1989 平成元年12月22日(金)

平成349日目

平成元年12月22日(金)

1989/12/22

【ルーマニア】チャウシェスク独裁政権が崩壊

12月22日のできごと(何の日) チャウシェスク政権崩壊

1965年以来、鉄の独裁支配を続け、東欧諸国に広がる改革の波に最後まで抵抗してきたルーマニアのチャウシェスク政権が22日、ついに崩壊した。

チミショアラ市で17日に起きた民衆デモへの武力弾圧事件からわずか五日目。チャウシェスク大統領はいったん逮捕後、エレナ夫人とともに逃亡を続けていたが、ルーマニア国営通信によると大統領はタルピシュテの町で再逮捕された。

大統領の二男ニク共産党政治執行委員候補は権力基盤のある中部の都市シビラで取り押さえられた。実種は「祖国繁栄のための戦線」を率いる改革派のコルネリウ・マネスク元外相(73)が掌握したと伝えられ、暫定政権樹立への支持を訴えた。


国内の一部で依然として戦闘が続いており、ルーマニア情勢の行方は予断を許さなブカレストからの報道を継合すると、チャウシェスク政一権崩壊の決め手になったのは、同日未明の治安部隊に対する出動命令だった。

国家評議会(大統領府)に近い市中心部の大学広場に集まっていた数万人の群衆を排除するため出動した治安部隊は早朝になって武器を放棄、群衆と合流して国家評議会、党本部、国営ラジオ・テレビ局に押し寄せた。戦車の隊列も民衆に加わった。

ブルガリア国営放送によると、大統領は国家評議会前の共和国広場に詰め掛けたデモ一隊に対し、最後の演説を試みようとしたが、群衆側から「死刑、死刑」などとヤジられた。大統領はこの直後、評議会の向かいにある党中央委本部の屋上からヘリで逃亡した。

その後、大統領はエレナ夫人とともにブカレスト郊外の軍用ヘリポートに到着、空路で国外脱出を図ろうとしたが失敗、車で国道6号を北西に逃亡した。約75キロ先のタルピシュテでいったん逮捕された。しかし、間もなく逃走したが、再び逮捕された。

国営テレビ・ラジオ局に向かったグループも正午ころ、局を占拠。画放送は間もなく「チャウシェスクは倒れた」「これは子供と若者の革命であり、独裁者はついに倒れた」と勝利宣言の放送を流した。《共同通信》




【名古屋地裁】教諭の死は「過労」認定

小学校教諭だった夫が急死したのは過労が原因だとして、妻の名古屋市名東区、小学校教諭A子さん(41)が地方公務員災害補償基金愛知県支部長を相手に「公務外」の認定処分取り消しを求めた行政訴訟の判決が22日午後、名古屋地裁であった。清水信之裁判長は「公務による負担が脳内出血を引き起こす程度に達していた」と認定、他に公務との因果関係を明確に否定する事情もないと指摘した上で「(血管の先天的奇形などの)素因と公務が共同原因となって発症したと推認できる」と述べ、公務外認定を取り消すよう命じた。《共同通信》

【社会党・山口鶴男書記長】北朝鮮に民主化を要望

社会党訪韓代表団(団長・山口書記長)と民主党(金泳三総裁)の定期協議が22日午前、ソウル市内の民主党本部で一時間半にわたって開かれた。

会談の中で、山口氏は東欧の民主化の動きが朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に及ぶよう北朝鮮に働き掛ける意向を表明した。また、日本と韓国の最大一の懸案である在日韓国人(三世)の法的地位問題解決のために社会党と民主党共催のシンボジウム形式の会議を来年四、五月ごろ、東京かソウルで開くことで一致した。

民主党側が「国際情勢の変化の中でも“北韓”(北朝鮮)は開放を拒否している。朝鮮労働党と友好関係にある社会党は、東欧の自由と民主化が一及ぶよう北韓に忠告してほしい。これは“韓半島”(朝鮮半島)の統一にもつながる」と要望。

これに対し、山口氏が「ソ連、東欧のような改革が北朝鮮にも及ぶよう心から願っている。そのための、南北統一になるような手助けをしたい。しかし、内政干渉にならないように(北朝鮮と)意見交換を進めていきたい」と、慎重な姿勢ながら北朝鮮にも東欧と同じような民主化が行われるよう期待を表明した。《共同通信》

【政界メモ】誇大広告にもお墨付き

○…海部首相は22日午前、「総理になってからは初めてだよ。昔は青年海外協力隊の問題なんかでしょっちゅう来てたんだけどねえ」と言いながら、首相官邸の向かいにある総理府へ足を運んだ。

恒例の内閣・総理府永年勤続者表彰式出席のため訪れたのだが、「来年も総理として…」と記者団が問い掛けるのを遮って「いや、そんなことは言えません。選挙もあることですし、来年のことを言うと鬼が笑います。鬼が笑うことは言えません」と表情厳しくピシャリ。政権の浮沈がかかった次の総選挙が片時も頭から離れないことをはしなくも証明した格好にもお墨付きで、最後は「(自民党に)応援して下さい」と海部スマイル。

○…この日の自民党役員会で、予算編成の目玉の一つ整備新幹線建設問題が話題となった。三塚政調会長が前夜さほどの波乱もなく政治決着したと報告したのに対し、北海道選出の北修二調査局長(参院)が「北海道については、アセスメント(事前評価)が了承されたと受け止めていいのか」と迫った。

「予算こそつきませんでしたが、行政行為としてやれと指示しております」と答えた三塚氏は「北海道の国会議員の皆さんの演説では“アセスメントが認められた”と大いに宣伝して下さい」。総選挙を前にした予算編成だけに自民党の大盤振る舞いが目立つが、誇大宣伝もOKではちょっと行き過ぎ?《共同通信》




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