平成2831日目

1996/10/08

この日のできごと(何の日)

【第41回衆院選】公示

8日公示の第41回衆院選挙は午後5時に立候補届け出が締め切られ、21世紀への政権選択に向け、初の小選挙区比例代表並立制下で国民の審判を受ける顔触れが確定した。

小選挙区(定数300)には、自民、新進、民主など9政党と諸派、無所属の計1261人が立候補。全国11ブロックの比例代表(定数200)には9党、809人が届け出た。立候補者総数は重複分を除き1503人(うち女性は153人)。戦後の総選挙で3番目、現憲法下では最も多くなった。選挙制度が変わったため単純に比較はできないが、総定数に対して3倍の競争率。

各党幹部、各候補らは20日の投票日に向けて一斉に街頭へ飛び出し、12日間の短期決戦の火ぶたを切った。総選挙後の政界再編は必至で、消費税・行革、連立の在り方を争点に激戦が展開されている。《共同通信》

総選挙が公示された8日、自民、新進、民主、社民、共産、さきがけ、民改連、自由連合、新社会の9党党首は、東京都内を中心に全国の重点選挙区で改革を前面に掲げ第一声を上げ、選挙戦の火ぶたを切った。

安定した政治基盤の確保を目指す自民党の橋本龍太郎総裁(首相)は東京・浅草で「明日の活力をかけた選挙だ。従来型のやり方でない、21世紀に堪えられる新しい仕組みをつくり上げたい。選挙後すぐに取り組む」と述べ、政権続投に強い意欲を示した。

改革を旗印に政権奪取にかける新進党の小沢一郎党首はJR渋谷駅南口で「官僚任せの政治から、思い切った改革を断行しないと取り返しのつかないことになる」と述べ、同党に過半数を与えるよう支持を訴えた。

新党結成で第三極結集を図る民主党の鳩山由紀夫代表はJR新宿駅西口で「これまでの新党が、権力にすり寄り消えていった反省から出発したい。大蔵省の改革がかなめだ」と野党的立場を強調。菅直人代表もJR大阪駅前で、行政の抜本的改革の必要性を訴えた。

党の再生をかける社民党の土井たか子党首はJR横浜駅西口で「ゼロから出直し、新しい気持ちで憲法の息づく政治を目指す。消費税は国会の特別委で欠陥や不公平を正して(引き上げを)お願いするのが順序だ」として、消費税は白紙から論議すべきだとの主張を展開した。

さきがけの井出正一代表はJR長野駅前で「行革政権の一翼を担いたい」と行革断行への決意を表明。共産党の不破哲三委員長はJR渋谷駅前で「消費税増税に審判を下すチャンスだ。国民が声を上げれば政治は変えられる」と訴えた。

民改連の笹野貞子代表は神戸市内で、自由連合の徳田虎雄代表は鹿児島市内でそれぞれ消費税反対を、新社会党の矢田部理委員長は東京・JR中野駅前で「オール与党体制に風穴をあけるべきだ」と有権者に呼び掛けた。《共同通信》

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【高梨沙羅さん】誕生日

【プロ野球・ロッテ】広岡GMを解雇

今季5位に終わったロッテは、チームの統括責任者の広岡達朗ゼネラルマネジャー=GM=(64)に解任を8日までに決めた。西武監督などを努めた同GMは3年契約でロッテ入りしたが、任期を1年残して解雇されることになった。

ロッテは昨季、10年ぶりの2位に躍進したが、ボビー・バレンタイン監督を広岡GMの意見を尊重して解任し、江尻亮監督に指揮をゆだねた。しかし、チームは一度も優勝争いに加われないまま5位に終わり、米大リーグ入りを希望するエース伊良部や一部コーチと広岡GMの確執なども表面化した。

ロッテ本社内にも手腕を疑問視する声が上がり、これらの事態を受けて重光昭夫オーナー代行は現体制の見直しに着手し、選手との信頼関係の崩れなども考慮、広岡GMを解任する意思を固め、重光武雄オーナーもこれを了承した。《共同通信》

【米大統領選】ドール候補、大統領を「あの野郎」

米大統領選挙遊説中のドール共和党候補が8日、クリントン大統領を「あの野郎」と発言、大統領側が反発する一幕があった。

ドール候補は、ニュージャージー州で「公約破り」と大統領批判の演説をした際、集会参加者の一人が「ボゾ(あの野郎)ホワイトハウスから追い出してくれ」と叫んだのを受け、「ボゾはもうすぐ出ていく」と発言した。

前回1992年の選挙戦終盤で、劣勢だったブッシュ前大統領がクリントン、ゴアの両候補を「(私のペット犬の)ミリーよりも外交を知らないボゾたち」とこきおろし、物議を醸したことがある。

6日のテレビ討論で中傷合戦を避け、ユーモアのあるところを見せたドール候補だが、大統領側はこの発言をとらえ、本来の意地悪な面が出たと反発。マカリー大統領報道官は「(劣勢で)やや絶望的になっているのは、想像に難くない」と皮肉を込めてコメントした。《共同通信》



10月8日 その日のできごと(何の日)