平成319日目

1989/11/22

この日のできごと(何の日)

【日航ジャンボ機墜落事故】ボーイング社など全員不起訴

昭和60年8月、群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落、乗員乗客520人が死亡した日航ジャンボ機事故の刑事責任を追求していた前橋地検は22日、群馬県警から業務上過失致死傷容疑で書類送検されていたボーイング社、日航、運輸省関係者20人と遺族側から告訴・告発された3者の幹部12人の計32人(1人は重複)を不起訴処分とした。

処分に合わせ同地検は不起訴理由を詳細に公表。ボ社関係者については事情聴取が実現しないため、墜落原因となった修理ミスの具体的内容が不明とし、日航、運輸省関係者については各種検査で修理ミスや後部圧力隔壁の亀裂を発見するのは不可能だったなどとしている。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【大相撲】

大相撲九州場所11日目(22日・福岡国際センター)全勝の大関小錦と、1敗で追う横綱千代の富士がそろって勝った。平幕逆鉾が敗れて2敗力士がいなくなり、優勝争いは2力士に絞られてきた。

小錦は大関同士の対戦で北天佑を右四つから豪快に寄り切った。千代の富士は押されて取り直しの末に、関脇琴ヶ梅を左上手投げで退けた。北天佑は4勝7敗と後がなくなり、琴ヶ梅は6勝5敗となり今場所での大関昇進は絶望的。

横綱北勝海は平幕陣岳を簡単に押し出して勝ち越し決定。不振の大関旭富士は孝乃富士を寄り切って5勝目を挙げた。元気な小結水戸泉は速攻で両国を寄り切って勝ち越しを決めた。

十両は小城ノ花が1敗を守って依然単独トップ。貴花田は大徹を右外掛けに制し6勝5敗と白星先行。《共同通信》

【海部俊樹首相】政労会談実現に意欲

日本労働組合総連合会(連合)の山岸章会長、藁科満治会長代行、山田精吾事務局長は22日、官邸に海部首相を訪ね、就任あいさつをするとともに10分間余り会談した。

席上、山岸氏が「節度を保ちつつ政労間の話し合いを進めたい。新しい連合には官公労組合が入ったので、公務員の労働基本権、人事院勧告などで、政労間の話し合いが必要になる」と述べたのに対し、首相は「賛成だ。話し合いたい」と答え、政労会談の早期実現に積極姿勢を示した。

また、山岸氏は消費税について「見直し案を早く出し、野党の消費税廃止関連法案との間で国民の選択を求めた方がいいと要請。首相は「(見直しの)要綱の青写真を早く示し、それで(来年度の)予算案づくりをやりたい。消費者の納得と理解を得られるも一のにしたい」と述べ、見直し」一案の青写真を月内に明らかに一する考えを示した。この後、山岸氏らは森山官房長官、小沢自民党幹事長や、土井社会党委員長ら社会、公明、民社、社民連の4野党党首をそれぞれ表敬訪問した。《共同通信》

【政界メモ】

〇…海部首相は22日朝、就任あいさつに訪れた日本労働組合総連合会(連合)の山岸章会長を首相官邸の閣僚応接室で迎え「きょうはここにどうぞ」と、いつもは首相が座る席を勧めるなど、大サービス。というのも、二人は昭和50年の「スト権スト」当時には、三木内閣の官房副長官と、公労や代表協代表幹事として、官邸を舞台にわたり合った仲。

山岸氏が「14年ぶりですなあ。ここでお会いするのは」「首相はあのころから全然老けていない。私は老けたが…」と、当時を振り返りながら持ち上げると、首相も「いや、そんなことはない」とエールの交換。昔の裏方同士が、今度は主役で再会する運命の一こまに、二人はしばし感じ入っていた。

○…民社党の青山教宣局長は22日、同党キャンペーンガールの青「木美香さんを伴って記者会見。「Ready Go」と、英語のタイトルが入った、出来上がったばかりの青木さんの写真集を披露しながら「“いざ出陣”、という気持ちで写真集を作製した」とPR。さらに「今まで、民社党は少しまじめくさっておじん臭いと言われてきたので、若者層に政策をきちっと訴えたい」と説明。写真集は一部300円。

「ビジュアルで迫る民社の魅力」を触れ込みに、党の集会で売り出すというが「これで若者票がどっさり集まることは間違いない」と、早くも「取らぬタヌキの皮算用。《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】冷戦終結を呼び掛け

ブッシュ米大統領は感祭前夜の22日、テレビを通じて演説、1990年代を迎えるに当たって「今こそ新しい自由な世界に向け協力して最後の障害を取り除き、冷戦を永遠に終わらせよう」とゴルバチョフ・ソ連共産党書記長兼最高会議議長に呼び掛けた。

大統領は予想を超えて進んでいる東欧の変革を歓迎、来月2、3の両日マルタ仲の地中海で行われる米ソ首脳会談でゴルバチョフ書記長から東欧の改革を継続するとの確約を取り付けるとともに、米国がこの変化に付け込むことはせず、改革を支援することを書記長に約束する、と語った。

また、欧州の将来は欧州諸国民が決めるものであり、会談で欧州の将来を決めることはないと述べ、首脳会談に対する欧州の懸念に配慮を示した。《共同通信》

【レバノン・ムアワド大統領】死去

レバノンの大統領府が22日明らかにしたところによると、西ベイルートの繁華街で同日午前(日本時間同日午後)、車に仕掛けられた爆弾が爆発、現場近くを車で通行中だったルネ・ムアワド大統領(64)が死亡した。就任から17日目だった。

昨年9月のジェマイエル前大統領退以来空席となっていた大統領にムアワド氏が選出されたことで、内戦終結と統一内閣樹立に向け歩み出したばかりのレバノン情勢が再び混迷するのは必至となった。

現場は最高級ホテル「プリストル」前で大統領、ホス首相フセイニ国会議長ら政府要人を乗せた車10台が通り過ぎる時に起きた。警察は大統領を狙った爆弾テロとみて捜査している。《共同通信》



11月22日 その日のできごと(何の日)