平成2474日目
1995/10/17
この日のできごと(何の日)
【プロ野球・ロッテ】バレンタイン監督を解任
ロッテは17日、東京・西新宿のロッテ本社でボビー・バレンタイン監督(45)の解任と江尻亮ヘッドコーチ(52)の後任監督就任を発表した。パ・リーグに新風を吹き込んだバレンタイン監督は、ファンの留任を求める声にもかかわらずわずか1年で日本を去ることになった。
米大リーグ、レンジャーズの監督を8年間務めたバレンタイン監督は、ゼネラルマネージャー(GM)制度を導入したロッテ新体制の象徴として就任。10年ぶりのAクラス(2位)を達成した。しかしシーズン終盤には広岡GMとの方針の食い違いが表面化した。広岡GMは同監督では優勝は狙えないと判断、更迭の方針を固めた。
だが、バレンタイン監督がファンの支持を受け、ロッテのイメージアップに大きく貢献したことで留任を求める声が本社サイドにあり、結論までに時間がかかったが、最終的にはGM制度のもとで中、長期的なチームづくりを目指すことが再確認され、米国に戻っている同監督にこの日解任が通告された。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【WBAフライ級タイトル戦】井岡弘樹選手、3階級制覇ならず
世界ボクシング協会(WBA)フライ級タイトルマッチ12回戦は17日、大阪府立体育会館で行われ、ストロー、ジュニアフライ級と合わせ日本人初の3階級制覇を狙った同級3位の井岡弘樹(グリーンツダ)は、チャンピオンのセーン・プルンチットに10回2分42秒TKOで敗れ、2年前の6月に続いて3階級制覇に失敗した
井岡の戦績は33戦27勝(14KO)5敗1分け。セーンはデビューから23連勝(7KO)とし、6度目の防衛に成功した。
井岡は序盤、果敢に手を出し出し、試合のペースをつかんだようにみえた。しかし、4回からセーンが前に出て左右の連打でポイントを奪った。10回、井岡は王者の右アッパーから左右の連打をまともに浴びてダウン。何とか立ち上がったが、足がふらつき、レフェリーが試合を止めた。《共同通信》
【村山富市首相】日韓併合で政府統一見解
村山富市首相は17日午後の参院予算委員会で、1910年(明治43年)の日韓併合条約について①条約として形式的には存在していた②政治的、道義的に判断して、当時の力関係の背景を考えると平等、対等に結ばれたものではない−と述べ、事実上、日本の力を背景に結んだ不平等条約と認める政府統一見解を発表した。その上で首相は「植民地支配があったことは否定できない事実だ。現実を直視し、おわびすべきはおわびしなければならない」と強調した。
参院本会議での「日韓併合条約は法的に有効」との首相答弁に対し、韓国国会で抗議決議が出るなど反発が高まっていることに対応したもので、法的有効性については明言は避けた。共産党の吉岡吉典氏の質問に答えた。
平成会の横尾和伸氏が「宗教法人審議会の結論には疑惑がある」と追及したのに対し、首相は「客観的に見て不正常だったとは思わない」と強調。横尾氏が一部の審議会委員の意見を基に審議のやり直しを求めたのに対しても、手続きが正常だったことを説明し「抗議を受けてやり直すのでは、審議会の権威がなくなる。運営のルールからいってもやるべきではない」」と要求を退けた。また審議会の議事録公開についても「非公開を前提に審議している」として、重ねて拒否した。
米中央情報局(CIA)が日米自動車交渉の際、盗聴活動を行ったとされる問題で、首相は「一般論として外国の(ちょう報)機関が日本国内で活動することは好ましいことではない」と不快感を表明。河野洋平外相は、「CIAが日本に存在するか、組織的に活動しているか承知していない」としながらも、米側に事実関係の調査を要請するとともに「こうした事実があればゆゆしき問題だ」と抗議したことを明らかにした。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・村山富市首相は17日の参院予算委員会で、社会党が自衛隊合憲に方針転換したことについて平成会の都築譲氏から質問され「冷戦が終わった現在、大規模な戦争が起こることはない。そういう情勢で危険な状態になることは想定していない」と強調。都築氏が「勝手な想定をしては困る」とたたみかけると、首相は「勝手な思い込みではない。昔は戦争に巻き込まれる可能性もあったんだ」「あんた、若いから知らないかもしれないが、社会党は平和憲法改定阻止のため、3分の1の議席獲得をかけて選挙をしたこともあるんだ」と気色ばみ、珍しく社会党の顔をのぞかせていた。
○・・・新進党の小沢一郎幹事長はこの日、2週間ぶりに常任幹事会に出席。先の党役員人事以来、顔を見せていなかっただけに、まずは「先週は各種会議のため、欠席して失礼しました」と神妙にあいさつした。さらに「衆院の任期も半分を過ぎた。総選挙の態勢づくりが一番重要だ。今、候補者調整で全国を回っている」と、党務を切り盛りする苦労をさりげなくアピール。その上で「それでも西岡武夫、市川雄一両幹事長代理とは全部、連絡を取ってお願いしている。その結果については自分が責任を取るつもりだ」と釈明するなど、党内からも出ている「小沢批判」がやはり気になる様子。《共同通信》
【沖縄米兵少女暴行事件】東京で抗議集会
沖縄の女子小学生暴行事件に抗議し、日米地位協定改正を求める市民集会が17日夜、自民、社会、新党さきがけの与党代表も出席して東京・日比谷公園で開かれた。集会には社会党系団体や労組を中心に約3500人(主催者発表)が参加した。
社会党の上原康助副委員長は「平和憲法の上に安保体制が君臨することは容認できない」と強調。「日米安全保障の在り方を見直し、日米地位協定は対等、平等に日本の主権が守られる形にすべきだ」と地位協定改定を強く求めた。
自民党の山崎拓政調会長は「地元の要望に可能な限り配慮して、米軍基地の整備統合を促進していく」と表明したが、「アジア太平洋地域の発展を期すためにも、日米関係の大きな基盤となっている日米安保体制を堅持していくためには、基地周辺の住民の理解と協力が必要だ」と述べ、会場から「帰れ」の激しいやじを浴びた。
さきがけの菅直人政策調査会長は「地位協定にとどまらず日米安保体制が背景にあり、冷静に検討していく必要がある」と表明した。《共同通信》