平成405日目

平成2年2月16日(金)

1990/02/16

【チェルノブイリ原発】汚染除去に3兆6000億円

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タス通信によると、環境汚染が深刻化しているソ連ウクライナ共和国の最高会議は16日、1986年4月のチェルノブイリ原発事故の放射能汚染除去など共和国政府が提案した環境浄化計画を討議した。計画では同原発汚染対策として、2000年までに約150億ルーブル(約3兆6000億円)を投入するとしている。

共和国政府の調査によると、ウクライナでは環境汚染により農地の3分の1にあたる1000万ヘクタールが被害を受け、状況はチェルノブイリ原発事故でさらに悪化した。汚染除去のため過去4年間で約80億ルーブル(1兆9200億円)が投入された。2005年までの環境浄化計画ではさらに総額200億ルーブル(約4兆8000億円)が掛かり、うちチェルノブイリの汚染除去のために2000年までに約150億ルーブルを投入する必要がある。《共同通信》




【社会党・土井たか子委員長】不在者投票

全国遊説で超多忙の社会党の土井委員長が16日午後、兵庫県西宮市選管で不在者投票をした。

土井さんは、実質的にはこの日が公示後初めてのお国入り。早朝から宝塚、川西、伊丹各市内をこまめに選挙カーで回り、午後4時半、西宮市役所七階の市専管へ。

白のスーツ姿の土井さんは疲れも見せず、約30人のカメラマンらに囲まれにこやかな表情。注文に応じてポーズをとり、投票を済ませた後、「一票が山を動かすと、自分に言い聞かせながら投票しました。ここ二、三日、自民優勢と言われ、苦しい選挙だが、投票をしてくれる皆さんを信じている」ときっぱり。「同じ兵庫二区の堀さんも勝ってもらわないと困ります」と語り、近くの選事務所で小休止する間もなく、市中に飛び出して行った。《共同通信》

【海部俊樹首相】野党との協議重視

海部首相は16日午前、遊説先の名古屋市内のホテルで記者会見し、「地価の問題は、公正な社会を作るために大切だ」と強調し、昨年の臨時国会で成立した土地基本法に基づき、土地対策関係閣僚会議を通じて、衆院選挙後に具体的施策の推進に全力を挙げて取り組む方針を表明した。

さらに、衆院選挙後の政局運営について、首相は「衆院選挙の結果いかんにかかわらず参院で野党の数が多いという現実があるのだから、誠意をもってあらゆる話し合いをし、議会政治が国民のために機能するよう努力する」と述べ、消費税問題を含め、野党との話し合いを重視し、協力関係確保に積極的に取り組む姿勢を強調した。《読売新聞》

【海部俊樹首相】朝鮮半島の情勢変わらぬ

海部首相は16日午前、遊説先の名古屋市内のホテルで記者会見し、米韓両国が在韓米軍の削減に基本的に合意したことについて「国の安全に対するコミットメントを確認し、抑止力の大きな変化、変更はないということで計画が合意されたと開いている」と述べ、日本政府としても、この合意によって朝鮮半島の南北間の軍事バランスに変化がないとのを持っていることを明らかにした。

首相は、在日米軍について「今のところ撤退、縮小する話はないと聞いている。チェイニー米国防長官が来日するので、話を聞いた上で、わが方の考え方を率直に申し上げる」と述べるにとどまった。

また選挙後の政局運営について「参院が逆転しているからといってすべて(の法案など)が駄目だと決めつけるのは議会の軽視だ」と強調した上で、「議会政治が国民にとって機能しなければいけない。意をもってあらゆる話し合いをしたい」と述べ、野党との話し合いを積陸的に進めていく考えを強調した。

さらに首相は消費税について、「思い切って見直した案を国会に提出する。廃止か見直しかではなく、野党も再改革法案を出してもらって国会で議論が高まることを期待する」と、これまでの主張を繰り返した。《共同通信》

【政界メモ】政権とりにも意欲満々

◯…海部首相は16日午前、愛知遊説に出発の直前、JR東京駅で、プロボクシングの世界チャンピオンになったばかりの大橋秀行さんの表敬を受けた。

大橋さんの所属するヨネクラジムが「世界戦に勝ったから、首相にも選挙に勝ってほしい」と急きょ実現。首相が「日本のために世界戦を21連敗で食い止め、世界タイトルを取り戻したのだから立派なものだ」と切り出すと、大橋さんは「総理も頑張って下さい」と“激励”首相から「一番苦しかったことは」と聞かれ、大橋さんは「21連敗のプレッシャーです」などと答え、しばし談笑。衆院選投票日まで、残りわずか、世界チャンピオンにあやかり、野党をノックアウトしたいところ。

◯…自民党の安倍元幹事長はこの日、鹿児島など九州を回り、地方遊説を締めくくった。鹿児島市では選挙後の日米関係に触れ、「日米関係は厳しくなる。(そのためにも)きちっとした内閣をつくっていかなければならず、それは自民党でないとできない」「野党は日米安保条約や自衛隊に対する考えがバラバラで、政権を渡すのは危険だ」とボルテージは上がる一方。

健康不安説を吹き飛ばすかのように、党内実力者では一番遊説回数が多く、元気なところを見せた安倍氏は「私は長州生まれ。ここは薩摩。薩長連合で通張ろう」と明治維新を引き合いに、政権とりにも意欲満々。《共同通信》

【キース・ヘリングさん】死去

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2月16日のできごと