平成6878日目
2007/11/07
【民主党・小沢一郎代表】辞意を正式撤回、大連立を否定
民主党の小沢一郎代表は7日、党本部で開いた両院議員懇談会で「この体にもう1度むちを入れ、来るべき衆院選に政治生命のすべてを懸け、全力で戦い抜き、必ず勝利する決意をした」と正式に辞意を撤回し続投を表明、拍手で承認された。
福田康夫首相との党首会談をめぐる混乱について、小沢氏は「不器用だった。当初から思いを打ち明け、丁寧に説明すべきだった」などと陳謝。自民党との大連立の可能性を否定した。《読売新聞》
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【フジファブリック】シングル「若者のすべて」発売
【薬害肝炎訴訟】大阪高裁、和解を勧告
血液製剤投与でC型肝炎ウイルスに感染したとして、患者が国と製薬会社に賠償を求めた「薬害C型肝炎大阪訴訟」の口頭弁論が7日、大阪高裁で開かれ、横田勝年裁判長は「和解成立の可能性はあると判断した」として、原告・被告双方に和解を勧告した。また、横田裁判長は、遅くとも12月7日ごろまでには、裁判所としての和解骨子案を提示する意向も示した。集団提訴から5年を経て、同訴訟は全面解決に向けて大きく動き出すことになる。
全国5高裁・4地裁で係争中の薬害C型肝炎訴訟で和解が勧告されるのは初めて。この日の弁論で、横田裁判長は今後の和解協議の中で「(原告)当事者との面談の機会も持ちたい」と述べた。一方、裁判所として和解についての一定の考えを示す「所見」の表明は「時期尚早」とした。
各地の訴訟の中で最も審理が進んでいる大阪訴訟では、横田裁判長が9月14日の口頭弁論で、和解により訴訟を終結させる意向を表明。原告側は、全国原告団の総意として(1)危険な血液製剤を放置した法的責任を認め、謝罪する(2)線引きせずに全原告を救済する(3)治療体制を確立するため、定期的に協議の場を設ける–などを国と製薬会社側が実行する和解希望案を提示している。《毎日新聞》
【この日の民主党】
小沢代表が両院議員懇談会で続投表明
小沢一郎代表は、7日午後党本部で開かれた両院議員懇談会で「この体にもう一度むちを入れ、来る総選挙に全力を上げ必ず勝利する」として、総選挙での政権交代を目指す先頭に立つことを表明した。両院議員懇談会では、万雷の拍手でこの決意を支持した。
懇談会の冒頭、鳩山由紀夫幹事長が、代表の辞意撤回に向けての経緯を説明、小沢代表に「大きく日本の政治を動かしていただこう」と呼びかけた。
小沢代表は、挨拶の冒頭、党首会談を巡り混乱したことを、国民、支持者の皆さん、党員の皆さんに多大の迷惑をお掛けしたことをお詫びし、「私は不器用で口下手な東北気質。説明不足なまま、それが混乱の原因になった。当初から私の思いを打ち明け丁寧に説明すべきだった」と反省の弁を述べた。
その上で、小沢代表は、参議院選直後から、次の総選挙で勝利し、国民のための政治を実現するには、参議院選挙勝利の勢いだけではだめで、日常活動が必要、次の選挙は国民のために敗北は許されない戦いだとの思いをかみ締めてきた、とその心情を明らかにした。
また、その一方で、参議院選挙では大勝利をした民主党が、自民党が圧倒的多数の衆議院で、年金、農業、子育ての政策を実現できないことを、次の総選挙まで国民に待ってもらえるのか、許してもらえるのか、との思いが日に日に強くなったとの心情も明らかにした。その思いで、党首会談に応じ、政策協議、さらに政権の一翼を担うことになれば、政策を実現できるうえ、総選挙での勝利への近道ではないかと考えたことも明らかにした。
党首会談で福田首相が安全保障政策で譲歩したため、役員会で、連立政権のために政策協議に入るべきではないか、と提案、役員会で政策協議に入るべきではないとの結論だったこと、その時に、「連立政権はなし、総選挙での先頭に立つと取りまとめればよかった」との反省も述べた。
最後に、「新たな決意で臨む。今日、総選挙の総合選挙対策本部をつくる。衆参一体の体制を作りたい。心を一つにして勝利と政権交代に向け頑張ろう」と議員に呼びかけ、「国民の生活が第一の我々の政治を実現するために一層の支持をお願いする」と国民に訴えた。
懇談会では、渡部恒三前最高顧問が「災い持って福となす。総選挙で圧勝できるよう皆で頑張ろう」と訴えた。また、議院運営委員会理事の仙谷由人衆議院議員(元政調会長)が「議員自らが自らの責任で発言、行動するために、常任幹事会、次の内閣を公開にしたらどうか。代表には、代議士会、衆院本会議、できれば参議院議員総会に出てもらいたい。我々の力量不足を冷静に分析しなければならない。自戒を込めて申し上げる」と注文をつけた。笹木竜三衆議院議員は、「大連立はないこと確認したい。こうしたことがないように意思疎通を」と意見を述べた。
小沢代表は、この意見に、「受け止めて精一杯努力する」と答えた。
懇談会は、全員の団結頑張ろうで終えた。
◇
小沢一郎代表は、党本部で7日夕記者会見し、4日の辞意表明の会見の際の「中傷報道に厳重に抗議する」との文面の撤回を求められ、撤回を拒否した上で、党首会談の話は人を介して2カ月前にあり、先月半ばにもう一度同じ人物から、会いたいとの呼びかけがあったことを明らかにした。
この席上で、福田首相も連立への決意が本物だと聞かされたことも明らかにし、代表から党首会談をもちかけた、連立を首謀したとの一部の報道を明確に否定した。
また、政権担当能力云々に関する点や、インタビューなどに応じ、透明性を確保すべきとする質問には、「誤解を招いているとすれば反省する。政権担当能力はそうしたご批判をいただいているという言い方を(4日の会見で)した筈」として、代表自らが党を政権担当能力のない党だと表明したものでないことを明らかにした。《民主党ニュース》