平成4733日目
2001/12/23
この日のできごと(何の日)
【競馬・第56回有馬記念】マンハッタンカフェV
第56回有馬記念(23日・中山9R2500メートル芝13頭、G1)1年を締めくくるドリームレースは、3番人気のマンハッタンカフェ(蛯名正義騎乗)が2分33秒1で優勝。賞金1億8000万円を獲得し、実力日本一に輝いた。
同馬は菊花賞に次ぐG1制覇。蛯名騎手、小島太調教師はともにこのレース初勝利。1番人気で連覇のかかったテイエムオペラオーが5着、2番人気のメイショウドトウが4着、ともに引退レースを飾れず、新旧交代を告げるレースになった。
中団でじっくり機をうかがっていたマンハッタンカフェは、直線に向くと末脚が爆発。伸びを欠くテイエムオペラオーなどをしり目に一気にゴールへ飛び込んだ。先行した最低人気のアメリカンボスが2着に粘り、3着にトゥザヴィクトリーが入った。枠番、馬番連勝とも、有馬記念史上最高の万馬券となった。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【九州南西海域工作船事件】2乗員の遺体を収容
鹿児島県・奄美大島沖の東シナ海で22日夜、不審船が巡視船との銃撃戦の後に沈没した事件は、不審船の乗員役15人が海に投げ出されて行方不明となり、海上保安庁は23日の捜索で3人の遺体を発見、うち男性2遺体を収容した。
いずれもアジア系で所持品などにハングルが書かれていた。銃撃の際に不審船から発砲とは違う大きな音がしていたことも判明。不審船は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の船の可能性が高く、自沈したとの見方が強まっており、第10管区海上保安本部と鹿児島県警は同日、捜査本部をそれぞれ設置。海上保安官を銃撃した殺人未遂容疑などで合同捜査する。《共同通信》
◇
政府は23日、不審船銃撃・沈没事件で不審船や乗組員の国籍を特定するため、捜査当局のダイバーらによる不審船の捜索を行う方向で検討を始めた。現場海域が水深約90メートルの大陸棚であることから、不審船の捜索をした上で、必要に応じて船体引き揚げを検討する。政府内には、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の船との見方が強まっており、引き続き国籍特定作業に全力を挙げる方針だ。
小泉純一郎首相は同日昼、海上保安庁の船体射撃について「正当防衛だ」と強調。不審船の国籍に関しては「不明な点が多い。よく調査する必要がある」と首相官邸で記者団に述べた。首相は午後、首相公邸で田中真紀子外相と会い、不審船の国籍特定と行方不明者の捜索を急ぐ方針を確認した。
首相は今回の事件について「奇怪な行動だ。われわれが考えられないような不審な行動をとるグループがあることをよく考え、平時から法的な面、現実対応の面の両面から対応を考えておく必要がある」と述べ、不審船対策を一段と強めるとともに、必要があれば法整備を検討する意向を明らかにした。
海上保安官2人が負傷した点に関しては「残念だ。対応に抜かりがなかったか、今後適切に対応するにはどういうことが必要か考えなくてはいけない」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。《共同通信》
【全国高校駅伝】
男子第52回、女子第13回の全国高校駅伝は23日、京都市の西京極陸上競技場発着コースで行われ、男子(7区間、42.195キロ)は、仙台育英(宮城)が2時間3分46秒で2年ぶり3度目の優勝を果たした。女子(5区間、21.0975キロ)は、諫早(長崎)が1時間8分10秒で初優勝した。
男子の仙台育英は1区のカビルが後続に54秒差をつけてトップに立ち、その後も安定したペースをキープ。終盤は2位に入った九州学院(熊本)に差を詰められたが、最後まで首位を譲らなかった。3位は西脇工(兵庫)、2連覇を狙った大牟田(福岡)は1区で46位と大きく出遅れ7位にとどまった。
女子は、昨年まで3年連続3位の諫早が3区でトップを奪い、逃げ切った。2位が筑紫女学園(福岡)、3位は神村学園(鹿児島)で、初めて九州勢が上位を占めた。前回優勝の立命館宇治(京都)は8位に終わった。《共同通信》
【卓球・全日本選手権】最終日
卓球の全日本選手権最終日は23日、東京武道館で行われ、男子シングルス決勝は昨年と同じ顔合わせで松下浩二(ミキハウス)が偉関晴光(ラララ)に4−3と雪辱し、6年ぶり3度目の優勝を果たした。松下はダブルスと合わせ、6年ぶりの2冠達成となった。
女子ダブルスで13歳の福原愛(ミキハウスJSC)はシドニー五輪代表の小西杏(ミキハウス)と組んだペアでジュニア以外で初めて4強入りしたが、準決勝で世界選手権代表の梅村礼、岡崎恵子組(日本生命)に2−3で敗れた。
梅村、岡崎組は決勝で4連覇を狙った姉妹の西飯美幸、由香組(健勝苑)を3−0で破って初優勝し、梅村は女子で1991年の佐藤利香(当時武田薬品湘南)以来の単複2冠に輝いた。
【フィギュア・全日本選手権】最終日
来年2月のソルトレークシティー五輪日本代表選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権最終日は23日、大阪なみはやドームで男女シングルの自由などを行い、女子は村主章枝(早大)男子は竹内洋輔(法大)が優勝し、五輪代表に内定した。ともに五輪初出場となる。昨季の世界選手権7位の村主は、ショートプログラム(SP)に続き自由でも1位になり、2大会連続3度目の制覇。長野五輪代表の荒川静香(早大)が2位、3位は安藤美姫(オリオンク)だった。
男子の竹内はSP3位だったが、自由で1位となり、逆転で3大会ぶり2度目の優勝。長野五輪代表の田村岳斗(日大)が2位で、岡崎真(飯塚ク)は3位だった。アイスダンスは有川梨絵(明治神宮外苑ク)宮本賢二(龍谷大)組が初優勝し、日本が五輪代表枠を獲得した場合の代表候補となった。《共同通信》
【天皇陛下】68歳の誕生日
天皇陛下は23日、68歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち皇居・宮殿で記者会見し、厳しい経済情勢について「国民の暮らしに大きな影響が生じていることを深く案じています」とし、「これらの困難を国民が必ずや乗り越えていくものと期待しています」と話した。
皇太子ご夫妻の長女愛子さま誕生では「多くの国民が喜んでくれたことをうれしく思っています」と述べるとともに、自らの子育てを「公務と育児の両立という点で、皇后にとり子育ては長く厳しい年月であった」と振り返り、皇后さまの苦労をねぎらった。
サッカーのワールドカップ(W杯)を共催する韓国との関係では、韓国から移住したり招かれたりした人々がきままな文化や技術を伝えたことが「日本の発展に大きく寄与した」と指摘した。「私自身としては、桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀に記されていることに韓国とのゆかりを感じています」と皇室の歴史にも言及。「しかし残念なことに韓国との交流は、このような交流ばかりではありませんでした。このことを私どもは忘れてはならない」と話した。《共同通信》
◇
天皇陛下の68歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居で行われ、宮内庁によると、参賀者は昨年より1870人多い1万6760人だった。
陛下は「今年は21世紀の幕開けの年でありましたが、日本にとり、また世界にとり、多難な年となりました。来る年が国民にとり、少しでも良い年となるよう念願しています」と述べられた。
愛子さまを1日に出産されたばかりの雅子さまは大事をとって欠席。陸下は皇后さまや皇太子さま、秋篠宮ご夫妻、紀宮さまとともに宮殿の長和殿ベランダに立ち、マイクを通じて東庭に集まった参賀の人々にあいさつした。
陛下は午後、宮殿で小泉純一郎首相や衆参両院議長、最高裁長官のお祝いを受け、皇族方や小泉首相ら約500人が出席する祝宴と、外国使節団らを招いての茶会に出席した。宮内庁の庁舎前では一般からの記帳があった。《共同通信》
【アルゼンチン】ロドリゲス氏、暫定大統領に
アルゼンチン国会の上下院議員総会は23日朝の投票で、正義党のアドルフォ・ロドリゲス氏(54)=サンルイス州知事=を暫定大統領に選出した。同氏は就任宣誓後の国会演説で「対外債務の支払いを停止し、透明な形で再交渉していく」と述べ、事実上の債務不履行(デフォルト)移行は必至となった。
同国の騒乱状態はデラルア前大統領の退陣で沈静化してきたが、約1300億ドル(約16兆9000億円)の公的債務をめぐりデフォルトに移行すれば、米国や国際通貨基金(IMF)からの反発は必至で、暫定大統領は困難なかじ取りを迫られることになった。
正義党の有力知事によると、暫定大統領は債務の支払いを来年3月の大統領選まで停止した上で、選挙後の新政権の下で元本の棚上げ、減免を求め、国際金融機関や銀行団などと新たな返済計画交渉に入る。《共同通信》