平成2879日目

1996/11/25

この日のできごと(何の日)

【秋田県・佐々木喜久治知事】辞意表明

食糧費など9億円を超える公費不正支出問題で揺れる秋田県の佐々木喜久治知事(75)は25日、12月定例議会冒頭の知事説明で正式に辞意を表明した。

佐々木知事は「県政の最高責任者としてこのたびの問題に対する責任を深く認識し、最も適切な時期に、私自身の身を引かせていただくことが採るべき道であると決断するに至りました」と述べ、カラ出張やカラ懇談など1年半にわたって県政を混乱させた一連の問題の責任を取って辞職する考えを明らかにした。食糧費問題で、知事が辞職に追い込まれるのは全国で初めて。

辞職の具体的時期については明言しなかったが、佐々木知事は「現在、平成9年度に向けての国に対する予算の確保や、(来年2月に鹿角市で開かれる)冬季国体の開催という差し迫った重要な課題を抱えている」とし、これらの課題をこなした上で辞職したいとの意向をにじませた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【APEC・フィリピン会議】閉幕

フィリピンのスービックで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は25日午後、議長国のラモス大統領が首脳宣言(スービック宣言)を発表、閉幕した。これで22日の閣僚会議から始まったフィリピン会議は全日程を終了した。

宣言は官民の協力で貿易・投資の自由化を確実にする決意を初めて打ち出し、自由化の具体策を盛り込んだ「マニラ行動計画」は民間の意見を入れながら継続的に見直す方針を確認した。また半導体などの関税撤廃を目指す情報技術協定は2000年の目標年次を明記、閣僚共同声明より具体化させた。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】マニラで会見

橋本龍太郎首相は25日夜、マニラ市内のホテルで内外記者団と会見し、沖縄の米軍普天間飛行場返還に伴う代替ヘリポート建設問題について「沖縄県民が基本的に理解してくれないと、そのようなことを決めても実際の進展は難しい」と述べ、沖縄県民の理解の取り付けに全力を挙げる考えを示した。

同時に「中身は十分に説明できるほど煮詰まっていない。大枠、今後の姿勢を示す中で、今後の議論がある」と指摘、12月2日の日米特別行動委員会(SACO)の最終報告にはヘリポートの具体的な移設先、工法などは明記されないとの見通しを示した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は25日、フィリピンのスービックでのAPEC非公式首脳会議に出席。「首脳とはほとんどが顔なじみで気が楽だし、会議が楽しみ」と、首脳外交慣れしているところをちらつかせた。夫人や秘書官から、会議に着用を求められたフィリピンの民族衣装を「似合う」と持ち上げられたが、本人は「ボケットがなく物が入れられないので不便」と不満気。得意のカメラを持参しなかったのはポケットがないせいかと思いきや「記者から『観光気分』とからかわれても困るのでやめた」とか。6月のリヨン・サミットでの批判を思い出した?(この項マニラ)

○・・・新党さきがけの園田博之幹事長はこの日昼、党本部で開かれた現国会議員と前議員との会合が終了後、記者団から三原朝彦前衆院議員が自民党に移るとされていることに感想を問われ「三原さんの地元が行けと言っているようだ。(その程度なら)おれの地元でもそう言っている」と、気にしていないそぶり。衆参5人に激減したが、「党の存続からいえば、自民党といえども絶対ではない」「うらやましいと思う政党はない」と強調するあたり、自民党というより、たもとを分かった民主党への強がりに聞こえる。《共同通信》

【Jリーグ・ヴェルディ川崎】新監督に加藤久氏

サッカーJリーグのヴェルディ川崎は25日、レオン監督(43)の任期途中での解任と、日本サッカー協会前強化員長の加藤久早大人間科学部助教授(40)の来季からの新監督就任を発表した。

来年5月まで契約期間を残すレオン監督は、12月末に再開する天皇杯全日本選手権終了まで指揮を執る。レオン監督は、ネルシーニョ前監督の辞任を受けて、今季途中から川崎の指揮を執った。しかし、厳格過ぎる指導などを敬遠して来日前に中心選手のラモスが京都サンガへ移籍するなど選手が離反、チームは今季7位に沈み、観客動員も大幅に減少していた。

加藤新監督は川崎の前身、読売クラブでプレーし、日本代表でも守備の中心選手として活躍。1984年から87年まで日本代表主将を務めた。93年のJリーグ開幕戦では川崎の一員で出場したが、シーズン途中で清水エスパルスに移籍。2年前に川崎に復帰し、現役を引退した。一昨年12月から今年3月まで日本協会強化委員長。早大人間科学部助教授は来年3月いっぱいで退職する。《共同通信》

【Jリーグ・アビスパ福岡】新監督にパチャメ氏

サッカーJリーグのアビスパ福岡は25日、福岡市内のクラブ事務所で来季の新監督としてカルロス・オスカール・パチャメ・ヘッドコーチ(52)の昇格を発表した。契約期間は1年間。

クラブの末安剛明社長は「日本のサッカー事情に詳しく、ユース年代の育成に実績のある点を評価した」と決定に至った経緯を説明。会見の席でパチャメ氏は「クラブからの監督就任のオファーを受け、喜んで引き受けた。チーム一丸となって、今のいいところを伸ばし、より発展したチームにしたい」と意欲的に話した。

Jリーグ昇格一年目を15位で終えた福岡は、天皇杯全日本選手権を限りに清水秀彦監督を事実上の解任としていた。《共同通信》

【読売新聞社・渡辺恒雄社長】落合選手処遇は長嶋監督に一任

巨人の親会社の読売新聞社の渡辺恒雄社長は25日、落合博満内野手の処遇について「監督に一任だ。監督が決めたことはOKする」と語り、長嶋一茂雄監督に最終判断をゆだねていることを明らかにした。

巨人は「おれは残せと言った」の渡辺社長の意向を受けて、深谷尚徳球団代表が十四日深夜に落合の残留を一度は発表しているが、同社長のこの日の発言で、残留は白紙に戻っていることになり、長嶋監督の決断次第では解雇の可能性も出てきた。

渡辺社長は、長嶋監督が必要と判断した場合、落合と契約する条件として①兼任コーチ②年俸は減俸−を挙げており、同監督と落合の話し合いで現役一本の可能性はあるが、残留でも球団トップはかなり厳しい評価を下していることもわかった。

また、清原和博内野手との交渉で落合の解雇を持ち出すなどフロントの一連の不手際について、渡辺社長は「あと3週間ぐらいではっきりさせる」と話すとともに、広沢克外野手については「本人の気持ち次第」と移籍を認めた。《共同通信》



11月25日 その日のできごと(何の日)