平成376日目

平成2年1月18日(木)

1990/01/18

【長崎市長銃撃事件】

18日午後3時5分ごろ、長崎市桜町の長崎市役所玄関口で、外出のため公用車に乗ろうとした本島等長崎市長(67)が背後から来た男に短銃で一発撃たれた。同市長は救急車で同市立病院に運ばれたが、弾丸は左胸を貫通、一カ月の重傷。男は車で逃走した。

長崎県警は一昨年12月「天皇に戦争責任はある」とした同市長発言に対するテロ事件とみて長崎署に捜査本部を設置。男が乗り捨てた車などから右翼団体「正気塾」東京本部代行A容疑者(40)の犯行と断定し、同午後8時35分、長崎市内のホテルで殺人未遂容疑で逮捕した。警察庁によると要人の狙撃事件は戦後初めて。

調べによると、A容疑者は、本島市長が眼科医院へ行くため、同市役所玄関前で秘書と公用車の後部座席に乗ろうとしたところへ後方から近付き、至近距離から短銃を一発発射。弾丸は市長の背中から胸にかけて貫通した。弾丸はろっ骨に当たったため心臓を外れ、肺を貫通しただけで済み、2月下旬には職務に復帰できる見通し。

事件は市長が三階の市長室からエレベーターで一階へ下り、ロビーで報道関係者と立ち話をした直後。A容疑者はロビーで市長を待ち受け、市長が玄関口を出たところを後から追いかけ撃ったらしい。

A容疑者は市役所前に止めてあったレンタカーで逃走したが、車を実名で借りていたことなどから、同県警が行方を追い、午後8時すぎ長崎市内のホテルで発見。犯行を認めたため逮捕するとともに、短銃1丁と実弾4発、空薬きょう1個を押収した。《共同通信》




【大相撲初場所十二日目】千代の富士関が12連勝

大相撲初場所十二日目(18日・両国国技館)全勝の横綱千代の富士は土つかずの12連勝。きょう十三日目にも2場所ぶり30回目の優勝が決まる。

千代の富士は関脇水戸泉を相手十分の左四つから一方的に攻めて寄り切った。後続グループとの3差は変わらず、きょうの旭富士戦に勝つと昨年秋場所以来の優勝決定となる。

北勝海は旭富士を押し出し、北天佑は大乃国を左上手投げで下してそれぞれ9勝目。旭富士、大乃国はともに8勝4敗。大関小錦は7勝目を挙げ、勝ち越しにあと1勝とした。新入幕の小城ノ花は栃乃和歌を寄り切って9勝目をマークした。十両は北勝鬨と益荒雄が3敗でトップに並んだ。注目の貴花田は7勝目を挙げた。《共同通信》

【 FBI】ワシントン市長を麻薬購入の現行犯で逮捕

米国の首都ワシントンのマリオン・バリー市長(51)が18日夜、コカイン密売の疑いでFBIと警察に逮捕された。バリー市長はこの夜、市内のビスタ・ホテルで密売人からコカインを買い入れている現場を踏み込まれたという。

バリー市長は黒人で、市長就任3期目。一昨年末、やはり市内のホテルで知人と会っていた際、麻薬取引したのではないかとの疑いが持たれ、市内の治安悪化ともからんで常に疑惑の目がむけられてきた。《読売新聞》

【海部俊樹首相】自民党・小沢幹事長と会談

海部首相は18日午後2時3分、羽田空港着の日航特別機で欧州歴訪から帰国した。これを受け、2月3日公示ー18日銀投票の衆院総選挙に向け一気に緊迫化した。

首相は18日午後、首相公邸で小沢幹事長と会談、調整が残されていた衆院解散の時期について24日とする方針を固めたものとみられ、19日以降の大詰めの与野党折衝に臨む。

消費税存廃問題とともに自民党の過半数維持か与野党逆転をかけた選挙戦は事実上始まっており、解散を目前に控えて与野党の対決機運が一層高まっている。自民党が過半数割れすれば、海部首相の退陣はもとより、従来の保革の枠組みを超えた政界再編成の可能性もあり、1990年代の政治動向を決める政治決戦がいよいよ本番を迎える。

衆院解散の日程は、施政方針演説の実現にこだわっていた海部首相が軟化。18日午後の小沢自民党幹事長との会談でも「22日の通常国会再開。施政方針演説、各党代表質問抜きで24日解散」の線で調整した。《共同通信》

【自民党・石原慎太郎衆院議員】「NO」ははっきりと

米国での“日本たたき”に拍車を掛けた「『NO』と言える日本」の著者、自民党の石原慎太郎代議士は18日、ワシントン市内で記者会見し、米上下両院議員や報道界との一連の会談を終えての感想を語った。

石原氏は「激しい議論をしたが、日米が本当に同等になるためにはイエス、ノーをはっきりしたほうがいい」と自説を改めて展開した。四月に英訳版を出版するほか、総選挙後には自ら主宰する「黎明の会」の所属議員や各界の代表を引き連れて、米国で大討論会を開く予定だという。

これに対し、18日付の米有力紙ワシントン・ポストは「イシハラのようにノー、と言うことで日本が尊敬を受けるかどうかは疑問だ」と反論するなど、波紋はさらに広がりそうだ。《共同通信》




1月18日のできごと