平成3229日目

平成9年11月10日(月)

1997/11/10

【ロシア・エリツィン大統領】中国・江沢民国家主席と会談

中国を公式訪問中のエリツィン・ロシア大統領と江沢民・中国国家主席との中ロ首脳会談が10日午前、北京の人民大会堂で行われ、両首脳は「戦略的パートナーシップ」に基づく両国関係の発展と、東部国境の画定作業終了を確認する「中ロ共同宣言」に調印した。

調印後の記者会見で、エリツィン大統領は、年1回の定期首脳会議開催で合意したことを明らかにした。日本、米国、中国、ロシアの四大国が二国間外交を活発化させる中での会談となったが、両首脳は宣言で、二国間関係の一層の強化をうたうとともに、東アジア地域でのパワーバランスを視野に入れた上で、アジア太平洋地域の安定のため両国が積極的役割を果たす姿勢を明確に打ち出した。《読売新聞》

ロシアのエリツィン大統領と中国の江沢民国家主席は10日調印した共同宣言の中で、先の米中、日口の首脳会談を受けて、日本、米国、中国、ロシアの4カ国間の関係が「肯定的方向に向かっていることに満足している」と指摘、21世紀の安全保障や経済発展をにらみながら日米中ロの四極を中心とする「多極的世界」への前進を評価した。

この背景には、経済戦略上、米国や日本との関係を維持していかなければならないという中ロ両国の思惑がある。冷戦後の米国の一極支配をけん制しながらも、これまでの両首脳の共同宣言に比べ、反米色を和らげた内容になった。

一方、ヤストルジェムブスキー・ロシア大統領報道官がインタファクス通信に語ったところによると、工リツィン大統領は今回の訪中で、江主席を非公式のロシア訪問に招待、江主席も快諾した。《共同通信》



【大相撲九州場所】2日目

大相撲九州場所2日目(10日・福岡国際センター)横綱、大関はそろって2連勝。横綱貴乃花は武双山を危なげなく寄り切った。3大関は、武蔵丸が小結安芸乃島を、若乃花は肥後ノ海をそれぞれ寄り切った。貴ノ浪は初挑戦の千代大海をはたき込んだ。関脇栃東も豪快な上手投げで土佐ノ海を下し、白星を重ねた。新関脇の出島は速攻で旭豊を寄り切り1勝1敗。新小結の栃乃洋も初日を出した。関脇貴闘力は2連敗。元大関の小錦も元気なく連日の黒星となった。《共同通信》

【サッカー日本代表】マレーシア入り

サッカーのワールドカップ(W杯)フランス大会アジア第3代表決定戦に出場する日本代表チームは10日夜、成田発の日航機でクアラルンプールに到着した。第3代表決定戦は16日に、シンガポールに近い南部のジョホールバルで行われるが、クアラルンプールで合宿した後、14日にジョホールバルに移動する。

到着時は30度近い暑さの上に雨模様で、しのぎやすい秋の日本とは違う気候に選手らは少し戸惑った様子。岡田監督は「とにかくここで勝負を決め、フランスに行くつもり。気候は問題ない。調整はうまくやる」と意気込みを口にした。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】赤字法人課税「検討に値する」

参院行財政改革・税制特別委員会は10日、政府が臨時国会の最重要法案と位置付ける財政構造改革法案の総括審議を行った。橋本龍太郎首相は法人税率引き下げの財源として浮上している赤字法人への課税制度について「検討に値する」と述べ、導入に前向きな考えを示した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は10日早朝、政府専用機でサウジアラビア訪問から帰国し、開口一番「いやあ眠いよ」。ロシア訪問に続く2週連続の「週末外交」にさすがに疲れた様子で「冷房をガンガン効かすのがあちらではサービスらしいな」とぼやくことしきり。それでも、休む間もなく出席した参院特別委員会の答弁では「私の目に触れるぐらい各省が華やかに将来像を持ち歩きPRしている。苦々しい思いで見ている」と、省庁再編問題で省益確保に走る官僚を皮肉るなど、いつになく“舌好調”。外交好きの首相には、休養より外遊が元気のもと?

○・・・自民党の加藤紘一幹事長はこの日昼、札幌市で開かれた同党の北村直人衆院議員のセミナーで講演し「北村さんの復党で自民党は251の(衆院)過半数になった。その瞬間は航空会社の500万人目のお客様に似たようなもので、党本部で私が花束を差し上げた」。冒頭から北村氏の「功労」をたたえた加藤氏は、その後も「私の弟のような感じがする」「自民党の中で評価する人がたくさんいる」とリップサービスに努めた。もっとも、過半数回復以降、すきま風が強まる与党運営に苦労しているだけに、いつまでも手放しで喜んでもいられない心境か。《共同通信》

【米軍】イラク監視飛行を再開

米軍は10日未明(日本時間同日午後)、国連イラク大量破壊兵器廃棄特別委員会の活動の一環として、U2偵察機によるイーラク上空の監視飛行を再開した。イラク軍当局によると、U2はサウジアラビア領空からイラク領空に入り、イラク軍の地対空ミサイルの射程外を約3時間にわたり飛行した後、領空外に出た。

イラクのフセイン政権はU2を「米国によるスパイ行為だ」として、対空ミサイルなどで撃墜する可能性もあると脅しをかけ、地対空ミサイルの撃墜態勢を整えたとしている。

実際に攻撃すれば米軍が軍事報復に出る可能性が高く、10日中に予定される国連安保理開催を前に、イラク情勢は武力行使の危険をはらむ緊迫した局面に入った。《共同通信》

【特急スーパー雷鳥27号】北陸トンネルで立ち往生

10日午後5時8分ごろ、敦賀市新保のJR北陸線北陸トンネル(延長13.9キロ)内の下り線で、大阪発金沢行きの特急スーパー雷鳥27号(10両編成)が車両故障のため停車した。同列車は同6時32分に自力で今庄駅に向かい、乗客は同駅で後続列車に乗り換えたが、停車中、車内の主電灯が消え、約300人の乗客は予備灯だけの薄暗い車内に約1時間半、閉じ込められた。けが人や気分が悪くなった人はいないという。

JR西日本金沢支社によると、停車したのは北陸トンネルの今庄側出口まで約5キロの地点。走行中に突然電源が切れたため、電気系統の故障が原因ではないかとみられる。運転士は再発進できなかったため、後方の運転席に移動し、今庄駅まで約25分かけて、後進でゆっくりと動かした。

車内では主電灯が切れると同時に、1両に6カ所設置されている予備灯がともったが、「家庭用照明器具の豆電球並み」(JR西日本金沢支社)の明るしかなく、乗客の不安を抑えるため車内放送などで事情を説明したという。

スーパー雷鳥27号は今庄駅で運転休止となったため、乗客には特急料金が払い戻される。このトラブルの影響で、普通列車2本が区間運休、特急6本を含む9本の列車に最大120分の遅れが出て、約2300人の足が乱れた。《北國新聞》



11月10日のできごと