平成641日目

1990/10/10

この日のできごと(何の日)

【自民党・小沢一郎幹事長】北朝鮮・金日成主席と会談

小沢幹事長を団長とする自民党訪朝代表団は10日午前9時15分、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌に全日空特別機で到着し、同10時52分から錦繍山議事堂で金日成主席と20分あまり会談した。

金主席は「日朝間の扉は開いたのだから国交正常化の関係に入ることだ。三党合意(共同宣言)も障害はない。これからは詰めに入るべきだ」と述べ、日朝国交正常化に向け協議を急ぐよう求めた。小沢氏も「同感だ。可能な限り政府間同士で、正常化のため一層の努力をするようにしたい」と述べ、政府間折衝による正常化の努力を強調した。

一方、小沢・金会談とは別に、自民、社会両党と朝鮮労働党の3党は第18富士山丸の船長ら2人の釈放、身柄引き渡しの具体的な段取りを協議。2人とも自社両党代表とともに全日空特別機で11日帰国する。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【近鉄・野茂英雄投手】21試合2けた奪三振

近鉄2−1西武◇10日◇西武

近鉄の新人、野茂英雄投手(22)は10日、西武球場で行われた西武25回戦で12三振を奪い、シーズン21試合二けた奪三振のプロ野球新記録を樹立、1968年に江夏豊(阪神)がマークした20試合を22年ぶりに更新した。

また、通算286奪三振となり54年に宅和本司(南海)が作ったシーズン275奪三振のパリーグ新人最多記録も塗り替えた。新人のプロ野球記録は61年権藤博(中日)の310。

この日の野茂は直球、フォークボールがさえ、五回までに9三振を奪い、六回二死二塁から秋山を空振り三振に仕留め、10奪三振を記録した。野茂は18勝目を挙げて最多勝争いのトップに並び、勝率、防御率、奪三振を含めた四部門でリーグトップに立った。《共同通信》

野茂の手から放たれた84球目はグンと減速して、秋山のバットスイングの下をかいくぐり、山下のミットに納まった。今季21度目の2けた奪三振。野茂が「もう抑え役に回っていたけど、子供心に三振を取るイメージがあった」と回想する奪三振王江夏を超えた瞬間だった。

22年ぶりの大記録更新にも大物ルーキーは全く動じることがなかった。バランスを崩してひざを折った秋山をチラリと見ただけで、ベンチへ平然と歩いた。途中で手渡されたされた花束を少し差し上げるしぐさが、三側スタンドで「Kボード」を振るファンへの精いっぱいの感謝の表れだった。

この日はまず、先頭の石毛から三振を奪い、宅和の持つ新人投手のシーズン最多奪三振(275)に並んだ。二回にはデストラーデ以下を三者連続三振。四回には前の打席で本塁打された清原を挟んで、秋山、デストラーデのクリーンアップを三振に切って取った。

「調子はまずまずだった。記録へのこだわりはないけど秋山さんから(10三振目を)取れてうれしかった」。試合後のインタビューは、マウンドで見せる勇姿に似つかわしくない、ノラリクラリの応対だった。だが、仰木監督は「これまでにないくらい興奮していた。本人がこの試合の持つ意味を一番よくわかっていたから」と22歳の青年が決して見せない本心を代弁した。

この日の12を加えて、近年は夢とされる300奪三振まであと「14」。野茂は「勝てるように頑張るだけです」と無関心だが、手の届きそうな勝利、勝率、防御率の各タイトルの確定も目指し、背番号11が今季もう一度マウンドに登る。《共同通信》

【中山太郎外相】シリア・アサド大統領と会談

シリア訪問中の中山外相は10日夜(日本時間11日未明)、ダマスカス市内の大統領府でアサド大統領と中東、湾岸情勢をめぐり、約45分間会談した。大統領は「これまでアラブ内の不和は話し合いで解決してきたのに、あからさまな武力行使は遺憾だ」とイラクのクウェート侵攻を厳しく批判。さらに「中東問題は複雑だ。平和への道は舗装されていない」と述べ、今回の紛争の早期解決は難しいとの認識を示した。

これに対し、中山外相は大統領のイラン訪問などシリアが域内のコンセンサス回復に尽力していることを指摘し、「事態の平和的解決に役立つものだ」と評価した。また、外相はイラク非難の包囲網に参加したシリアの政治判断を評価した海部首相からのメッセージを伝達。大統領は「首相の中東五カ国歴訪は非常に良い訪問で、域内国にとっても、日本にとっても有益だった」と述べた。《共同通信》



10月10日 その日のできごと(何の日)