平成3594日目
1998/11/10
この日のできごと(何の日)
【地域振興券】来春実施へ
自民、公明両党は10日夕、商品券支給問題について政策担当者レベルの商品券問題検討会と両党幹事長会談を相次いで開き、①15歳以下の子供全員②65歳以上の低所得者、老齢福祉年金の受給者ら−を対象に、一律2万円を支給する「ふるさとクーポン(地域振興券)」を実施することで合意した。政府、自民党は来年春までに実施する方針。支給総額は約7000億円で、自治省が実施官庁となる。
幹事長会談で両党は「今後とも誠意を持って政策課題について話し合い、国民の負託にこたえる」との方針を確認。自民党は今後の「自公政策連携」に道筋を付けた。
支給対象は、65歳以上の低所得者ら約1421万人、15歳以下の子供全員約2088万人の合計3509万人余り。
一部の市区町村が地元商店街などで実施している「商品券」が、全国規模で実施されるのは初めて。政府、自民党は今月末召集予定の臨時国会に提出する平成10年度第三次補正予算案に盛り込む。クーポンの発行は市区町村で行い、予算は全額国庫負担となる。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【政界談話室】
自民党の森喜朗幹事長は10日昼の記者会見で、自自連立に向けて小沢一郎自由党党首と小渕恵三首相の党首会談が近く開かれるのでは、との質問に「首相は(訪ロから)帰国後、結果を野党各党首に報告すると言っただけだ」と説明、会談の趣旨は外遊報告に尽きると強調した。さらに「皆さんのペンにかかると、(自由党との)協力関係を話し合うということになってしまうが、そんなことは一度も言ってない」と必死に否定した。これほど煙幕を張るということは自由党との連立、閣外協力がいよいよ政治日程に上ってきた?《共同通信》
【野中広務官房長官】自由党と選挙協力も
野中広務官房長官は10日夜の記者会見で、自民党が進めている自由党との政権協議に関して「過去のいろいろな選挙の経過があるが、それを乗り越えて、政策的に、選挙(協力)を含めて連携していく」と述べ、政策協議にとどまらず、衆院小選挙区の候補者調整や、選挙協力にまで踏み込む考えを鮮明にした。
一方、自由党の小沢一郎党首は同日午後の党常任幹事会で、党の基本理念や政策を守ることを前提に協議に応じる考えを鮮明にした。
これにより、小渕恵三首相の11日からのロシア訪問中に制作担当責任者、幹事長レベルでの両党協議が始まる見通しとなった。《共同通信》
【モーグル・里谷多英選手】就職内定会見
長野冬季五輪スキーのフリースタイル女子モーグルの金メダリスト里谷多英(北海道東海大)は10日、東京都港区台場のフジテレビで同社への就職内定の記者会見をし、社会人となる来季以降の現役続行についで今季終了後にも結論を出す考えを示した。
里谷は12月にフランスで開かれる大会を皮切りにワールドカップ(W杯)全戦と3月の世界選手権(スイス)に出場する予定。「W杯はまだ1勝だけ。もっと勝ちたいし、いつも高いところに立っていたい」と意欲を表した。一方で、社会人となってからの現役に関しては「その時にならないと分からない。(シーズンが)終わって、やりたかったらやるし、もういいなと思ったら、一生懸命働いていると思う」と話した。
フジテレビは里谷が競技を続ける場合、「本人の意思を尊重、必要なサポートはする」としている。《共同通信》
【大相撲九州場所】3日目
大相撲九州場所3日目(10日・福岡国際センター)両横綱が平幕相手にそろって敗れる波乱。若乃花は魁皇に押し出され初黒星。貴乃花は栃東に寄り倒され、二日続けての不覚で1勝2敗となった。魁皇は3連勝で、前日の貴乃花戦に続く6個目の金星を挙げた。栃東は2個目の金星獲得で初白星。大関武蔵丸と千代大海、貴闘力の両関脇は3連勝したが、大関貴ノ浪は小結琴乃若の左上手投げに屈して黒星が先行した。《共同通信》
【プロ野球・横浜】横浜高・松坂大輔投手にあいさつ
今年のプロ野球ドラフト会議で最も注目される横浜高の松坂大輔投手は10日、横浜市内のホテルで意中の球団の横浜・野口編成・育成担当取締役と会い、ドラフト1位指名のあいさつを受けた。同投手は5日に神奈川県高野連に退部届を出したが、プロ球団に会うのはこれが初めて。
この日は松坂側が両親と横浜高の渡辺監督が同席し、横浜の稲川、長谷川両スカウトを交えて約30分間、話し合った。
松坂投手はこれまで「意中の球団以外は社会人に行きます」と表明していたが、話し合い後「あのときと気持ちは変わっていない。(他の3球団は)話を聞くだけなんで……」と、意思が固いことを示した。《共同通信》
【鎌倉シネマワールド】12月に閉鎖
松竹の大谷信義社長は10日、都内の本社で記者会見し、同社が平成7年に約100億円を投じてオープンしたテーマパーク「鎌倉シネマワールド」(神奈川県鎌倉市)を12月16日付で閉鎖する、と発表した。交通の便などの面で問題があり、入場者数が大幅に落ち込み、10年度は20億円を上回る赤字となった。跡地の利用計画は「白紙」(大谷社長)で、11年2月期に発生する損失などの見通しも立っていないという。
シネマワールドは、松竹の象徴である大船撮影所に併設されたテーマパーク一で、面積は2万5000平方メートル。閉鎖に伴い、正社員は配置転換などで吸収する。
松竹は、本業の自主制作映画では、「釣りバカ日誌」シリーズを除きヒット作がない。このため10年2月期決算では最終損益が97億3900万円の赤字に転落し、11年2月期も赤字が予想されている。関連事業で「これ以上の出血を続けることは不可能」(同社長)と判断、閉鎖を決めた。《共同通信》