平成247日目

平成元年9月11日(月)

1989/09/11

【ハンガリー】東独市民第一陣が西独入り

ハンガリー政府が出国を許可した東ドイツ市民が11日早朝から西ドイツ国境へ続々と到着する中、西ドイツのゲンシャー外相は東ドイツ指導部に対し、改革路線への転換を呼び掛けた。一方、東ドイツは国営通信が簡単な論評を流した以外は、沈黙を続けたままだ。

ハンガリーからの東ドイツ市民の脱出は、第一弾の自家用車利用組が11日午前3時すぎから、西ドイツ・バイエルン州の南部国境に続々と到着し始めた。ハンガリー政府が出国を許可した同日午前0時から、ハンガリー・オーストリア国境の6カ所の検問所を自家用車や徒歩で越えた人々は約3100人に達した。

出国者数は西ドイツ当局の予想を大きく上回っている。当局はこれまで合計6500人余りと見込んでいたのを「少なくとも1万人」に上方修正した。《共同通信》




【礼宮さま】紀子さんに誕生日プレゼント

ご婚約正式決定を翌日に控えた11日、礼宮さま(23)は、この日、23歳の誕生日を迎えられた紀子さんにプレゼントを贈られたり、デンマークのベネディクト王女と会うなど、公私に大忙し。一方、紀子さんは赤坂御所に出掛けたほかは、東京・目白の学習院共同住宅内の自宅で静かに過ごした。皇室会議が開かれる宮内庁特別会議室は、いすやテーブルが並べられ、準備はすべて整った。

礼宮さははこの日午前、読書やタイのナマズの標本の整理などをされ、午後零時半からは赤坂御所内で、皇太子さまが招待したベネディクト王女とのお食事に出席。次いで総裁を務められている日本動物園水族館協会の関係者と会われた。午後3時半には、紀子さんが赤坂御所に。

侍従が「紀子さんげのバースデープレゼントは何かあるのですか」と聞くと礼宮さまは「考えていますよ」。御所内で贈られたもよう。

礼宮さまは夕方には馬術関係の会に出席。ご両親の天皇、皇后両陛下は午後4時半すぎ、広島から戻られた。《共同通信》

【韓国・盧泰愚大統領】「新統一案」発表

韓国の盧泰愚大統領は11日午後2時半、定期国会で南北新統一案に関する特別演説を行い、自主・平和・民主の3原則に基づき統一への中間段階として「南北連合」の民族共同体を経て統一国家に至る「漢民族共同体統一案」を発表した。

韓国政府の新しい統一案発表は全斗煥前政権下の1982年1月以来で、盧泰愚政権では初めて。

新統一案は過度的統一体制として「南北連合」を形成し、南北首脳会談、閣僚会議、評議会などの機構を設けて統一憲法を制定、総選挙を実施するとし、民族の共同性を回復する過程について具体的に提示しているのが最大の特徴になっている。

しかし、基本的には従来の政策を踏襲した新統一案は、在韓米軍撤退などを前提としている朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の「高麗民主連邦共和国」統一案との間の隔たりは縮まっておらず、南北間の統一論争はさらに続きそうだ。《共同通信》

【岸信介元首相】偲ぶ会

一昨年なくなった岸元首相の三回忌・偲ぶ会が11日夕、都内のホテルに政界、経済界などから約1200人が集まって開かれた。

発起人代表としてあいさつした福田元首相は「今日の自民党の地位を確立できたのは岸元首相が保守の大同団結と日米安保条約の改定をやったからだ」と岸氏の業績を強調。

ただ、乾杯した大槻文平日経連名誉会長は「岸元首相は現在の政界の変転ぶりに驚き悲しんでいるのではないか。そのためにも政治改革を一歩でも進め、消費税もできるだけ見直ししてほしい」と現在の政治家に対し苦言を呈した。《共同通信》

【山中貞則税制会長】辞任表明

行き詰っていた自民党税調会長更迭問題の局面打開のため海部首相は、11日午後、山中貞則会長を招き約1時間にわたって意見交換した。その結果、山中氏は「次の総選挙に向けて消費税の見直しをしたい」との首相の決断要請を受け入れ、税調会長辞任の意向を表明、決着した。

これを受けて首相、小沢幹事長らは直ちに後任人事に着手、梶山静六前通産相、羽田孜元農相らを軸に人選を進めた。《共同通信》

【海部俊樹首相】次は内政と自信満々?

海部首相は11日、首相官邸に自民党の小沢幹事長を読んで参院茨城選挙区補選の候補者一本化問題などについて指示したり、山中党税制会長と会談し、辞任を取り付けるなど、懸案解決に大車輪の活躍ぶり。

記者団が「これからは内政に取り組む季節だが、決意のほどは」と水を向けると、首相は決意と言っても、一生懸命にやりますということだ」と一言。山中会長の辞任については「山中さんが新しい人でやってくれと言ってくれた」と、会談を振り返った。初外遊を無事にこなし、内政にも自信満々といった様子。《共同通信》




9月11日のできごと