平成5428日目

2003/11/18

この日のできごと(何の日)

【ハンセン病元患者宿泊拒否事件】

ハンセン病元患者を対象に熊本県が実施する「ふるさと訪問事業」で、県が宿泊を依頼したアイレディース宮殿黒川温泉ホテル(同県南小国町)が「乳幼児など他の宿泊者に感染する恐れがある」として拒否。県は18日「感染の恐れはない。偏見に基づいた行為で人権侵害にあたる」として公表した。

ホテル側はあくまで拒否する構えで、県は同日、熊本地方法務局に事実を通報した。

同県によると、9月に約25人分の宿泊をホテルに依頼し、いったん承諾を得たが、11月になって県が、宿泊者らは元患者であることを伝えると、ホテル側は一転して宿泊を拒否。県が説得を続けたが応じなかった。

同日午後記者会見した同ホテルの前田篤子支配人は「感染するしないの問題はわれわれは実際には分からないが、社会一般に広く受け入れる認識や体制が整っていない状況で、サービス業を営む当ホテルとして受け入れることができない」と語った。また「一般の利用客が100%受け入れるか疑問」とも述べた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【日本テレビ視聴率買収事件】プロデューサーを懲戒解雇

日本テレビのプロデューサーによる視聴率不正操作問題で、同社の「視聴率操作」調査委員会は18日、プロデューサーがビデオリサーチ社の視聴率モニター世帯の買収工作費約875万円を含め、総額1008万円の社費を無断流用したとする報告書を発表した。

これを受けて日テレは、不正工作をした編成局のAプロデューサー(41)を25日付で懲戒解雇処分とした上、氏家齊一郎会長兼最高経営責任者(CEO)がCEOを辞任、間部耕苹副会長が社長に、萩原敏夫社長が副社長にそれぞれ降格する人事を発表した。

10月に発覚した一社員の不祥事は、会社トップの引責人事に発展。民放業界は、ずさんな資金管理の是正や、視聴率を絶対視する姿勢の見直しを迫られることになった。

日本テレビはAプロデューサーに1008万円の返還を求め、拒否すれば詐欺容疑で告訴もする方針。ビデオリサーチ社も、調査の信頼性が傷ついたとして法的措置を検討している。流用のうち95万円は着服していた。《共同通信》

【松山ホステス殺人事件】福田被告の無期確定へ

最高裁第2小法廷(福田博裁判長)は松山市で82年に起きたホステス殺害事件で指名手配され、15年近い逃亡生活の末、時効直前に逮捕、強盗殺人罪で起訴された元ホステス福田和子被告(55)の上告を棄却する決定をした。無期懲役が確定する。決定は18日付。

1、2審判決によると、福田被告は82年8月、松山市の元同僚ホステス(当時31)のマンションで、元同僚の首を帯締めで絞めて殺害、現金や家具など計約1000万円相当を奪った。犯行後、遺体を松山市の山林に埋めて逃走。東京で目と鼻の整形手術を受け、偽名を使って全国各地を転々としていた。「よく似た女性がおでん屋に出入りしている」と福井県警に通報があり、時効直前の97年7月、福井市で逮捕された。

福田被告は「衝動的な犯行で、強盗目的はなかった」と主張。しかし1審松山地裁は99年5月、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。福田被告は控訴し、新たに「同性愛のもつれからとっさに殺害した」と主張。強盗殺人罪ではなく殺人罪と窃盗罪の適用、減刑を求めたが、2審高松高裁も00年12月、「被告の供述は不自然で信用できない」と1審判決を支持していた。《共同通信》

【大相撲】

大相撲九州場所10日目(18日・福岡国際センター)大関栃東はかど番の大関武双山を突き落とし、土つかずの10連勝で単独首位を守った。武双山は5敗目。横綱朝青龍は旭鷲山を左上手投げで退けて1敗を守った。大関陣は千代大海が安美錦をはたき込んで2敗を守り勝ち越し。かど番の魁皇は小結高見盛を寄り切って7勝目を挙げた。高見盛は6敗目。関脇若の里は星を五分に戻したが、関脇旭天鵬、新小結岩木山はともに敗れて負け越しが決まった。全勝の栃東を1敗で朝青龍、2敗で千代大海が追う展開。十両は黒海が10連勝で単独トップ。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・中曽根康弘元首相は18日、東京都内で開かれた故大石武一元環境庁長官をしのぶ会で「情け、友情を持った正直な人だった。一貫して純粋な、理念型の政治家だった」とあいさつ。さらに「変わった人だとみんなから言われていたが、純粋性を持った政治家らしくない人だった」と持ち上げた。中曽根氏は、衆院選で73歳定年制の適用を受け議員引退に追い込まれたばかりだけに、小泉純一郎首相の「情け」のない対応にあてこすったかのよう。《共同通信》

【田中真紀子前外相】民主会派入り

自民党を離党し無所属で衆院選に当選した田中真紀子前外相=新潟5区=が衆院会派「民主党・無所属クラブ」に入ることことが18日決まった。民主党の菅直人代表が直接持ち掛け、田中氏が同日「参加する」と正式回答した。民主党は直ちに常任幹事会で了承し衆院事務局に届けた。これで民主党・無所属クラブは180人になった。

田中氏は会派入りに当たり、菅氏が提示した(1)首相指名選挙と予算案の採決は会派の決定に従う(2)それ以外の問題は最終判断は本人に任せるが、可能な限り統一歩調を取る−との条件を「その原則で結構だ」と了承したという。

田中氏は選挙中「新しい時代を無所属で切り開く」「目標は政界再編」などと主張してきたが、連携していた無所属候補が軒並み落選。単独では国会活動がままならないため、同会派入りを決断したとみられる。民主党側には、田中氏を「味方」に引き入れることで政権批判を強めるとともに、女性層の支持拡大につなげたい思惑がありそうだ。

田中氏は「無所属議員は委員会出席や質問の機一会がほとんどないため、無所属クラブに入会の手続きをしたが、民主党には入党しておりません」としたコメントを文書で出した。

小泉純一郎首相は18日夜、田中真紀子前外相の民主党会派入りについて国会内で記者団に「ご自由だからね。ご本人の判断だ」と述べた。「脅威とは感じないか」との質問にも「個性のある方だからいろいろ活躍されるでしょう」と余裕をみせた。《共同通信》

【社民党】何とか「発言権」確保

衆院選惨敗で本会議で代表質問などを行えなくなる恐れのあった社民党が18日、民主党の協力を取り付け、かろうじて「発言権」を確保する見通しになった。

衆院では、議院運営委員会に委員を出していないミニ会派は本会議場で、政府演説に対する代表質問や内閣提出法案への質疑を行えないのが慣例。6議席に減った社民党には委員が回ってこない計算だった。

このため社民党の横光克彦国対委員長が18日、民主党の野田佳彦国対委員長に民主党枠の委員ポストを一つ譲ってほしいと頼み込み承諾を得た。横光氏は首相指名選挙で社民党として菅直人民主党代表に投票する考えを表明し理解を求めた。《共同通信》

【小泉純一郎首相】公明党・神崎武法代表と会談

小泉純一郎首相(自民党総裁)と公明党の神崎武法代表は18日夜、国会内で会談し、19日の第二次小泉内閣発足に先立ち、新たな政権合意書に署名した。

首相は署名後、国会内で記者団に対し「自公は信頼関係ができている。協力を進めながら改革を進めることができると思う」と指摘。神崎氏は「自民党と連携しながら、国民に約束したことを実現できるよう全力で取り組みたい」と述べた。

合意書は「両党の政権公約(マニフェスト)を最大限に尊重し、徹底した議論と検討を加え、実現に向け一致協力して取り組む」と表明。(1)デフレを早期に克服し、2006年度に名目国内総生産(GDP)2%成長を実現(2)安定財源を確保し、基礎年金の国庫負担割合を現行の3分の1から2分の1に引き上げる(3)特別会計の廃止を含めた予算の抜本的な見直し−など5項目を挙げた。

焦点の自衛隊イラク派遣問題は「イラク人道復興支援など、日米同盟・国際協調重視の責任ある外交・安全保障政策を推進する」との合意にとどまり、派遣の是非や時期に踏み込んでいない。

対北朝鮮政策では「拉致や核開発、ミサイル問題の包括的解決と国交正常化を目指す」ことを確認した。憲法改正と教育基本法改正は両党間で見解が食い違うため除外されている。《共同通信》

【自民党】税調会長に津島氏

自民党は18日、税制改正を取り仕切る党税制調査会長に津島雄二元厚相、小委員長に町村信孝総務局長をそれぞれ充てる人事を決めた。町村氏は総務局長との兼務となる。額賀福志郎政調会長が同日夜、記者会見して発表した。

額賀氏は、従来の税制改正で強大な権限を持ち聖域化していた「インナー」と呼ばれる幹部による協議を廃止したいとの意向を表明。「意思決定が不透明だとの批判があった。税制は透明性を持って分かりやすく議論して決定されることが望ましい」と強調した。

津島氏も記者団に対し「意思決定を透明にしたい。インナーが制度化されるのは自然なことではない」と述べた。

党税調は28日に総会を開催。今年末で期限切れとなる住宅ローン減税の取り扱いや、国民年金(基礎年金)の国庫負担割合を現行の3分の1から2分の1に引き上げるための財源確保に絡む税制改正論議を本格化させる。党税調会長人事については、今回の衆院選で相沢英之会長が落選したのを受け、額賀氏が党税調で大きな発言力を持つ山中貞則最高顧問らと調整を進めていた。《共同通信》

【東海道新幹線】運転中に写真メール

東海道新幹線の男性運転士(42)が、新幹線を運転中に私用のカメラ付き携帯電話で運転席内や擦れ違う新幹線の様子を写真撮影し、運転席から交際中の女性にメール送信していたことが18日、分かった。

国土交通省中部運輸局は同日午前、JR東海から事情を聴き、事実を確認。運転中に携帯使用は法律や省令に直接触れないものの「安全確保の観点からみて遺憾」として今後、JR東海に警告し、再発防止策を提出させる方針。

JR東海によると、運転士は同社名古屋運輸所所属で、1993年3月から10年以上乗務しているベテラン。2001年秋から約2年間にわたり継続的に運転席内の様子や計器類、車外の風景を撮影して女性に送信、一度の乗務で数回送ったこともあった。

今年9月16日には「のぞみ」タイプの車両に置き換わるため引退した100系「ひかり」の最後の運行を、擦れ違いざまに撮影した。運転士は「今回のことを重く受け止め、深く反省している」と話しているという。

運転中の携帯電話使用禁止は同社の内規には定められていない。しかし京福バス(福井市)が今年6月、運転中に携帯メール送信を繰り返した運転手を解雇したことなどを受け、JR東海は同月と8月、社内掲示板で「私用携帯電話は電源を切ってかばんに入れるように」などと指導、使用を禁止していた。《共同通信》

【黄長燁氏】「北朝鮮は既に核保有」

韓国誌「月刊朝鮮」は18日発売の12月号で、北朝鮮の黄長燁元朝鮮労働党書記が先月下旬に訪米した際、米国務省に対し、北朝鮮は既に核兵器を保有し核実験の準備を終えていると明言。1994年10月の米朝枠組み合意の際にも、核保有を放棄する考えは全くなかったと証言したと報じた。

証言によると、北朝鮮の核開発の中心的な人物である軍需工業担当の全秉浩書記が枠組み合意前の会議で「(合意すれば)5、6年後に核査察を受けなければいけないが(核開発を隠す)方策がない」と述べると、金正日総書記は「5年後に核保有の事実を宣言し(米国と)対決するしかない」と語ったという。

枠組み合意までに姜錫柱第一外務次官なども参加して二回の核開発に関する会議を開催。全書記が会議で金総書記に「地下核実験の準備ができている」と報告したが、核実験は行わなかった。全書記は「核実験はやらなくてもよい。核爆弾は簡単に変質はしない」と述べたという。

黄元書記は北朝鮮が保有している核兵器の数について「(96年までに)造った核兵器が何個かは分からないが、朴松鳳勞斷党軍需工業部第一副部長=2001年死去=が『もっと造ろう』と主張した」と指摘。この時点で既に何個かの核兵器を保有していたことを明らかにしたという。《共同通信》

【マイケル・ジャクソンさん】少年に性的行為の疑い

米カリフォルニア州サンタバーバラ郡保安官事務所は18日、同郡にある人気歌手、マイケル・ジャクソン氏(45)の自宅を捜索した。同事務所は「刑事事件に関する捜索」と発表しただけで容疑内容は明らかにしていないが、地元テレビは、12歳の少年に対する性的行為の疑いがあると報じた。

ジャクソン氏は同日、いかなる犯罪行為にも関与しておらず捜査にも協力するとの声明を発表した。捜索されたのは、同郡の「ネバーランド」と呼ばれる居宅兼私的な遊戯施設。

ジャクソン氏は「スリラー」(1982年)などの世界的ヒット曲で知られるが、90年代から顔の整形手術や少年への性的虐待疑惑など数々のスキャンダルに見舞われた。《共同通信》

【この日の民主党】

[両院議員総会]首班指名、衆院正副議長投票などで意志一致

民主党の両院議員総会が18日午後、党本部で開かれ、首班指名、衆議院正副議長投票、会派構成、次期衆参選挙基本方針などが了承された。

冒頭挨拶に立った菅直人代表は総選挙の結果について「しっかりした歩みを進めれば、次には私たち自身の力で政権交代ができるところまで、国民の皆さんに押し上げていただいた」と述べ、国民の期待を「本物の期待に変わるようにしていきたいし、新人の皆さんにもなってもらいたい。国会でも地域でも取り組んでいきたい」と次の政権獲得のチャンスに向け、決意を示した。

岡田克也幹事長からは会派構成、執行体制、次期の参議院選挙、衆議院選挙の基本方針、衆議院正副議長投票についての報告と提起があり、了承された。

党の執行体制については特別国会が終了後、全面的に新執行体制に移行すると提起した。正副議長については副議長に中野寛成前幹事長を、議長には自民党の河野洋平氏を充てることを提起。また、首班には当然のこととして菅代表を指名したい、と提起し了承された。

岡田幹事長、新人議員に党改革への参画求める

民主党の岡田克也幹事長は18日、新人議員ガイダンスの冒頭に挨拶し、「今度の選挙でこれだけの議席を獲得できたわけだが、まだ民主党が政権を担うには少し足りないというのが有権者の率直な反応だった」との考えを示した上で、次の選挙に向けて新・民主党をつくっていかなければならないとし、新人議員に協力を呼びかけた。

岡田幹事長は政党文化づくりと党改革の推進の重要性を指摘し、新人議員に対して「大いに議論し、そして決定したことを全員でしっかりと尊重していく姿勢が大事。そうした政党文化をつくっていく」と述べた。また「21世紀型の新しい政党をつくっていきたいと思っている。そのために説明責任をきちんと果たしていく党でありたい。党改革を進めていく」と語った。さらに積極的な国会活動と選挙区内での支持者を増やす日常の活動の重要性に改めて言及し、気持ちを新たに取り組むよう新人議員に呼びかけた。

[常任幹事会]来年参院選、次回総選挙での政権交代誓う

民主党は18日、総選挙後初めての常任幹事会を開催し、総選挙の総括、19日から始まる特別国会への対応方針などを了承した。

冒頭あいさつに立った菅直人代表は、「政権選択、政権交代を残念ながら実現できなかったことは率直に認めなければならないが、解散時を40議席上回る177議席を得ることができたことは一つの大きなステップ。来年の参院選、次回総選挙では、この177人と、今回惜敗した候補者、新たな仲間も加わって、必ず政権交代を実現できる」と表明した。

岡田克也幹事長からは、無所属の渡部恒三、田中真紀子、吉良州司の3議員とともに統一会派「民主党・無所属クラブ」を構成することが報告され、これを了承した。統一会派は、首班指名・予算等については会派拘束をかけるとともに、民主党の「次の内閣」など日常的な政策・国会活動等でともに活動を進める。

また、来年の参議院選挙候補者として、岐阜県選挙区で現職の山下八洲夫氏(61)を公認候補者とすることを決定。11月21日告示、30日投開票される東京都議会議員補欠選挙(渋谷区選挙区、定数2)では、新人の大津浩子さん(43)を公認することを了承した。《民主党ニュース》



11月18日 その日のできごと(何の日)