平成311日目

平成元年11月14日(火)

1989/11/14

【自民党・安倍晋太郎元幹事長】ソ連共産党政治局員と会談

ヤコブレフ・ソ連共産党政治局員は14日昼の安倍元自民党幹事長との会談で、日ソ間の最大の懸案である北方領土問題について「懸案問題を踏まえ、いろいろな側面での改善、交流を進めて問題解決に当たっていくべきだ」と述べ、日ソ関係全体の改善を進める中で北方領土問題解決の道を模索していく考えを改めて示した。

これは安倍氏が「懸案問題解決が大前提で、それを踏まえて交流、対話を進めていくことが大事だ」と北方領土問題が先決との考えを主張したのに対して答えた。

ヤコブレフ氏は民主化が急速に進んでいる東欧情勢について「ソ連との友好関係は保たれており、いい方向に進んでいる感じだ」と評価するとともに「(ソ連としては)それぞれの国の自主性に任せており、干渉はしない」と述べた。《共同通信》




【プロ野球】中日、日本ハムが交換トレード

中日と日本ハム両球団は14日、中日の藤王康晴(24)、小松崎善久(28)の両外野手と日本ハムの田中幸雄投手(30)、早川和夫外野手(29)の2対2の交換トレードを発表した。今シーズン終了後のトレード成立は中日では2件目で、日本ハムは初めて。16日に両球団で入団発表が行われる。

両球団では互いに弱点を補い合うとの基本的な合意から既に藤王と早川のトレードを内定していたが、これに中日は投手を、日本ハムは打者を要望し、複数トレードに発展した。《共同通信》

【チェコスロバキア】出国自由化へ

英国放送協会(BBC)が14日傍受したチェコスロバキア国営放送によると、同国のアダメッツ首相は同日、連邦議会でチェコ国民は西側へ自由に旅行することが許されることになろうと述べ、西側への出国の自由を認めるとの方針を明らかにした。

首相は「チェコ国民は、非共産圏諸国への旅行に際して出国査証(ビザ)を得る必要はもうなくなろう」と述べるとともに、旅券発行業務の迅速化を約束した。

東欧では東ドイツが出国の自由を認めてベルリンの壁撤去に踏み切っており、チェコの今回の措置も東欧の改革の動きがチェコにも波及、それに追随したものであることは明らかで、チェコからも西側諸国へ出国する市民が急増することになろう。《共同通信》

【政界メモ】

◯…海部首相は14日午前、記者団から来年正月の伊勢神宮参拝問題について意向を問われ、「いや、あれはまだ決めていない。いろいろ検討、判断して決める」などと逃げの一手。首相は以前「行かない」と明言したこともあるが、欧州外遊日程、衆院解散時期などとも微妙に絡む問題だけに、自民党執行部に気がねしている様子がありあり。

記者団が昼過ぎ「われわれとのやりとりについて日ごろ考えていることは」と尋ねると「事前に(質問の)通告をもらって一晩考えて答えているわけじゃないし…思ったことをそのまま言ってるだけだ」と、いささかぶ然たる表情。雄弁で鳴る首相も連日の質問攻勢には終お手上げ?

◯…政界引退を表明している民社党の岡田正勝代議士会長がこの日午後、衆院沖縄北方特別委で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本人妻問題を取り上げた。

「これが最後の質問」と前置きした岡田氏が家族や、日本人妻からの手紙を紹介しながら「自由往来の問題にどう取り組むのか」と迫ると、中山外相は「ベルリンの壁も取り除かれた時代に、アジアでも人道的に遺憾な問題を一日も早く解決したい」としんみり答弁。すかさず岡田氏が日本人妻への物資プレゼント運動について「外相がささらかでも出してもらえれば、大きな励ましになる」と協力要請すると、外相はあっさり承諾。やはり「最後の質問」が効いた様子。《共同通信》

【宮沢喜一元蔵相】米・ブッシュ大統領と会談

ブッシュ米大統領は14日、訪米中の宮沢元蔵相とホワイトハウスで会談した。宮沢氏は日米両国が東欧諸国の民主化支援や麻薬問題など地球規模の問題で協力し合いたい、との海部首相の伝言をまず伝えた。

大統領は「海部首相は年明けに東欧訪問を考えているようだが、日本にもポーランドなどの援助してもらわなければならない。そのつもりで訪問してもらうと日米間の連携もうまくとれる」と期待を表明した。

大統領は日本の援助内容には触れなかったが、9月の日米首脳会談でグローバルな協力関係を確認していることから、日本の経済力に見合った応分の援助を念頭に置いているとみられる。《共同通信》




11月14日のできごと