平成4732日目
2001/12/22
この日のできごと(何の日)
【九州南西海域工作船事件】
東シナ海の日本の排他的経済水域で国籍不明の不審船が見つかり、停船命令を無視して逃走を続けたため、海上保安庁の巡視船2隻が22日午後、海上保安庁法に基づき計13回にわたり20ミリ機関砲で船体射撃を実施、命中した。
その後、午後10時になって巡視船2隻が不審船を挟撃した際、不審船が発砲、巡視船の「いなさ」「あまみ」「きりしま」の3隻が被弾した。いなさが正当防衛で反撃し、不審船は午後10時13分、沈没した。約15人が海に投げ出された。射撃による沈没は初めて。《共同通信》
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東シナ海で海上保安庁の停船命令を無視して逃走していた国籍不明の不審船(1000トン級)は22日午後10時13分、鹿児島県・奄美大島の西北西約390キロの公海上で、巡視船「いなさ」の20ミリ機関砲による船体射撃を受けた後に沈没した。停船していた不審船から直前に、複数の巡視船が銃撃を受け反撃した。
不審船の乗組員約15人が海に投げ出されて漂流し、巡視船が救助活動を進めたが、武器を所持している可能性があるため難航。その後、全員の姿が見えなくなった。巡視船「あまみ」の海上保安官2人が撃たれて腕などを負傷したが、命に別条はないという。
同庁は船体の形状などから「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の工作船の可能性が高い」との見方を示しており、特定を急ぐ。「いなさ」の反撃については「放置すればほかに負傷者が出る可能性があり、ぎりぎりの状況だった。正当防衛と考えている」としている。
海上保安庁による船体射撃は、北海道沖で1953年、発砲してきた旧ソ連のスパイ容疑船を自動小銃で撃ったケースがあるが、沈没したのは初めて。しかし、今回のケースでは「いなさ」は操舵室を狙って射撃したが、あっという間に沈没しており、自沈の可能性もあるという。
同庁によると、負傷したのはA航海長(49)とB航海士(54)で、ヘリコプターで鹿児島県名瀬市の病院に搬送。2人は当時「あまみ」の船橋におり、船橋には、多数の弾痕が残っている。
沈没の直前、巡視船4隻で不審船を包囲しており、うち「あまみ」と「きりしま」が両側から挟み込むように接近したところ、不審船の甲板上で毛布にくるまっていた2人が突然、自動小銃などで発砲。両船と「いなさ」が被弾した。
海上保安庁は22日午後1時すぎ以降、東シナ海の日本の排他的経済水域内にいた不審船に、漁業法に基づいて立ち入り検査するため再三停船を求めたが、不審船は応じず、7−10ノット(時速約13−18キロ)で西へ逃走。
このため、巡視船20隻と航空機14機で追跡し、上空や海面への威嚇射撃に続いて、「いなさ」などが中国の経済水域内で、海上保安庁法に基づき威嚇目的の船体射撃を続けた。
不審船は一時、船体射撃の被弾で甲板から出火するなどし、停船と迷走を繰り返し、甲板上に約10人が姿を見せて、うち数人が鉄パイプを振り回して抵抗のそぶりを見せていた。
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政府は22日午後、東シナ海の不審船事件で、安倍晋三官房副長官や杉田和博内閣危機管理監、大森敬治内閣官房副長官補らが首相官邸別館の危機管理センターに駆けつけ、情報収集に努めるとともに対応を協議した。小泉純一郎首相は首相公邸で事態の推移を注視、電話で報告した安倍副長官に「最善を尽くすように」と指示した。
政府は外交ルートを通じて中国や韓国などからの情報収集を急ぐ考えだ。
安倍副長官は、海上保安庁の巡視船が船体に射撃した直後の午後4時半すぎに首相官邸に入り、記者団に「船体射撃を行ったことは聞いた」と語った。不審船について「今度はスピードも遅い。逃げられることはないのではないか」と述べた。
安倍副長官は午後5時40分ごろ、危機管理センター前に出て「不審船は午後5時26分に停船。小さな火災があるもようだ。(けが人の有無は)今のところ確認されていない。接舷しようと現場で対応している」と説明した。《共同通信》
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【プロ野球・阪神】島野氏入閣を想定
星野新監督を迎えた阪神は22日、大阪市内で初のコーチ会議を開き、新監督が招聘を希望している中日の島野2軍監督の入閣を想定して、木戸ヘッドコーチをバッテリーコーチに変更することを決めた。
嶋田バッテリーコーチはブルペン担当、田淵氏がチーフ打撃コーチに就任したため、平塚打撃コーチは2軍コーチとな一る。コーチ陣と初顔合わせした星野新監督は「伝統ある球団だが、4年連続最下位は現実。春季キャンプはわたしを含めてスタッフ、選手が相当の覚悟でやらないといけない」と話した。
来年1月8日のスタッフ会議でキャンプの1、2軍の振り分けを行う予定。各コーチにはリポートの作成を命じた。
星野新監督はコーチ会議後に、阪神OB会の安藤会長と対談。「監督経験もある方だし、いろいろとアドバイスをもらった」と説明した。安藤会長は「改革は大変だが項張ってください、と伝えた」と期待を込めた。《共同通信》
【アフガニスタン】暫定内閣が発足
アフガニスタンのタリバン政権崩壊を受け、国連の仲介で国内外の4派が合意した暫定行政機構(内閣)が22日、発足した。同国最大の民族であるパシュトゥン人の有力者ハミドン・カルザイ氏が同機構議長(首相)に就任、暫定政権を率いる。
首相は「国民に平和と法をもたらすことを誓う」と宣言。13項目に及ぶ新政権の施政方針を示した上で「国土再建のため国連や友好国の支援が必要だ」と国際社会の協力を呼び掛けた。また記者会見で、1月に東京で開かれるアフガニスタン復興支援会議への強い期待を表明した。
アフガニスタンは1979年のソ連軍(当時)侵攻以来、22年間の内戦状態に終止符を打ち、復興、再建に乗り出す。
日本は暫定政権を、アフガニスタン政府として79年以来初めて承認した。米国、ロシア、パキスタンなども承認を決めている。《共同通信》
【この日の民主党】
「傍観者はやめて、行動しよう」DPJリーダーズスクール関西プレスクール開く
関西でも若い力が結集。DPJリーダーズスクールKANSAIが、来年2月の本格開講を前に、プレスクールとして22日、京都で開かれた。大阪・京都・神戸3ブロックの若いビジネスマンや学生たちが運営の中心。
およそ90名の参加者に、まず福山哲郎参議院議員が「制度や法律で世の中が変わるのではない。人が日本を変える。傍観者はやめて、社会や政治をウォッチ、チェックしよう」と、自らの政治経歴を交えながら熱く訴えかけた。
続いて、政策ワークショップでは、山井和則衆議院議員による福祉政策の講義を受けて、「高負担・高福祉か、低負担・低福祉か」のテーマでグループ討議。結果を各班の代表が全員の前でプレゼンテーションした。
最後は石井一副代表が「明治維新も戦後も、大きな改革を成し遂げたのは若く新しい人たちだ。人生は一度だけ。今、自分の人生の選択、意思を探るべきときだ」と参加者を力強く激励した。
250人の若者が「ユッキ-と楽しい仲間のクリスマス」
ユッキーこと鳩山由紀夫代表と楽しいクリスマスを過ごそうと、民主党青年局が主催したクリスマスパーティー形式の交流会が22日、東京・赤坂のレストランで開催された。会場には鳩山代表などの国会議員と、第2回リーダーズスクールールの参加者など250人の若者たちが集まった。
山谷えり子衆議院議員の司会で、最初鳩山代表は、ブライダル・コーディネーターの桂由美さんとトークセッションを繰り広げた。また、パーティーの合間にはクリスマス抽選会や、鈴木寛参議院議員のピアノ演奏などが行なわれ、民主党や政治に関心を持つ若者たちと民主党議員がグラスを片手に楽しく語り合って、交流を深めた。《民主党ニュース》