平成246日目

平成元年9月10日(日)

1989/09/10

【社会党】「土井構想」発表

社会党は10日午後、栃木県黒磯市の文化会館で第5回全国政策研究集会を開き、土井委員長は連合政権を展望した政権ビジョン「新しい政治への挑戦」(土井構想)とそれに肉付けした政策文書を発表した。

土井氏は参院選の結果、自民党一党支配を変えようとの「新しい現実」が生まれたとの認識を示し、政権交代可能な政治構造、女性の政治参加などを実現、「新しい政治」の確立に全力を挙げる決意を示した。

注目された日米安保条約、自衛隊、原子力発電所問題の基本政策については既成事実をそのまま追認することへの強い疑念を表明。政策文書でも日米安保条約などについて連合政権のもとでは「外交の継続性」を尊重して維持するものの、事前協議条項を活用した非核三原則の厳格な適用、日米共同作戦の中止、米軍基地の縮小・撤去の推進など軍事面抑制の方針を打ち出した。

自衛隊についても、領土、領空、領海保全に任務を限定した上で存続を認め、防衛費の国民総生産(GNP)比1%枠厳守、シビリアンコントロール(文民統制)の確立を掲げた。《共同通信》




【全米テニス男子単】ボリス・ベッカー選手が初優勝

Embed from Getty Images

テニスの全米オープン最終日は10日、ニューヨークのナショナルテニスセンターで男子シングルス決勝などを行い、21歳で第2シードのボリス・ベッカー(西ドイツ)が7−6、1−6、6−3、7−6で第1シードのイワン・レンドル(チェコスロバキア)を破り初優勝した。

ベッカーは7月のウィンブルドン選手権に続いて4大大会に優勝。ウィンブルドンでの3度の優勝と合わせて四大大会はこれで通算4度目の優勝で、賞金30万ドル(4440万円)を獲得した。

女子シングルスではシュテフィ・グラフが買っており、ウィンブルドンに続く西ドイツ選手のアベック優勝となった。

コート上の気温は40度を超える猛暑の中での対決。この大会で決勝初進出を果たしたベッカーは第1セットをタイブレークの末7−6で先取。第2セットはレンドルに奪われたが、強烈なサーブを武器に第3セットを6−3、第4セットも7−6で取り、3時間51分の熱戦をものにした。《共同通信》

【海部俊樹首相】初の外遊を終え帰国

海部首相は米国、メキシコ、カナダ3カ国歴訪を終え、10日夕羽田着の日航特別機で帰国した。空港には首相臨時代理の橋本蔵相、森山官房長官、小沢幹事長らが出迎えた。《共同通信》

【ハンガリー】東ドイツ市民の出国を許可

ハンガリー政府は10日、西ドイツ移住を希望して国内にとどまっている東ドイツ市民について声明を発表、11日午前零時(日本時間同7時)を期して出国を許可すると宣言した。

東ドイツ市民は声明直後に続々と移動を開始、同日、声明発表の15分後にはハンガリー国境のオーストリア領ニッケルスドルフ(ウィーン東方約45キロ)に第一陣の乗用車約300台が到着、同日未明までに既に1000人以上が国境を超えた。同午前3時すぎには先頭グループが乗用車で西ドイツ領に入った。

オーストリア側では赤十字が西ドイツへの道案内や、ガソリン代の支給など、東ドイツ市民に西ドイツ脱出協力に当たっている。ハンガリー国内にいる西側移住希望の東ドイツ市民約7000人全員が最終的に脱出するとみられるが、東ドイツ側は「組織的人身売買」と反発、両国関係の悪化は避けられない見通しだ。《共同通信》

9月10日のできごと