平成332日目

平成元年12月5日(火)

1989/12/05

【ソ連・シュワルナゼ外相】10項目提案を批判

タス通信によると、ソ連のシェワルナゼ外相は5日、ソ連を訪問中のゲンシャー西ドイツ外相との会談で、西ドイツのコール首相が発表した将来のドイツ再統一に向けた10項目提案について、東ドイツに命令を与えるのに等しく混乱を大きくするだけだ、と厳しく批判した。

ゲンシャー外相は同日のゴルバチョフ・ソ連共産党書記長との会談後の記者会見で、西ドイツは東ドイツの内政に干渉するつもりはないと強萬しているが、書記長との会談でも、激しい議論が交わされたとみられる。

シュワルナゼ外相は「主権国家である東ドイツに、もう一つのドイツとの関係をいかに発展すべきかを命ずるのは容認できない」と指摘した。

コール首相の10項目提案は、究極的なドイツ再統一に至る前段として緩やかな「国家連合」を築くというもので、東ドイツの政治経済システムの変革が後戻り不可能な形で進行すれば、援助と協力を拡大するとし、さらに社会主義統一党の権力独占の放棄と官僚的計画経済の廃止を求めている。

シュワルナゼ外相の批判は特にこれらの点に集中。タス通信によると、10項目提案を詳細に検討したシュワルナゼ外相は、社会主義統一党の手から権力を取り上げながら、東ドイツに変革を要求することは、東ドイツに命令するに等しいものだとし「すべての当事者が自制を保ち、東ドイツの内政に干渉しないことが重要である」と述べた。

一方タス通信によると、ゴルバチョフ書記長はゲンシャー外相との会談で「ソ連は東ドイツを信頼できる同盟国であり、欧州の平和と安定の重要な保障国であると考えている」として、東ドイツへの連帯と支持を表明した。《共同通信》




【野球・佐藤由規さん】誕生日

12月5日のできごと(何の日)
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【仏・TGV】テスト走行で世界最速480キロ記録

フランス国鉄(SNCF)ご自慢の高速鉄道新幹線TGVが5日、パリ南西方面の大西洋線バンドームーツール間のテスト走行で時速480キロの世界新記録を出した。鉄道のスピード記録では、西ドイツの超高速鉄道(ICE)が1988年に時速406.9キロを出し、その後ことしに入ってフランスTGVが時速430キロで追い抜いたばかり。今回はこれを大幅に上回る記録となった。《共同通信》

【プロ野球・中日】与田剛投手と初交渉

中日は田村、高木、水谷の三スカウトが五日、東京・霞が関のレストランでドラフト会議で1位指名したNTT東京の与田剛投手と野球部の江部部長、森監督を交えて初めての交渉を行い、在京球団を希躍していた同投手を指名した経緯を説明した。

与田は単独で1位指名された高い評価に、在京球団にはこだわらない姿勢を見せたものの、入団の意思表明までは至らず、中日側も条件提示を次回交渉(未定)に持ち越した。

午後1時すぎからの約1時間半の交渉で、中日側は「新幹線で2時間足らずだから名古屋は遠くない」(田村スカウト)「今、うちで一番欲しい先発できる投手」(高木スカウト)などと説明。与田は「熱意はよく分かりました。まだ行くと決めたわけではないが、単独1位指名なんてないと思っていたので光栄」と語り、母親を一人で東京に残してプロ入りする不安も薄らいだ様子だった。《共同通信》

【フィリピン】ホテルで銃撃戦

フィリピン国軍の反乱事件は5日も、投降を拒否する兵士が最後の抵抗を続け、マニラのビジネス街マカティ地区を中心に市街戦の様相を見せ始めた。マニラの日本大使館は情勢が極めて悪化しつつあると判断、同地区の法人約2500人に対し、安全な場所へ移動するよう退去勧告を出し、邦人家族が避難を開始、別の場所に退去する異例の事態に発展した。

避難は、フィリピン政府と反乱軍の交渉が決裂したため、5日夜の観光客の避難は行われないことになった。邦人宿泊者らが閉じ込められている同地区のホテルに銃弾が打ち込まれたほか、現場周辺では夜に入り銃撃戦が頻発、情勢は再び緊迫する様相を見せてきた。《共同通信》

【コロンビア・バルコ大統領】来日

コロンビアのバルコ大統領が5日午後、羽田着の特別機で来日した。同国大統領の来日は1908年の国交樹立以来初めて。大統領は8日まで滞在。6日午前、天皇陛下と会談し、同午後には海部首相との会談に臨む。《共同通信》

【政界メモ】三塚氏の独演にしらけ

◯…5日、都内のホテルで開かれた自民党四役と経済4団体首脳との朝食会は、消費税見直し案づくりのさい配をふるった三塚政調会長の独演会。

早々と到着した三塚氏は「ことし最後の懇談ですな」と財界トップの面々に話し掛け、会合が始まると「海部首相の公約を守り、税の整合性を保ち、かつまた消費税の逆進性解消にもつながる。まさに一石三鳥の案だ」と見直しの“成果”をとうとうとぶち、約1時間の懇談会をほとんど独り占め。この熱弁のせいで財界側から「良い出来でした」との答えを引き出したものの、党側の出席者は「(発言もできず)食事をしに来ただけだった」。あまりの三塚氏の張り切りぶりにしらけ気味だったよう。

◯…この日午後、米ソ首脳会談の結果を日本政府に伝えるためソロモン米国務次官補が来日したが、これに先立って記者会見した中山外相は「ぜひ私も会って話を聞きたい」とそわそわ。

米ソ会談後、欧州の西側、東側の各国首脳はブッシュ米大統領、ゴルバチョフ・ソ連共産党書記長からそれぞれ直接、しかも直ちに聞いたが、日本へは2日遅れの特使だから、外相としてはやきもきするのも無理からぬところ。

「(米ソ会談では)いろいろな話が出ていると思う」と期待を示した。しかし、ソロモン氏は会談に同席したわけでもないとあって、それだけマル秘情報が聞けるかどうか…。《共同通信》




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