平成5098日目

2002/12/23

この日のできごと(何の日)

【卓球・全日本選手権】

卓球の全日本選手権最終日は23日、東京武道館で2種目を行い、男子シングルスは松下浩二(ミキハウス)が決勝で木方慎之介(協和発酵)を4−2で下して2年連続4度目の優勝を果たし、来年5月の世界選手権代表を決めた。昨年まで5年連続決勝に進んでいた偉関晴光(健勝苑)は準々決勝で敗退した。

女子ダブルスは小西杏(ミキハウス)福原愛(ミキハウスJSC)組が初優勝し、14歳の福原は史上最年少で全日本のタイトルを獲得。日本協会によると、中学生の全日本優勝は全種目で初めて。小西、福原組は積極的な攻撃を見せ、決勝で塩見亜矢子、今坂亮子組(池田銀行)を3−0で破った。

福原は昨年の全日本シングルスで最年少ベスト8に入り、今秋の釜山アジア大会に日本代表として出場。今大会のシングルスはベスト16で敗れたが、17歳以下のジュニアの部では2連覇を達成していた。《共同通信》

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【深田久弥山の文化館】石川県加賀市に開館

【レスリング】

レスリングの全日本選手権最終日は23日、東京・代々木第二体育館で行われ、女子55キロ級は世界選手権とアジア大会2冠の吉田沙保里(中京女大)が決勝で前世界チャンピオンの坂本日登美(中京女大)に圧勝した。72キロ級は世界選手権覇者の浜口京子(浜口ジム)がリーグ戦4戦全勝で制した。

男子グレコローマンの74キロ級はシドニー五輪銀メダルの永田克彦(新日本プロレス)、84キロ級では釜山アジア大会優勝の松本慎吾(一宮運輸)が優勝。松本は最優秀選手に贈られる天皇杯を獲得した。フリーの55キロ級ではアジア大会銀メダルの田南部力(警視庁)が優勝した。《共同通信》

【天皇陛下】69歳の誕生日

天皇陛下は23日、69歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち皇居・宮殿で記者会見した陛下は、一年を振り返り、北朝鮮による拉致事件の被害者5人の帰国を「大きな出来事」とした上で、「長年にわたる苦しみや悲しみは、いかばかりであったかと察しています」と気遣われた。

また、拉致疑惑が明るみに出るきっかけの一つとなった1978年の富山県高岡市のアベック拉致未遂事件を「恐ろしい記憶」として挙げ、亡くなった高円宮さまについては、日韓共催のサッカー・ワールドカップ(W杯)で、訪韓したことなどに触れ、「韓国との友好に尽くしてくれた」などと話された。

満1歳になった皇太子ご夫妻の長女、敬宮愛子さまについて「よい成長をうれしく思っております」とした上で、女性天皇を容認するには「息位継承の問題は皇室典範に定められており、国会の論議に委ねられる問題と思います」との認識を示された。

このほか、印象に残る出来事として沖縄の復帰30周年に言及。「先の大戦で大きな犠牲を払い、長い時を経て、念願してきた復帰を実現した」とし、この沖縄の歴史が「人々に記憶され続けていくことを願っています」と話された。

陛下は24日、前立腺検査のため宮内庁病院に入院する予定で、自身の健康と公務との兼ね合いについて「公務は増えていますが、私の立場で行うことが望ましいものは今後も心して務めていきたい」と述べられた。《共同通信》

天皇陛下の69歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居で行われた。陛下は皇后さまや皇太子ご夫妻、秋篠宮さま、紀宮さまとともに計3回、宮殿の長和殿ベランダに立ち、参賀に訪れた人々に手を振って応えられた。快晴に恵まれ、訪れた人は昨年より約2300人多い1万9079人(宮内庁調べ)だった。

ベランダからマイクを通じてあいさつした陸下は「厳しい経済情勢が続く中、一人ひとりさまざまな思いを抱きながら過ごしてこられたことと察しています。来年が皆さんにとってよい年となるよう期待しています」と笑顔で述べられた。《共同通信》

【保守新党】25日に旗揚げへ

民主党を離党する議員と保守党でつくる新党は23日、党名を「保守新党」とし、13人が参加することが決まった。民主党からは4人にとどまった上、保守党も野田毅党首ら3人が参加せず分裂、結局、保守党の現有議席を1つ増やすだけで25日の結成大会を迎える厳しいスタートとなった。

保守党で参加しないのは、野田氏のほか小池百合子国対委員長代理、月原茂皓組織委員長(参院)。党を新党と不参加議員による政治団体に「分割」する。新党は25日の与党党首会談を経て連立合意を確認するが、野田氏らは自民党復党を希望しているとみられ、引き続き与党の立場を維持する意向だ。

一方、民主党からの参加は、熊谷氏、佐藤敬夫全国対委員長、金子善次郎、山谷えり子両衆院議員と、当初の見込みを大幅に下回った。24日午前に離党届を提出する。

保守党は23日午後、党本部で両院議員総会を開催。野田氏らが新党不参加を表明し、現在の保守党を分割する方針を了承した。続いて熊谷氏ら民主党離党組との協議に入り、党名などを決定。同日夜、保守党の野田氏と二階氏が分割協議書に署名した。

野田氏ら新党に参加しない議員は政党助成法上の政党要件「国会議員5人以上」を満たさず、政治団体所属となる。《共同通信》



12月23日 その日のできごと(何の日)