平成86日目
1989/04/03
【野党】予算強行発言に反発
野党各党は3日、平成元年度予算案の単独強行採決もあり得るとの安倍自民党幹事長発言について「やれるものなら、やってみたらいい」「リクルート疑惑解明にフタをする開き直りの姿勢だ」などと一斉に反発した。各党とも野党間の結束を強め、リクルート事件に徹底究明に向けて、中曽根前首相の証人喚問を迫るとともに、自民党の強硬方針に対しては竹下内閣総辞職、衆院解散・総選挙を要求していく構えだ。
ただ、自民党が単独強行採決方針を固めるまでには曲折があるとみており「野党に対するけん制を狙った観測気球」(市川公明党国対委員長)など、当面自民党の出方を見守る姿勢だ。《共同通信》
【竹下登首相】イタリア・デミタ首相と会談
竹下首相は3日午後3時半から約2時間にわたり、首相官邸でイタリアのデミタ首相と首脳会談を行い、東西関係、7月のパリ近郊での先進国首脳会議(サミット)など国際関係と二国間関係について意見交換をした。
この結果、双方は両国の経済力み見合った両国関係の強化を図るべきだ、との認識から(1)産業協力など両国の経済交流の活発化(2)国連活動など国際問題での協力関係維持、で一致した。《共同通信》