平成331日目

平成元年12月4日(月)

1989/12/04

【成田空港】団結小屋の撤去開始

運輸省と新東京国際空港公団は4日朝から成田空港の二期工事予定地内にある空港反対派支援の過激派、共産同・戦旗派(両川派)の団結小屋「東峰団結会館」(千葉県成田市東峰)を「新東京国際空港の安全確保に関する緊急措置法」(成田新法)に基づき、強制撤去する作業を始めた。

成田新法による強制撤去は昭和62年11月、革労協の団結小屋「木の根団結とりで」に次いで2番目。火炎瓶や投石など過激派の抵抗の中で、同日の作業は周辺を整地し、重機搬入路を造るという取り壊しの前段作業だけで終了した。《共同通信》




【田中角栄元首相】引退あいさつ

里帰りしている田中角栄元首相(71)は4日午前、新潟県刈羽郡西山町の生家に支持者300人を次々と招き、一人ひとりと握手、政界引退のあいさつをした。娘婿の田中直紀衆院議員によると、3日夜は直紀氏、長女の真紀子さんら家族と一緒に酒とビールを飲み、NHKの「春日局」を見て寝た。4日は午前8時に起床したという。

同日午前9時半すぎ、生家前には越山会員ら約200人が集まり、まず県議団、市町村長と会談、次いで3区全域の一般会員らを約50人ずつ時の間に招き入れ、一人ひとり握手をした。

星野伊佐夫県議団長の話にると、真紀子さんが冗談交じりに「後継者、どうして逃げたの」と言うと、全員大笑い。元首相も笑っていたという。次いで忘年会をしなけれ「ば、という話になり、元首相は「新潟でやろう」という意向を示した。

星野県議は「随分元気になった。口ぶりも達者になり、もう少しリハビリすればよくなると元首相の元気な姿を強調した。荒川シヅエ婦人部長も「長い間ご苦労さま、と言うと、うなずいて喜んでくれた。きょうは涙を流さなかった。一段と良くなった感じだ」と話していた。《共同通信》

【松下電器・潮崎哲也投手】西武入団決定

西武の潮崎が誕生–。パ・リーグ、ドラフト1位指名のトップを切って松下電器の潮崎哲也投手(21)の入団が4日決まった。

先月27日に指名あいさつをした西武の浦田チーフ・スカウト、鈴木スカウトはこの日、大阪・枚方市の松下電器体育館内で潮崎投手に鍛冶舎松下電器野球部監督を交えて約1時間、初の入団交渉を行い、契約金7800万円、年俸840万円(ともに推定)の条件を提示し、合意を得た。《共同通信》

【巨人、西武】鹿取義隆投手と西岡良洋外野手のトレード発表

巨人・鹿取義隆投手(32)と西武・西岡良洋外野手(28)との1対1の交換トレードが成立、4日、両球団から発表された。このトレードはまず巨人が1日に鹿取の放出を決定、これを受けて救援投手を補強したい西武を含む3、4球団が獲得に乗り出した。結局、西武が西岡を交換要因に挙げて話がまとまった。《共同通信》

【政界メモ】英語のジョークも通じず

◯…海部首相は4日午前、首相官邸で英国の“新聞王”といわれるロバート・マクスウェル氏の表敬訪問を受けた。同氏が笑顔で盛んに話しかけても、首相は「あなたのことはよく知っています」と答えるだけ。

「日本に来たのは2度目で、この前は(当時の)佐藤首相に会いました。あなたが生まれる前のことですが」と、若さが売り物の首相が喜びそうなジョークを飛ばしたが、首相は何も答えずほほ笑むばかり。この日は、記者団とのやりとりでも、米ソ首脳によるマルタ会談を「ヤルタ会談」と言い間違えるなど、消費税見直し案とりまとめの際の疲れを週明けまで持ち越した様子だった。

◯…この日、国会内で開かれた自民党四役会議で、ようやくまとまった消費税見直し案を参院税特委で論議するアイデアが話題に上った。三塚政調会長が「私がいつでも喜んで出る」と答弁役を買って出ると、小沢幹事長がすなず「証人喚間でもいいな」。

三塚氏が「それでいい。総責任者は私ですから」。さらに「ちょっとした質問にも1時間ぶてばいい」と小沢氏からけしかけられ、三塚氏は「最低でも総論1時間、各質問ごとに10分間だな」と、自信満々で参院の斎藤幹事長に願を向けたが、斎藤氏の「野党も(三塚氏は)呼びませんよ」の一言でその場はケリ。

【米・ブッシュ大統領】新大西洋主義を提案

ブッシュ米大統領は4日、マルタでの米ソ首脳会談を受けて開催された北大西洋条約機構(NATO)緊急首脳会談で、NATOを軍事同盟から政治的役割を重視する機構に変質させ「東西欧州の和解」に貢献するよう求める「新欧州の将来と新大西洋主義」と題した包括的な提案をした。

大統領はこの中で、欧州通常戦力交渉(CFE)の進展は「好機を利用するには進展が遅すぎる」と述べ、早期妥結を促すとともに「最低レベルの軍事力での抑止力維持」を探るため欧州の通常戦力、核戦力を東側との交渉を通じ一層削減することを検討するよう提起している。

ブッシュ大統領の提案は、既に政治的性格の強化を決定しているワルシャワ条約機構の動きと、欧州新秩序への協力を表明したマルタでの米ソ首脳会談結果を受け、新しい欧州をつくり出そうと呼び掛けたものとみられる。《共同通信》

12月4日のできごと