平成3228日目

1997/11/09

この日のできごと(何の日)

【タイ】新首相にチュアン氏

タイの民主党を率いるチュアン元首相が9日、新首相に就任した。民主党、国民党、社会行動党などチャワリット前政権下の野党を中心とした新たな連立政権が数日中に発足、経済再建に取り組む。記者会見したチュアン首相は「経済危機の解消に全力を尽くすが、内閣だけでは何もできない」と国民に協力を求めた。

チュアン氏は、1992年9月から95年7月まで首相を務めたことがあり、今回は2度目の就任。前回の政権時代は優柔不断との批判も浴びており、どこまで指導力を発揮できるかが課題だ。

経済政策を統括する副首相に就任が予想される民主党のスパチャイ元副首相、蔵相が予想されるタリン元蔵相も会見に同席。国際通貨基金(IMF)のプログラムに沿って経済再建を進めることを確認した。

前首相が来年早々としていた新憲法下での総選挙について、チュアン首相は「新政権が仕事をする時間が必要」と指摘。経済再建に道筋をつけてからの解散、総選挙の意向を示した。《共同通信》

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【大相撲九州場所】初日

大相撲九州場所初日(9日・福岡国際センター)横綱、大関陣は安泰。大関とりへの足場固めを狙う関脇栃東も白星で発進した。3連覇を目指す横綱貴乃花は、新小結の栃乃洋を危なげなく引き落とした。大関陣は武蔵丸が玉春日を押し倒し、貴ノ浪は土俵際に詰まりながらも土佐ノ海を小手投げに、若乃花は旭豊を下手投げで退けた。栃東は浜ノ島を押し出して完勝。新関脇の出島は小城錦の速攻に黒星を喫した。元大関の小錦は朝乃若の送り出しに敗れ、苦しいスタートとなった。《共同通信》

【競馬・エリザベス女王杯】

競馬・第22回エリザベス女王杯(9日・京都競馬場)–3番人気のエリモシックがゴール前、連覇を狙った1番人気のダンスパートナーを首差で差し切り、G1初優勝を飾った。

スタートから後方につけたシックは、4コーナーから徐々に進出。直線で鋭い差し脚を見せ、逃げるエイシンサンサンをとらえたダンスを抜き去った。《読売新聞》

【ゴルフ・福島晃子選手】連続賞金女王

東レ・ジャパンクイーンズ最終日(9日・滋賀県瀬田ゴルフコース=6423ヤード、パー72)前日4位のリサロッテ・ノイマン(スウェーデン)が67で回り、通算11アンダー、205で米女子ツアー今季2勝目で通算10勝目を挙げ、優勝賞金11万2500ドル(約1384万円)を獲得した。

福島晃子は今季の獲得賞金を約8800万円とし、2年連続の国内賞金女王を確定した。国内ツアー賞金ランクで首位の福島は通算3アンダー、213の29位で5728ドル(約70万円)を獲得。同ツアーの賞金には10日の為替レートで加算されるが、レートの変動によって賞金ランクに大きな動きがないと見込まれ、賞金ランク2位の塩谷育代は国内ツアー残り3大会ですべて優勝しても、福島を逆転できない。

この大会の日本勢の最高は通算8アンダー、208で5位の村井真由美と小野香子だった。《共同通信》

【広島県知事選】藤田雄山氏が再選

任期満了に伴う広島県知事選は9日投票、即日開票の結果、無所属で現職の藤田雄山氏(48)=自民、新進、民主、太陽、公明推薦=が無所属新人で原水爆禁止広島県協会代表理事の藤田厚吉氏(68)=共産推薦=を大差で破り、再選を果たした。

有力新人3人の激戦となった前回から一変、5党相乗り対共産単独推薦の一騎打ちとなり、現職の信任投票の様相が強まったため、投票率は過去最低だった前々回平成元年をさらに0.56ポイント下回る34.42%だった。

藤田雄山氏は、広島アジア大会の成功や中山間地域対策の強化などの実績を強調。前回対立候補を担いだ連合広島をはじめ、各種団体の推薦を幅広く取り付け、組織力で藤田厚吉氏を圧倒した。藤田厚吉氏は「大規模開発、ゼネコン優先の県政転換を」と訴えたが、支持が、広がらなかった。《共同通信》

【参院宮城補選】羽田、菅両氏が岡崎氏を応援

民主党の菅直人代表と太陽党の羽田孜党首は9日、参院宮城補選に民主党公認で立候補している岡崎トミ子候補応援のため、そろって宮城県入りした。岡崎候補を推薦した太陽党の羽田党首は仙台市などで開かれた演説会で「野党勢力結集を目指して架け橋になろうと結党した。その中核となり得る岡崎さんをなんとしても国政に出していただきたい」と支持を訴えた。

社民、さきがけ両党内に与党離脱論が高まり、政界再編も予想されるため「民主、太陽両党の共闘で勝利し、非自民の野党勢力結集に弾みをつけたい」(民主党幹部)としている。菅氏らと「改革会議」で連携する鹿野道彦氏が新進党の党首選に立候補を表明し、小沢一郎党首の陣営との間で対立が激化。小沢氏が擁立した候補を破れば鹿野氏への「間接的な側面支援」(民主党首脳)となる。

菅氏はこの日、労組関係者を集めた演説会で「今年暮れ、そして来年夏の参院選にかけ大きく政界が動く。その突破口を宮城からつくっていただきたい」と訴えた。

【橋本龍太郎首相】行革の最終責任は自分で負う

橋本首相は9日午前、リヤド市内で同行記者団と懇談し、中央省庁再編案の最終報告とりまとめについて「行革の最終責任は自分で負う。ぎりぎりまで集約を図り、国益を見据え、私の責任で判断する」と、強い決意を表明した。さらに「今まで聞き役に徹してきたが、集約の努力を始めなければならない。与党協議を代表する(加藤・自民党)幹事長や、党はいろんな場面で協議する必要もあるだろう」と述べ、自ら意見集約に乗り出す考えも示した。

景気対策については「一番の対策は行政改革、財政構造改革を仕上げることに尽きる」と述べた。《読売新聞》



11月9日 その日のできごと(何の日)