したことから、第四次公定歩合引き上げ観測が再び強まり、全面安で始まった。その後も、先物が急落したために、先物を買って現物を売る裁定取引が断続的に出て、後場になって下げ足を速めた。

昨年大納会の終値からの下げ幅は4024円、率にして10.3%。市場関係者の多くは、3万5000円付近を一応の下値のめどとみていたが、3月決算期を控えて、金融法人などが整理売りに出たことから、あっさりとこの水準をも割り込んでしまった。

特定金銭信託などで、株式による財テクをしていた企業が、このところ相次いで大口定期預金などへ資金をシフトさせている。市場には、ここ数年の株高を支えてきた株式への資金の流れが変わった、との観測も強まってきた。

また、機関投資家の見送り姿勢が続いているため、鉄鋼、造船株といった大型株は軒並み大幅安となった。《共同通信》




【自民党・小沢一郎幹事長】海部政権「国会誤れば進退問題」

自民党の小沢幹事長、西岡総務会長、加藤政調会長の新三役は23日、報道各社のインタビューに応じ、国会運営などについて見解を明らかにした。

小沢氏は続投することになった海部政権の行方について「内閣の進退は、選挙と政策、政局の2つによる。総選挙で勝ったのだから、任期いっぱいやればいい。しかし国会や国際関係などで内閣の対応が問われることになれば(進退問題に発展するのは)当然のことだ」と述べた。

これに関連し党内の一部で出ている年内の再総選挙説についても「国会が動かなければそれもあり得る。参院は解散がないのだから、国民の意見を聴く意味での選挙はあるかもしれない」とし、国会の展開次第では再選挙、政権交代の可能性も残っているとの認識を示した。《共同通信》

【米・チェイニー国防長官】極東の軍事力維持

来日中のチェイニー米国務長官は23日午前、東京・内幸町の日本記者クラブで講演し、極東での安保政策に関する見解を表明した。

長官は「ひとつだけ伝えたいメッセージは、米国がアジアにコミット(関与)し続けることだ。もし前方展開戦略をやめれば、アジアに真空が生まれて紛争が起きるだろう」と述べ、アジア太平洋地域の安定確保のため、軍事力を維持させる考えを強調した。

その上で、米空母ミッドウェーが1991年夏に退役し一た後、通常空母インデペンデンスを後継艦として配備することを初めて明言した。

同長官はソ連に対し「アジア太平洋の緊張緩和に真に貢献する行動を要望する」とした上で、具体的に(1)朝鮮半島の核不拡散条約の順守と南北対話を積極的に進めるよう朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を説得する(2)ベトナム・カムラン湾からの完全撤退(3)北方領土の無条件返還―などを呼び掛けた。一方、ソ連が提唱している海軍軍縮に対しては「今後も反対する」と強調した。

チェイニー長官は、東アジアの安保情勢に関連して「今後十年間の潜在的な危険」として、ソ連の兵力、北朝鮮の「法外な軍備支出」やインド、中国が地域的パワーとして浮上してきていること―などを列挙し「これらの状況を考えると米国が大規模な撤退をすることは考えられない」と強調した。

その上で同長官は、在日、在韓両米軍などの再編計画について「安定を保障する穏やかな調整を検討している」と述べ、基本的な戦闘能力に変化がないことを説明した。同時にチェイニー長官は「相互の安全への同盟国の貢献の改善を期待し続けなければならない」として、日本を含む各国の防衛協力に強い期待を表明した。《共同通信》

【政界メモ】

◯…自民党竹下派会長の金丸元副総理は23日午前、都内の事務所で、渡辺派会長に就任した渡辺元政調会長と同派事務総長になった山口元労相の二人を迎えた。その際、事務所内に飾ってある金丸氏の肖像画が話題に。

山口氏が「よく表情をとらえている」とめると、金丸氏は「あんまりよく似てねえけど、選挙(パンフレットに使用)では評判がよかった」とまんざらでもなさそうな様子。渡辺氏が「国会内に25年勤続の肖像画を飾ってもらえるんですね」と、話を進めると、すかさす金丸氏、「あんた、まだ25年たってねえだろう」。既に昨年25年を迎えたベテラン渡辺氏だが、金丸氏の前では派閥の長も形なし。

○…公明党はこの日午前の中執委で、首相指名問題などについて議論。記者会見した西中広報局長によると、中執委では衆参ともに「首相指名選挙は石田委員長でいこう」との声が多かった。これまで続けてきた土井社会党委員長への投票については、消費税の野党の共闘態勢や連合への配慮もあって「土井氏にすべきだ」との声も少数ながらあったとか。

記者団から参院での決選投票では土井氏と自民党候補の海部氏のどちらに入れるのかと詰められると、その点はあまり深く議論しなかったようで「うちは白黒はやったことはないしなあ」と困惑の体。野党連合も急速にしぼみ、投票する人もいなくなった?《共同通信》




2月23日のできごと