平成293日目
1989/10/27
この日のできごと(何の日)
【プロ野球・ロッテ】新監督に金田正一氏
ロッテは27日、東京・西新宿の本社で有藤通世監督(42)の辞任と金田正一氏(56)=評論家=の新監督就任を発表した。有藤監督は2年連続最下位の不振で3シーズンで退くことになり、1973年から78年までロッテ監督を務めていた金田氏は、12シーズンぶりの現場復帰となった。
金田新監督の背番号は「34」。通算400勝など、現役時代に数多くの偉業を残した同監督は、ヤクルトの新監督に就任した野村克也氏とともに既に野球殿堂入りしており、来季は殿堂入りの大物監督2人が現場の指揮を執ることになった。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【東京地裁】エイズで集団提訴
輸入血液製剤でエイズ(後天性免疫不全症候群)に感染した血友病患者や、患者の遺族ら計21人が「エイズ感染は国や製薬会社が注意義務を怠ったことが原因」と27日、国と製薬販売会社5社に総額16億3300万円の損害賠償を求める手段訴訟を東京地裁に起こした。
血液製剤によるエイズ感染をめぐっては、既に近畿地方の患者計9人が、2回にわたり大阪地裁に裁判を起こしているが、遺族や近畿以外の患者らが提訴したのは初めて。弁護団は二、三次の提訴を準備中で、国やメーカーの責任を問う「エイズ薬害訴訟」は大きな広がりを見せ始めた。《共同通信》
【牟礼事件】死刑囚が病死
昭和25年に東京で起きた強盗殺人事件「牟礼事件」で死刑が確定しながら、無実を訴え再審請求を続けていた佐藤誠死刑囚=仙台拘置支所在監=が27日午前8時8分、くも膜下出血のため仙台市の同市立病院で死去した。81歳。
佐藤死刑囚の獄中生活は逮捕以来37年。生存する死刑囚では最も長く「帝銀事件」の平沢貞通・元被告(故人)の38年9カ月に次ぐ。
佐藤死刑囚は27年、東京都内で一人暮らしの女性=当時(21)=が2年前に行方不明となった事件に絡み、女性宅の売却に関わった知人とともに別件逮捕された。この知人の自白から、三鷹市牟礼のがけ下に埋まった白骨死体が見つかり、強盗殺人の主犯として起訴された。
一貫して犯行を否認、事件と佐藤死刑囚を結ぶ付ける物証も乏しかったが、知人の供述などに基づき33年、最高裁で死刑が確定した。知人は一審で懲役10年が確定。これに対し「知人の供述は虚偽だ」と主張、8回目の再審請求中だった。《共同通信》
【海部俊樹首相】消費税廃止法で見解
海部首相は27日の参院予算委員会で、野党共同提出の消費税廃止関連法案など予算と深く関連する法案を参院先議にするのは憲法違反との議論が自民党内から出ていることについて「現に、参院議長が野党の法案を受け取っている。憲法違反ではないと思う」との見解を明らかにした。
これに関し、工藤内閣法制局長官も「憲法60条に予算案の衆院先議の規定があるが、法案については予算に関係、無関係を問わず、憲法にも法律にも明文規定がない」と述べ、こうした法案の参院先議が憲法違反にあたらない、と表明した。
公明党・国民会議の和田教美氏の質問に答えた。《共同通信》