平成312日目

平成元年11月15日(水)

1989/11/15

【坂本弁護士一家失踪事件】神奈川県警、公開捜査に

新興宗教問題の対策弁護団長を務めている横浜弁護士会所属の坂本堤弁護士(33)と妻都子さん(29)、長男竜彦君(1)の一家3人が、11月初めに自宅から姿を消したまま10日以上も行方不明になっていることが15日分かった。神奈川県警磯子署は15日午後、何らかの事件に巻き込まれた可能性が強いとして公開捜査に踏み切り、一家の行方や失踪の原因について本格的な調べを始めた。

これまでの調べでは、坂本弁護士ら3人は11月3日夜から4日未明の間に自宅から姿を消したとみられ、その後の3人の行方は全く手掛かりがないという。室内に争ったような形跡や家出の動機もなく、乗用車は持っていなかったため同署は3人そろって交通事故などに遭ったことも考えにくいとして、弁護士の仕事に絡むトラブルがなかったか調べる一方、3人の足取り捜査に全力を挙げている。

坂本弁護士は主に労働問題を扱い、最近では新興宗教団体に関する対策の弁護士団長格としてトラブルの相談にも乗っていた。《共同通信》




【大相撲九州場所4日目】大関旭富士、早くも3敗

大相撲九州場所4日目(15日・福岡国際センター)横綱千代の富士はもろ差しから余裕を持って大寿山を右へうっちゃって土つかずの4連勝。北勝海も一気に久島海を寄り倒して初日黒星のあと3連勝と調子を上げてきた。

かど番大関の小錦は過去7戦全敗の苦手、安芸ノ島を無難に退けて4連勝、北天佑は豪快な左下手投げで両国を投げつけた。だが旭富士は関脇琴ヶ梅に押し出されて1勝3敗となった。大関を目指す琴ヶ梅は3勝目。

幕内の全勝は千代の富士、小錦と平幕の逆鉾の3人に減った。十両では人気者の二世同士の対戦があり、小城ノ花が一気の速攻で貴花田を寄り倒した。《共同通信》

【政界メモ】答弁ぶりも板について

◯…消費税廃止法案の代表発議者である社会党の久保亘氏は、参院税特委の実質審議二日目の15日、質問が同党の本岡昭次氏から始まったこともあり終始落ち着いた表情。「消費税は王様だ」とのやじが自民党席から飛んだのをとらえ「私はかつて高校で歴史の教師をしていたが、古今東西、王様が意に沿わない税を強制されたことはない」と切り返した。

また本岡氏への最後の答弁では、田中元首相の長女真紀子さんが著書の中で自民党の消費税強行採決を批判していることを紹介した上で「与野党の立場を超えて今、国民のために何をなすべきかを論議してほしい」と締めくくり、“首相役”も板に付いてきた様子。

◯…中曽根元首相はこの日、来日中のソ連共産党のヤコブレフ政治局員を招いてホテルで昼食会を開催。席上、ヤコブレフ氏は「日本の経済発展のなぞは“生活の社会化”だ。ソ連は資本論を聖書にしていたが、日本は教科書にして実戦している」と自民党幹部が聞いたら驚くような日本分析を披露した。

中曽根氏が以前ヤコブレフ氏に派遣を提案したソ連の経済改革調査団の報告に基づくものであることを知って、中曽根氏は気を良くした様子。「向こうは変化球を投げてくるのだから、受けるばかりが能じゃない。こちらからも球をなげなきゃ」と相変わらず意気盛ん。《共同通信》




11月15日のできごと